メ コ ン の 流 れ と と も に 1 |
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1.旅のはじめに クアラルンプール行きのチケット売出日には、発売時刻の前にPC画面に向かいスタンバイしていた。そう、AirAsiaが関空に就航する事が決まり、『サンキューカンサイ』、と言う格安チケットが売りだされたのだ。 私はこの時点で日程は何も決めてなく、買える便にしようと思っていた。曜日によっては深夜便があるのも知らなかった。私の知るAirAsia便は、KLへは22時40分着になっていた。夜遅くの到着は何かと不便だ。以前もKLIAに深夜着いた事があり、タクシーで市内まで行ったのだが、その距離はかなり遠い。高速道路を走るバスでも1時間以上かかるのだから。 出発日として、1月中旬を見ると空きがあり、帰り便も2月で適当な日に空きを見つけた。この間、数分だったと思うが、それで日本との往復便を確定した。 ![]() もう1つはベトナムからの便。AirAsiaでホーチミンからKLへ行くよりは、JetStarのシンガポール行きの方が安かった。マラッカに行く予定もしていたのでシンガポール経由にしようと決めた。 ガイドブックも訪問国が多くて、全部持って行くには無理があった。エア・アジア便もジェットスター便も預け荷物は15kgで予約してあったので、荷物は最小限に留めたかった。 それで、マレーシアとシンガポール、タイについては、少しのページだけコピーして持って行った。今回はラオスとベトナムが中心だ。 ホテルは、初日のクアラルンプール、バンコクの『民宿日出』、ホーチミンの空港近くのホテル、シンガポールのゲストハウス、それだけ日本で予約を入れておいた。それ以外は行動日程が確定していないので予約はできなかった。現地で予定が決まり次第、予約サイトで宿を選んで予約を入れようと思った。そんな事もあって小型のPCを持って行く事にした。 2.機内では、同じ旅好きの人達と楽しい会話が このAirAsiaX便16時55分発は10分出発が早くなったようで16時10分に搭乗開始した。さすがにマレーシア行きだから女性が頭にスカーフを付けていたり、浅黒い人も多い。そして殆どがスニーカーを履いている。機内に入ると、温泉場のような演歌が流れていた。何とも珍しい。前のエリアはほぼ埋まった ![]() 窓側には男性が2名座っていた。やはり旅好きの人達で、話がとっても楽しい。LCCはTVも無いし雑誌や新聞のサービスも無いので、眠るしかないのだが、気の合う人がいてくれると楽しく過ごせる。 隣の方は旅好き69歳、話し上手で話題も豊富だ。数日間クアラルンプールにいて、シェムリアップへ向うそうだが、その後の予定は決まっていないらしい。ヨーロッパの鉄道旅行を趣味としているみたいだ。3月にはLAに行って2カ月ほど滞在すると言う事だ。 その向こうの方は、スキューバーダイビングを趣味としているようで、今夜は空港近くに泊まり明日クチンヘ向かうそうだ。クチンで1週間位いて、その後コタキナバルへ行くと言われていた。クチンは初めてだそうだ。元気な73歳、深みのある紳士だ。 ![]() ![]() エアアジアの機内食は直接機内でも注文できるが、私はマレー食を予約しておいた。一足早く南国気分を、と思って日本食は選ばなかった。アルミ容器に入った簡単な物だが、それでもフレーバーは異国情緒を十分に感じられる。 隣の方は、以前エア・アジアで食べた事があり、美味しくなかったから今回は頼まなかったそうだ。窓側の方は同じマレー食だ。左側にチキン、タイ米風のご飯、辛いカレー風味のペースト。確かに寒い日本を出発したばかりなので、そう美味しくは感じられない。 食べ終える頃になるとスタッフがすぐ回収に来てくれた。なかなか手際が良い。 その後も頻繁にスナックや飲料の機内販売をするワゴンが回ってきた。ペットボトルの橙汁RM7,緑茶RM6、缶入りソフトドリンクRM6、カップのネスカフェRM5、とかで、ちょっと高いようだ。 3.深夜のLCCターミナルでバス停をさがす 到着間際になって、「この飛行機にはイミグレーション・カードが準備できていません」、とアナウンスがあった。何とこれは初めてだ。どうするのだろう、皆で一斉にイミグレーション前のテーブルに並んで書くのだろうか。 そうこうしてると、機首が下がり始めた。しかも階段状ではなくずっと同じような角度で降下して行く。パイロットによって違うようだが、軍人上がりの人は階段状にドスンドスンと降ろしていくと聞いた事があった。ケロシンの価格が高騰している折から省エネ操縦かも知れない。 あわや大混雑か、と思っていたのだが、誰もカードに記入する事なく入国審査の列に並んでいるではないか。何なんだろう。係員に聞いてみたら要らないと言われた。 スキャナーで左右の人差し指の指紋を採った後、審査官はパスポートにシールを貼って、その上にスタンプを押してくれたのだった。こんなのは初めてだ。このシステム、深夜便は助かる。 ![]() このLCCターミナルは初めてなので勝手がよく分からない。バス乗り場はどこなんだろう、暗くて全貌が掴めず、あちこち歩いてしっかり汗をかいた。 こんな時間でもターミナル内には人が多く、飲食店は混雑していた。 国内線の外れの方をずっと歩いて行くと、やっと赤いAirAsiaのバスを見付ける事ができた。 航空券の予約時にバス代も込みにしてあったので、コピーを見せて荷物を預けたのだが、乗車時にもまたコピーを見せるように言われた。 乗客は多く、11時30分、ほぼ満車になって出発した。このバスは1時間15分かけてKLセントラルまで行く。運賃は9リンギットだ。もう一社の方は8リンギットとそちらがちょっとだけ安い。それでもLCCターミナルには深夜に着いても市内行きバスがあるからとても便利だ、タクシーだと高い。 KLSentralでバスを降り、すぐ前のカウンターでブキッビンタンまでのタクシーチケットを買った。繁華街の方はどこも同じ値段のようだった。タクシーに乗り、「インビまで」、と言う。運転手は、やたらとホテルを勧めてくる。「もう予約済みだ」、と言ってるのに、「いいホテルがあるから」、と言い続けるのだ。 ブキッビンタンはまだ昼間のように人が多く、レストランやカフェも賑わっていた。そしてちょっと迷いながらも宿を見つけた。この時、もうすでに1時をまわっていた。 Topへ ▶ 次へ |
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