| タ イ 北 部 と ベ ト ナ ム を 巡 る 20 |
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1.ピッサヌロークからスコータイ歴史公園へ 今朝はチョッとだけ早起きした。今日はスコータイの仏像と面会する日なのだ。ピッサヌロークのバスターミナルまで歩く。スコータイ方面行きの窓口で時刻を聞いてみると、8:00、8:10、8:15、があるらしいのだが、その中で歴史公園(ムアン・カオ)を通るのは8時15分で、他はスコータイ・バスターミナルでソンテオに乗り換えらしいのだ。 そこで、8時15分の切符(54B)を買った。まだ8時前だからゆっくりできる。8時になると、突然、周りの人が立ち上がった。国歌が流れてきたのだった。私も敬意を表してその場で立ち止まる。毎日やっている8時と18時の国歌斉唱だ。 プラットホームで待っていると、係員のおじさんが、「ムアン・ カオはこのバスだから乗れ」と言うのだ。「本当に?」と言ったら、「ほんとうだよ、うそじゃないよ」って。誰がこんな日本語を教えたのだろうか。エアコンの付いた大型のバスだ。発車前に女性が切符を集めにきた。 スコータイへ向かっている途中かなり強い雨が降ってきた。タイに来ては初めての雨だった。今日は雨と日本語が新鮮だ。ただ、スコータイでは遺跡の中を歩かなければならないので、あまり強い雨だと困るのだが。運転手はそんな人の心配事など気にする筈もない。私はずっとフロントガラスを見ていた。 あれだけ土砂降りだったタイの雨、しばらく走っていると小雨になった。9時10分頃にスコータイのバスターミナルに着いた。ここで白人客が10名ほど乗ってきた。スコータイ遺跡に行く人たちはこの町で宿泊しているのだろう。 遺跡の雰囲気がする村に入った。道端の木の傍でバスが停まった。白人客が一斉に降り始めた。 スマホの地図を見ると、ここがムアン・カオだとは分かるが、場所的に入り口とはかなり離れている。多分少し先の正面入り口辺りで停まるのだろうと思っていたら、車掌が鋭い口調で呼んだ。「何やってんの、ここがムアン・カオよ、早く降りなさい!」こう言っているようだった。そんな中、大勢の白人客が乗り込んできている。半端じゃない人数だ。そんなごった返す狭い通路を慌てて出口へ向かった。私は全く気にもしていなかったのだが、このバスはここが終点じゃなくタークかチェンマイか、そんなどっかへ行くバスだったようだ。 500mほど手前で降ろされた。バス停の標識など無い道端だ。それでもこの辺りから遺跡の方に、道路の両側にはいろんな店が点在している。雨はもう殆ど止んでいて、熱帯の気候はかなり和らいでいる。この後、天気は徐々に回復していく事になるのだが、この雨のおかげで涼しく楽に散策する事ができた。 ![]() 遺跡の入り口の方へ向かって歩いて行くと三角屋根の市場があった。店員もあまり揃っているようではなく、ひっそりしている。肉屋が豚の頭を2つ並べていた。これだけムアン・カオに近く通りに面していると観光客相手なのだろうか。こんな村にこの規模はいかにも大き過ぎる。ファストフードもいろいろ有るようだ。このすぐ先には広い池があって、真ん中の島には寺院が建っている。こちらからは細い橋が架けられている。 まだ時間が早いのか、日曜日なのに観光バスもいないし、通りを歩く人も殆どいない。道路も歩道もまだすっかり濡れている。道端にはタイ独特のピックアップトラックが隙間がないほどに駐車してある。 2.雨上がりの城壁内を歩いて巡る この歴史公園の入り口は実に簡素な造りだ。通路の横に小さな建物があるだけで、ここでチケットを買う。 料金を払うと、この遺跡公園の地図と何か奇妙な入場券をくれた。何枚もになっているのだ。