タ イ 北 部 と ベ ト ナ ム を 巡 る 18 |
|
|
|
|||||
1.ロットゥーに乗ってメーソートを出発する 8時25分に『T.House Mae Sot』を出た。あの繁盛していた麺料理の店の前を通りバスターミナルへ向かう。歩いて20分程の距離だった。十分に余裕を持って出てきたので9時前には着いた。やはりこの時間でも市場は営業していなかった。 ![]() ![]() しばらく待ち、もう1人乗せ、9時頃になってバスは出発した。Mae Sot--Tak--Sukhothai--Phitsanulokと移動する。 市街地を抜け、広い国道を軽快に走って行く。しばらくして深い山道に入った。辺りは朝靄が立ち込めていた。あちこちで道路改良工事をやっていて赤土が目立つようになった。バスは急な坂道をうなりながら走る。ロットゥーが停まり警察のチェックだ。ただ車が小さいせいか、中に入って個人の身分証を調べる事はないが、ドアから威厳のある顔つきで乗客を眺めまわした。 ![]() ![]() 峠を越えた場所でまたポリスのチェックがあった。ここでは運転手が降りて行って、何かの書類に記入しているようだった。ミャンマーとの国境があのような状況だったので、不法滞在を取り締まっているのだろう。 このロットゥーはターク・バスターミナルを経由する。ここでは乗客が何人か降りていった。ここタークは国道1号が走っていて、北へはチェンラーイ、メーサイ、南はバンコク方面への乗り換えとしても重要なターミナルだ。 2.タークからは平坦な大平原を軽快に走る タークを出ると、どこまでも広い大平原を走るようになる。平坦な道になりバスはかなりスピードを上げる。ただ、いくら走っても景色があまり変わらないのだ。これではすっかり退屈してしまう。乗っている者はいいが、これが運転手となると大変なのだ。日本は国土が狭く風光明媚だからあまり飽きることがないが、サンフランシスコからサクラメントまで、たったあれだけの距離でさえ、バキャビルを過ぎると徐々に単調な景色になって、眠くて運転が耐えられなくなった事がある。 ![]() ![]() タイの象徴のように、中央分離帯に花が植えられている。 国道沿いには民家が点在している所もあり、日本の家屋に近いようなものから高床式住居まで様々だ。そして敷地内には背丈ほどの祠や神棚が置かれている。 スコータイ・バスターミナルに着いたのが11時40分だった。メーソートから3時間近くかかった事になる。チョッと小さめのターミナルで、ソンテオも何台か停まっていた。ちょうどプラットホームから、『Tak--Sukhothai--Phitsanulok 』のミニバスが発車して行った。スコータイ遺跡が見えないか目を凝らしていたが、道路沿いから離れているようで全く気配は無かった。 途中のG.S.は『コスモ』で、セブンイレブンが併設されていた。国道沿いに町は少ないし民家は点在しているので、このようにG.S.横にコンビニを出店する必要があるのだろう。 3.ピッサヌロークはバス・ターミナルも大きい交通の要衝 ピッサヌローク・バスターミナルへは12時50分に着いた。約4時間かかったが予定通りだ。この町も東西方面の国道12号と南北方面の11号が交差する交通の要衝だ。プラットホームの数も多く、行き先も多いようだ。何より市街地に近い場所にあるのが嬉しい。ターミナルのチケットコーナーに行ってみた。各バス会社の行き先別になった窓口が並んでいる。壁面のボードには同じように会社別の時刻表が掲示されていた。ここは便数も多いし、スコータイを控えて観光客も多いのか、英語が併記されているので有難い。これを見ればバス移動に困らない。スコータイ行きも確認しておいた。周りは食堂街になっているようで、いくらでも店があるように見えた。 ![]() ![]() ホテルまではゆっくり歩いて12分位かかった。黄色とオレンジの派手な建物が見えたのでこれなのかと思ったが、奥の方にある5階建ての方だった。 部屋は212号室で、1人旅には必要のないツインルームだ。値段で選ぶとダブルよりツインが安い場合が多く、このホテルもそうなってしまった。トイレやシャワールームも清潔で部屋もきれいだ。Wi-Fi の電波も十分届く。このホテルも安く、Agodaで予約して4泊で4,632円(税込み)になっていた。 4.ボーコーソーから紫のソンテオで市街地へ エアコンの涼しい風に吹かれた後は、ホテルから再びボーコーソーまで歩く。そこで、今度はピッサヌローク駅までのソンテオに乗るつもりだ。途中からでも乗れる場所はあると思うが私には分からない。 ![]() ![]() その店で、「センレック」と言ったら、ムー(豚肉)かガイ(鶏肉)かを聞かれた。 ボーコーソーの正面入り口に紫色のソンテオが2台待機している。1番がいた。ピッサヌローク駅を通るか確認してから乗った。地球の歩き方には、『バスターミナルから駅付近へは市バス1番を利用、10B~。トゥクトゥクやソンテオは60B 』となっている ![]() ![]() 市バスのソンテオは速い。音でも早さを感じさせる。周りの景色も低い位置、しかも開けっ広げなので、風を感じながら走るのは特に速さを感じるのだ。 国道12号を一直線に駆け抜け、ナーン川の橋まで来ると左折し川沿いの道路を走る。そして駅の方へと進む。