メ コ ン の 流 れ と と も に 2 |
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1.マレーシアの伝統工芸村、『コンプレックス・ブダヤ・クラフト』へ 宿を出ると湿気と熱気で東南アジアにいる事を実感する。一昨日まで雨だったようなのだが、今日は朝から晴天で日差しが強い。部屋は冷房が効きすぎていて寒かった。外ではもうとっくに仕事が始まっているが、工事関係の人は皆一様にだる ![]() ![]() 『タイムズスクエア』に入る。正面入り口は広い空間があり、旧正月を間近に控え、赤基調の派手な飾り付けがされている。エスカレーターで上の階へと上って行くが、何度か行ったフードコートが見当たらない。 中央の吹き抜けを取り囲む主通路は分かり易いが、遊園地の乗り物がある辺りは、通路が少しばかり入り組んでいる。 マクドナルドに入って、朝メニューのソーセージマフィンを注文する。セットメニューだが、ここではマフィンとホットコーヒーしか出てこない。RM7.84だ。すぐ横では何階分もの空間を、ジェットコースターが轟音と歓声と共に通り抜けて行く。海外に出るとよく朝はファストフード店でゆったりと時間を過ごすが、ここでは何とも落ち着かない。 再び街に出ると、どの店も、大きなショッピングセンターも、派手な正月飾りが目につく。 ブキッビンタンの交差点にある、観光案内スタンドに地図が置いてあったので貰った。今日は先ず工芸村のプダヤ・クラフトへ行こうと思っている ![]() ![]() 私は大通りをぐるっと回って行くと思っていたのだが、この観光地図は何かブキッビンタン通りからすぐ入れるように見えた。これだと随分近い。 ところが、行けども行けどもそんな道はない。交差点に差しかかる度に近くの人に道順を聞いた。私が思っていた通りぐるっと回る道だった。地図をよく見るとやはりこの道しかなさそうだ。地図の見間違いと言うか、紛らわしい書き方だ。 それでも、辺りは大都会のど真ん中でありながら、あちこちに熱帯の大きな木や植物が植えられているので、交通量は多いものの騒然とした雰囲気はない。道路も歩行者が右側通行なので横断歩道も渡りやすい。ただ日差しが強く、この程度の距離を歩いただけでも疲れてきた。 結局、東側からぐるっと回ったようで、随分遠回りをしてしまった。これだと地図を当てにせず、思っていた通りに歩けば近かった。 そしてやっと『KompleksBudayaKraft』、の入り口を見つける事ができた。 ![]() ![]() この日は人影がまばらで、どのクラフト小屋もひっそりとしていた。 私は次々と見て回ったが、やはりバティックをやっている所が多くて、一般客が大勢でバティック体験をやっている小屋もあった。 施設の奥の方に、テーブルがいっぱい並んだ、フードコートがあったので入ってみた。この広いフードコートは、入園客より従業員の方が多いみたいだ。ここだけは長い行列ができていて賑わっていた。 各コーナー共に、客が何やら複雑に注文を出している。ぶっかけ飯用のおかずの入ったトレーが並んでいる。その横にも何やらいっぱい置かれていて、あれこれ載せてもらっている。どう注文するのだろう。しばらく皆がやっているのを眺めていた。それでも ![]() ![]() カットフルーツが並んでいる店には、マンゴー、パパイア、スターフルーツ、スイカ、パイン、メロン、青リンゴがあった。パインとマンゴーを買った。ビニール袋に入った果物に楊枝を付けてくれた。 しばらくの間、皆が食べているテーブルの方を眺めて過ごした。涼しく休憩にはもってこいの場所だ。半数位の人は右手で器用に掴んで食べている。フォークを使っている人との区別がつかない。きれいな服装の人でも手で掴んで食べているのだ。 そうこうしていると、あっけなくラッシュが終わり客が少なくなった。 私の出番だ。