何の意味があるのか分からない。 各遺跡ごとに渡すのだろうか。そんなゲートがこの中にあるのだ ろうか。ここまででも寺院はあちこちにあったが、この公園に入ると途端に辺りは遺跡に変わった。とても広い園内。赤土と芝生の中には赤茶けた柱と塀の跡、それにだいぶ黒ずんでしまった白っぽい仏像が鎮座している。アユッタヤー遺跡もかなり広大だが、こちらは遺跡の間隔があり空間の広さを感じる。 1238年この地に、タイ族による最初の王朝が開かれた。スコータイ王朝は13世紀頃栄え、数多くの文化が花開いた。第3代ラームカムヘーン王の時代に最も栄えたようだ。タイ文字ができ、上座部仏教を国内に広めた。その後アユッタヤーの属国になってしまう。そして長い間ジャングルの中に埋もれていたという事だ。現在はユネスコの世界遺産に登録されている。 左側に大きな遺跡が見えてきた。真ん中に高い塔が立って、周りにたくさんの仏塔がある。低い レンガの塀も所々に残っている。ツアー客なのか20人程の観光客が出てきている。ここは『ワット・マハタート』だ。近づいてみると、茶色っぽい柱何本もが天を支えているように虚しく立っていた。仏像は何と言う姿勢なのだろう、降魔坐なのか。何の囲いも屋根もない場所に置かれている。 その中で立っている仏像も何体かあった。小部屋の中で立っているのだが屋根はどこも無い。台座には何十体もの仏像が彫られて浮かび上がっている。 中は歩けるように順路はあるが、かなりデコボコしていて、時々行き止まりになったりもする。団体客が出た後は殆ど人がいない。スコータイ遺跡は人が多いから早朝がお勧めだと聞いてが、今のところそんな気配はしない。 地図を見ながらぐるり回るのだが、この静寂な世界での遺跡巡りを邪魔するのが、車で乗りつけ てくる人だ。ツアー客を運んでくるのかワゴン車も多い。勿論バイクもいるが、自転車は思っていたほどいないのだ。遺跡に車は不似合いにしか思えない。1日で城壁内から森の中に点在する遺跡までも巡ろうとすれば仕方ないのかも知れないが。ワット・マハタートの後ろに位置しているのが『ワット・シー・サワーイ』で、ヒンドゥー教の神殿だったのが、後に仏教寺院になった。確かに仏塔の形や装飾が少し違っているようだ。でもよくヒンドゥー寺院で見かけるあの形だ。ただぐるりに彫られているのはチョッと見かけない神々だ。規模はそう大きくないのに、ちょうどワゴン車の団体に出くわしてしまった。ただ彼らが移動していくのは速い。ガイドの説明を聞いていると思ったら、すぐいなくなった。 林の中の通路を辿って行くと、仏塔の前に低い支柱がたくさんあって、白い大きな仏像が台座の上で瞑想中だ。これが『ワット・トラパン・ングン』で、少し離れた所に、片手をあげて立っている僧がいる。 ![]() 池の中にある島に大きな仏塔がある。橋を渡って行くのだが、何とも絵になる美しい遺跡だ。この『ワット・スラ・シー』は仏塔の前に白い仏像があって、水際や池の向こうから写真を撮るときれいな遺跡写真になる。横にある歩いているような動きのある僧の像も特徴的だ。仏像の前には支柱がたくさん立っていて、その間の空間がステージのようになっている。観光客は正面から写真を撮っているのだが、ある女性が三脚でカメラを自分の方へ向けて色んなポーズで写真を撮っているのだ。何十分いたのだろう、後で時々振り返って見ても、やっぱりやっていた。ぐるり巡って出口に近づくと『ラームカムヘーン大王』の記念碑がある。高校生らしき何人かがお供え物を置いてお祈りをしていた。 城壁の外にある『ワット・シー・チュム』にも行きたかったが、雨の効果も途切れてかなり暑くなっていたので、行くのを諦めた。 更に外の遺跡まで行くには自転車が必須だ。 3.ソンテオでスコータイのバスターミナルへ 城壁の外に出て、セブンイレブンで休憩だ。