タ イ 北 部 と ベ ト ナ ム を 巡 る 17 |
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1.ピッサヌローク行きのバス乗り場を探す ミャンマーが近いと言う事で、階段の両側にもこんな可愛いタペストリーが貼ってある。この国境の町はどこへ行ってもタイと言うよりほぼミャンマーの文化が浸透しているようだ。 ![]() ![]() 今日は、先ずはピッサヌロークかターク行きのバス乗り場を探して、時刻を確認しておく事から始めよう。 路地からインタラキーリー通りへ出て歩く。小さな橋を渡るとすぐ大きな寺院『Wat Manee』が見えてくる。仏塔がそびえ立ち仏像がずらり並んでいる。仏塔の周り、白亜の壁にはぐるり小窓があって小さな仏像が一体づつ納められている。この前の道路沿いにはお坊さんが托鉢している像が並べてある。実物大に近い姿で、ついお金でも入れてしまいそうになる。境内も広くメーソートで一番の寺院かも知れない。 ![]() ![]() 道路脇のトタン屋根の長屋のような店を通り過ぎて歩いて行くと、私が勝手に問屋街と思ってい ![]() ![]() この辺りは、以前の市場通りとして賑わったみたいで問屋が多そうだ。一般客があまり買い物客が来るような場所ではなさそうだ。 2.ロットゥーが市庁舎近くの市場から出ている 教えてもらったように商店街を入って行くと、確かに市場のような建物があった。周りが吹き抜けで、柱と屋根だけの簡素な市場だ。中にはテーブルのような陳列台がぎっしり置かれているだけで、商いの雰囲気が全くしない。これはどう見ても現役の市場ではなさそうだ。 ![]() ![]() ![]() ![]() タイ人は宗教に熱心だけど、祠のお参りや、このような厄除け・幸運のお守りなどにも情熱を注ぐようだ。 私が初めてこの交換や売っているのを見た時は、何が行われているのか全く分からなかった。みんな今持っているプラクルアンより少しでも良いものを探している。例えば、それを持っていた事で凄く幸運に恵まれたとか、そんなのが出回っているのを見つけようとしているのだ。道端や市場の屋台や、あらゆる場所に並べている。お坊さんとて、そんな屋台の前で足を止めて熱心に眺めていたりする。 殆どの人は、虫眼鏡で細部までしっかりチェックをしている。この光景はタイではごく普通で、至る所で見かけるが、私は今でも全く理解できていない。
3.繁盛している美味しい中華風麺の店があった ロットゥーの乗り場が分かったところで、市街地の方へ戻る事にした。今度は1本東側の通りを歩いてみる。車の通行が少ない狭い通りだ。アスファルトの外側は泥道になっている。 ![]() ![]() 少し歩くと、何やら人だかりの店があった。簡素な造りで柱と竹にトタン屋根だけだ。何の店なのだろうと覗いてみると、麺料理の店のようだった。店内にはテーブルがたくさんあって多くの客がいる。並んでいる客はタイ独特のテイクアウトだった。ビニール袋に入れてもらっている。 ![]() ![]() 壁に貼ったメニューの写真で美味しそうなのを選んだ。肉や野菜の入った平打ち麺だった。普通に食べるセンヤイとは違って、こってりとした中華風の味になっているのだ。チョッと甘いスープ、確かに美味しい。 それでも、テーブルにはタイ独特の調味料4点セットにナンプラーが置かれている。こんな美味しいものをどう味付けし直すのだろう。 4.市街地と市場付近の散策をしてみた この通りに入ると自然と足が市場の方へ向いてしまう。この暑い時間帯で、通りをぶらぶら歩いているのは観光客くらいなものだと思いながら歩くのだが、その人とて殆ど見かけない昼下がりの繁華街だ。 ![]() ![]() ミャンマーではバングラデシュに近い、ラカイン州に住むロヒンギャの問題がある。彼らはムスリムで、同じ州でも仏教徒との対立があり、その中で武装集団が警察を襲う事件が発生。そんな事もあったりで、不法移民と捉えられている。治安部隊による掃討が続いていたりもするようだ。彼らイスラム教徒はバングラデシュにも受け入れられず、ミャンマーでも国籍を貰えない。難民として国外へ脱出する者が多くなっている。 そんな事で、この国境の町でヒジャーブの女性を見かけるとロヒンギャの問題を思い出してしまう。 ![]() そのムスリムの人が売っているのは、魚と鶏肉だ。鶏肉は傷むのが早いから、小刻みにした物よ ![]() イサーンと同様にコオロギやイナゴなどの昆虫、ハチの巣を蒸したもの、それにカエルの剥き身など、我々から見たゲテモノもしっかり並んでいる。 この市場には、通りの商店街だけではなく大きな建物の屋内売り場もある。そしてその傍にはソンテオ・ターミナルのような乗り場もある。チェンラーイの市場にも同じような広いソンテオ乗り場があった。町の郊外に住む人たちにとっては買い物用のソンテオがあると便利だ。 市街地を散策した後は一旦宿に帰った。私は殆ど行き先を決めずに出かけてくるから、着いてからのお勉強が待っている。『地球の歩き方』のピッサヌロークとスコータイをしっかり読んだ。 5.地区庁舎前の広場はナイトマーケットで賑わっていた 夜になって出かける事にした。夕飯は自分で調達しなければならない。 テスコロータスの広場に行った。テントの食堂はいっぱい並び、あちこちの店では客が美味しそうに食べていた。私は一番端の ![]() ![]() 出てきたものは、ビーフンではなく春雨麺のようだった。私は全くダイエットなどする必要はないのだが、メニューはかなり健康的だ。 食事の後は、地区庁舎の方にある華やかな灯りに引き寄せられて、行ってみる事にした。これぞナイトマーケットだ。明るいゲートを潜ると、そこは大きな街になっていたのだ。 ![]() ![]() いっぱい並ぶテントの中には、衣料品からアクセサリーまで商品の巾が広く、まるでショッピングセンターのようになっていた。 ![]() ![]() この会場周辺の帰り道は薄暗く人通りもない。三叉路近くまで戻って来てやっと街灯の灯りになった。 ラオスの夜は過去の幻影でも見ているような、何とも古の趣があったが、タイ北部のこのメーソートにも同じような雰囲気を感じる。そんな夜の街並みがここにはあるのだ。 Topへ 前へ ◀ ▶ 次へ |
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