一番端の簡単そうな店、おかずのバットがたくさん並んでいる。おばさんがチョッとにっこりした。先ずプレートにご飯を入れて貰い、エビのあんかけ風の物を指さすと、これ位?と顔を見る。OKを出し、次に野菜とチキンの煮物を選ぶ。こちらも顔を見ながら量を決める。それでOKと言って、How much?と言えばこれが通じない。おばさんは困って隣の客に聞いていた。その ![]() ![]() そしてスプーンとフォークを出してくれた。エビはかなり辛いがうまい。時々チクッと殻が刺さる。痛いのだが辛さで口の中が痺れていて、この痛さがどれ程なのか分からない。鶏肉も骨が中に潜んでいてガリッと音がする。美味しい、何とも素朴なおふくろの味だ。 2時を過ぎる頃になると殆ど客がいなくなり、店のバットに盛られていたおかず類も少なくなっていた。赤い服や黒い服を着て、黒いスカーフのを着けたおばさん達が、次々とテーブルの食器を片づけていく。エアコンがよく効いていてしばらく動きたくなかった。 ここには飲料の自動販売機が置かれていて、ペットボトルに入った何種類もの飲料がRM1で販売されていた。 食事を済ませた後は、本館のミュージアムに入ってみた。ここだけは入場料RM3が必要だった。中には彫金、陶器、刺繍、織物、それにバティック等の歴史や技法の解説がしてあり、たくさんの逸品が展示されていた。 2.チョッと不気味な『トゥドゥン』が並ぶ商店街 ブダヤクラフトを出て、JL Conlayを歩き、モノレール駅ラジャチュアンへ向かった。大通りの道端には熱帯地方独特の巨大な樹木が生えていて、空き地には雑草がジャングルのように茂っている。 ここからチャウキットまではモノレールに乗って移動する。 ![]() ![]() この辺りはマレー系住民が多く住む地区で、以前は多少治安の悪い場所とされていた。 チャウ・キットのモノレール駅を下り、大通りを南へ歩く。Jl.RajaAlangを左へ入ると、果物屋が何軒も並んでいて、露店ではサトウキビを絞っている光景が目に入った。 広大なチャウキット市場の中に潜入してみた。何とも広い。チョッとぐるりは回れない広さだ。それに生鮮物の辺りは足元がぬかるんでいて滑りそうな上に汚い。市場の人達の熱気にも負けてしまう。ぶらぶらしていると仕事の邪魔をしてしまいそうだ。市場の中はインド系や中国系の人も多かった。 チャウ・キット市場を出て、モノレール高架橋の下を歩き、衣料品や生地屋の多い地区 ![]() このトゥンク・アブドゥル・ラーマン通り近辺には、3本の通りが平行 ![]() 大通り沿いで存在感のある建物が、庶民的なデパートの『そごう』、だ。今回は行かなかったが、衣料品の価格ラインも低く設定されているようだし、サイズもカラーもルックスもそれなりに豊富だ。フードコートも広くて庶民的な感じで混んでいた。ただ、日本の感覚でトイレに行くと有料になっていてびっくりする。モノレール線とは離れてしまうが、スターLRTの『バンダラヤ』や、KTMコミューターの『バンク・ネガラ』駅にも近く便利な場所だ。 ![]() ![]() こんな風に人形に被せ展示してある店が多い。道端に頭だけを並べて立ててある店もあり、夜はちょっと不気味そうだ。 見慣れないと少し違和感があったが、女性のトゥドゥン姿もなかなか良いものだ。しかも殆どの場合、美しく見せる効果もある。 阿波踊りに行くと、踊っている女性の誰もが美人に見えるのだが、これは『夜目、遠目、笠の内』、と言われる効果のせいだが、トゥドゥンにも同じような笠の効果があると思う。 Jl.MasjidIndiaの方はインド系の商品を売る店が多く並んでいる。アクセサリーの店が多く目に付く。そのずっと東側の方へ歩いて行くと、インド人がたくさん住む住宅地に出た。そこでは少し違った空気を感じた。 3.ムルデカ広場からパサール・スニへ トゥンク・アブドゥル・ラーマン通りを更に南へ歩くと、スターLRTの高架橋があり、すぐ先の橋を渡ればムルデカ広場になっている。