店頭にベンチを置いてくれてあった。すぐ隣にATMがあって、コンビニよりそっちの客が多く出入りが頻繁だ。 少し歩いて池の中にある『ワット・トラパン・トーン』へ行って みた。島の中央に大きな仏塔がそびえていて、かなり見栄えが良い寺院だ。細い橋を渡ると、中には白いきれいな仏像が収まっていた。向こう側に出てみると、何かリゾート施設らしい建物があり、そこまでの通路はきれいに舗装されていた。 私には縁のないものなので、市場を覗いてみる事にした。生鮮物がいっぱいなのに客は少ない。スコータイ遺跡は日曜日でもそう観光客は多くないのだろうか。 スコータイ・バスターミナルへは降りた辺りから出発するのだろうと思っていた。どこでバスを待てばいいのか、何時に来るのだろうか、行き先は、と考えながら探していたがバス停らしきものは何もない。近くにあったツアー会社の発券所で聞いてみた が、ここからはツアーバス以外は無いと言われた。チェンマイ行きとバンコク行が何便かあった だけだ。遺跡公園の入り口付近まで歩くと、案内所のような建物があり聞いてみると、やはりソンテオでスコータイのバスターミナルへ行くよう勧められた。ソンテオは向こう側に数台停まっていた。 この遺跡公園からスコータイバスターミナルへのソンテオはかなり大型だ。いすず製で大型トラックのように見える。天井には荷物が積めるようにか柵を付けてある。何台か並んでいる中で次に出発するソンテオを聞いておいた。おばさんが運転台に座っている。その運転手に出発時刻を聞いてみたらまだ少し時間があった。私は城壁内を走る広い道路に沿って少し歩いてみた。この道は観光バスや車の往来もある。 出発時刻が近づいたのでソンテオの方へ歩いていくと、もうバスは移動し始めていて、おばさんが早く乗るよう大声で手招きし た。それなりに客が集ったようで時間は関係なく出発するようなのだ。14時だと聞いていたのに まだ5分前での出発。大半が白人客だった。(30バーツ)ソンテオは広い道路の左端を走っている。そのままバスターミナルへ行くとばかり思っていたら、何と右車線側に移り市街地へ向かって走り出した。 市街地の中心地まで行くと停車した。降りる客は誰もいなかった。今度はUターンして元来た方向へ走る。分岐まで来ると今度はやっとバスターミナル方向へ走って行った。 このバスターミナルからピッサヌローク行きのバスは多いようで、着いたらすぐ来ていたバスに乗る事ができた。これはエアコンバスで39バーツ。白人客もこれに乗ったようだ。14時45分頃出発した。 4.ピッサヌロークに戻りビッグCフードコートへ バスの中でうたた寝していたので、頭がすっきりしない。バスターミナルからホテルの前を通って、そのままビッグCへ向かった。私はホテルに近いこのビッグCに行っているが、スコータイから帰る途中、ピッサヌロークのすぐ手前でセントラルプラザを 見かけた。地図を見ると国道12号沿いにはビッグCの近くにテスコ・ロータスもあった。国道沿 いに新しい店がいっぱいできて、ダウンタウンの繁華街は将来衰退してしまうのかも知れない。少し店内をぶらぶらした後は、2階のフードコートで食事だ。今回は豚肉をのせたご飯にした。今日もかなり歩いた。それでも朝の雨で午前中は涼しく散策できた。 ホテルへ帰る途中、国道12号の方への道を歩いた。かなりこの町にも馴染んできたようだ。方向も道路もしっかり覚えてしまった。1か所でもう少し長く滞在した方が良いかも知れない。 ガソリンスタンドに併設されているセブンイレブンに寄って、豆乳とパンを買った。 Topへ 前へ ◀ ▶ 次へ |
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