私は駅が終点かと思っていたが、このソンテオは乗客をいっぱい乗せたまま走り去って行った。こんな乗り物は、最初に降りる所を言っておくに限る。そうすると、ちゃんと教えてくれるのだ。 駅までは15Bだった。 5.ピッサヌローク駅からナーン川の水上家屋まで 先ずはピッサヌローク駅に入ってみた。タイ国鉄はそう多くの列車が走っていないと思っていたが、プラットホームには思いのほか列車を待っている人が多いのだ。構内の時刻表を見てみるとそれなりにOrdinary(普通列車)はあるようだ。バンコクから ![]() ![]() プラットホームの端の方は子供たちの遊び場になっている。駅と言っても周りと区域が分断されていないし、ホームも低く自由に遊びまわれるのだ。当然ゴミはいっぱい捨てられている。 駅舎の中には、窓口の横に小さな売店があって雑誌、飲み物、アイスクリーム等が売られている。そして大きなツーリスト・ガイドマップが立っていたいた。 しばらく駅を楽しんだ後は、駅前を散策してみた。駅を出て左側に大きな市場があり、その間の通路にテントやパラソルの市場が開設される。今はちょうどその準備中のようで、半分くらいが埋まっていた。 ![]() ![]() ナーン川の近くまで行くと川に沿って市場のような長屋があった。もう閉まった時間なのか、定休日なのか、ガイドブックの地図を見るとナイトバザールになっていた。そんな事でその中に入り岸辺を眺めた。 かつてこの川には水上家屋がぎしり建っていたらしい。市側が景観や安全を考えて、護岸工事の名目で立ち退きさせたようだ。確かに大水が出るとかなり危険だし、景観的にも良くないと考えたのだろう。ただ昔懐かしい風情が失われる事と、観光客はちょっぴりがっかりする。 6.タイで一番美しいと言われる仏像のある『 Wat Yai 』へ しばらくソンテオが走ってきた道を辿るように川沿いを歩いた。目指すは『ワット・ヤイ』、美しい仏像のある寺院だ。 ![]() ![]() 国道の橋まで辿り着いたら、『ツーリスト・サービスセンター』があり、日本語の案内板に『ピッサヌローク観光案内所』と書かれていた。近くにスコータイ遺跡があるから、日本人観光客もよくこの町にやって来るのかも知れない。 タイではよく見かける大きなニワトリの置物がこちら、と案内しているようにも見えた。すぐ近くに寺院があって、その奥に『Wat Phra Si Mahathat Worawihan Wat Yai』があった。 ![]() ![]() 本堂の正面に立つと、金色の屋根が輝き、その奥に見える仏塔は黄金に眩しい位に輝いていた。参拝者はまだいっぱいいる。先ずは美しいと言われる仏像にお目にかからなくては。この寺院はアユッタヤー時代の後期(1357年)に建立され、国内でも有数の格式の高い寺院だそうだ。本堂に安置されている仏像、チンナラート仏はタイで一番美しいとも言われている。礼拝堂の外には、ぐるりを取り囲むように黄金の仏像が安置されていた。 境内には、あちこちで薬草を売っている。なぜ薬草なのかは分からない。みやげ物の店もいっぱい並んでいた。これだけ参拝者が多いと何を売ってもよく売れそうだ。寺院の境内と言う特別な環境でも、大半が普通のみやげ物だ。 結局、ここでは17時過ぎまでいた。 7.駅前、露店夜市の賑わい 国道を歩いて行くとテスコがあった。チョッと怪しい線路沿いの道を歩いた。車を停めて荷台の果物を売る人がいる。 踏切の番人が面白いのだ。東南アジアでは手動式の踏切はかなり多い。列車の本数もさほど多くないし、暑い地域なのでよく裸 ![]() ![]() 市場はすかり屋台で埋まってしまっていて、かなり賑わっていた。この時間になれば夕方の買い物客でいぱいなのだ。タイの食生活からすると、夕食用のおかずを買いに来ている人が多い筈だ。総菜屋は何軒も出ていて、凄い種類のおかずが売られていた。私はカットされたスイカを串で刺しながら食べている。こんな店で買うとカットフルーツも安い、10バーツだ。 昆虫たちも売られているが、地元の人は買っているようではない。欧米系の人達が押し寄せてき ![]() ![]() すっかり露天の市場も堪能できたのでホテルへ帰る事にした。市場の端の通りからソンテオが出ている筈だ。 しばらく待ったが1番も6番も来ないのだ。やって来たソンテオの運転手に聞いてみると、「もうボーコーソー行きは無い」と言う。この種の乗り物は営業を終えるのが早い事は知っていたが、もう無いとは。そう言われてもしばらく待ってみた。 歩いてもホテルまでだとそう遠くない。諦めて歩いて帰る事にした。 線路沿いの道を通るのだが、そこからは近道と思われる路地に入ってみた。ここまで来て一休み、途中の7elevenで飲み物とアイスクリームを買ってその場で食べた。チョッと向こうは夜の市場になっていた。ここもかなりの賑わいだ。 ![]() ![]() ホテルの近くまで戻って大通りを歩いていると、何人かが食事をしている店があった。お腹も空いたので私もこの店に入った。この辺りはちらほら簡単な食堂はある。おばさんは愛想の良い人で、忙しそうに1人で切り盛りしている。メニューを見て選ぶような感じではなかった。「1つ」とさえ言えば大丈夫のようだ。出てきたものは、やはり麺。それなりに美味しいが、ナンプラーと唐辛子の酢を加えて食べた。 Topへ 前へ ◀ ▶ 次へ |
|