この国の人々にとっては重要な場所だ。ただ、観光客としては芝生が広がっているだけの場所にしか見えない。 ![]() ![]() そこから川沿いの道に出て、マスジッド・ジャメを眺めた。私はいつも遠くから眺めるだけで、まだこのモスクへは行った事がない。マレーシア発祥の地に建つこのモスクには、歴史と小さいながら存在感がある。白いドームが印象的だ。 そこから橋を渡り、川辺の遊歩道を歩くとパサール・スニに出た。中に入ると涼しく、整然と店が並んでいる。以前よりきれいになっているように思った。民芸品は何でも揃っていて、おみやげ探しにはいい場所だ。しばらく店内を歩き、スティックのアイスを買って外に出た。 ![]() ![]() LRTのパサール・スニ駅からプトラでKLセントラルへ行ってみる事にした。 KLセントラル駅は賑わっていた。通路の中央には屋台がぎっしり置かれていて動き難い程だ。 エスカレーターで下のバス乗り場へ行った。埃っぽく薄暗い中に赤いAirAsiaのバスが停まっている。明日のAirAsiaバスの時刻を確認した。9時30分、10時、10時30分・・・がある。 この赤バス以外にもAEROBUSがあり、こちらはRM8でチョッと安い。24時間ほぼ30分毎に運行している。しかも時刻表ではこのバスは所要60分(赤バスは75分)になっていた。こちらの便は9時45分、10時15分、10時45分・・・とかだ。 エスカレーター近くにあった自販機でペプシコーラを出した。RM1で安いのだが、生温くて飲めたものじゃない。 ![]() ![]() 再びプトラでチャイナタウンへ戻ってきた。 ペタリン通りの近くを歩く。チャイナタウンは通路が狭く、屋台が道を占領していたりするから歩き難い。通りの真ん中辺りで、カットされたスイカの袋入りを買った。 欧米人が通りの両側にあるテーブルでビールを飲んでいる、そんなカオサンのような光景がここにもある。テーブルの上に食べ物はなく、ただ氷の入ったサーバーにビールが入っているだけだ。疲れているのか、あまり話をしているようでもない。 ![]() ![]() 大通りからオートウォークで本館の待合所に入る事ができる。 このプドゥラヤ・バスターミナルは、まるで空港のような施設に大変身してしまった。以前は雑然として熱気ムンムンだったが、今や空調が効いて涼しく、きれいな椅子が整然と並んでいる。 床はピカピカだ。食べ物の匂いも全くしない。あのノスタルジックな雰囲気はどこへ行ってしまったのだろう。出発案内の液晶表示板も、まるで空港のようだ。 徐々に辺りが薄暗くなってきた。ペタリン通りの外れまで歩いて、モノレールのマハラジャレラ駅へと向かった。途中人影も少なく、駅へ上るエスカレーターにも明りが点いていないのだが、暗闇の中でゴトゴト音を立てて動いていた。 4.ブキッビンタン、Lot10のフードコートへ ブキッビンタンで降りればよかったのだが、インビまでチケットを買ってしまっていた。工事中の道路の端を歩き、Lot10へ向かう。いつもブキッビンタンにはそれなりの賑わいがある。中華街とは少し客層が違っているようにも感じる。 ![]() ![]() 迷路状になった各店の間をぬって美味しそうな店を探してみた。そして久しぶりにナシゴレンを食べる事にした。少し辛めだ、水を売っている店を探したが近くにはなかった。 食後、イセタンでココナッツの飲料を飲み、チョッとだけ買い物をして店を出た。 宿に帰り、シャワーを浴び衣類を替えたらすっきりした。持ってきたユニバーサルコンセントは優れ物だ。出力側が2カ所ありパイロットランプも点いた。カメラの充電をしながら、PCを開いた。 Topへ 前へ ◀ ▶ 次へ |
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