タ イ 北 部 と ベ ト ナ ム を 巡 る  
KLから早朝便でチェンマイへ
タイ  1   3月10日(木)
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1.チェンマイ空港からロットゥーでターペー門へ

結局眠れないまま3時を過ぎ、もうチェックインカウンターの方へ向かう事にした。こんな早朝でも昼間のように人が動いている。チェンマイ行きは6時55分。3時間前だと3時55分になるが、50分になると掲示板にopenが出た。エアアジアの国際線チェックインカウンターはU-W、この時間W側に多くの人が並んでいた。チケットのコピーを見せるとV側へ案内してくれた。並んでいる人は少なくすぐバゲッジドロップを完了する。それでもまだ4時頃。
殆どの人はWeb Checkin を済ませているので荷物を預けるだけだ。ここでは自分がパソコンで出した航空券のプリントをそのまま使う。

このフロアの入り口に大きな電光掲示板があり、そこには各航空便のチェックインカウンターの記号、ゲート番号が表示されていて、どのカウンターに行けばいいかはそれで分かる。殆どの空港は航空会社別になっているが、ここでは並んでいるカウンターはどこもエアアジアなのだ。今回のゲートはP12だ。
荷物を預けてしまった後の時間をどう過ごすか。眠さはあるが頭は冴えてしまっている。ただこの空港は1時間半位前にはイミグレーションを通った方が良い。先端の乗り場まで歩くのに時間がかかるのと、荷物検査が2度あるからだ。しかもLCCなので遅れることは許されない。チェックインカウンターも1時間前に閉まる程だから。

KLIA2は入国も出国も、何ヵ所かの免税店や売店の傍を通り抜けないと前に進めないようにレイアウトされている。チェックも厳しい。チェックイン・フロアからの入り口でパスポートとチケットをチェック、荷物検査、イミグレーション。店が並ぶ長い通路を進んで、X線荷物検査とボディチェック(かなり厳しく)。ここからゲートまで、随分遠くの方まで歩く。

遠くまで歩いた先にある手荷物検査場。こんな時間なのに荷物チェックに長い列ができている。液体の持ち込みは規約があるのに、すぐ前のグループは化粧品らしきボトルを何本も持っていたのだ。これらは全て没収となる。こんな事が時々起きるから行列が長くなってしまう。
この空港で最悪なのは、この最終荷物検査から先に飲み物の販売が殆どない事だ。水を売っていない。検査の手前にはたくさんあっても持ち込めないし、その後ではカフェ位しか無いってどうなのだろう。水飲み場で空のPETボトルに水を入れている人も多いが、これが飲めるような代物じゃない。とてもまずい。
バンコクのスワンナプーム空港でもゲートの手前でもう一度荷物検査があるのだが、その先の待合所にトイレが無い。これもどうなんだろうと思った。トイレに行くと再び荷物検査される。どちらも利用者の立場になって考えられていないのだ。


2.チェンマイ空港からロットゥーでターペー門まで

チェンマイ空港では新たにバスサービスが始まっていた。これまでタクシーかソンテオ位しか無かったが、新システムはバスと言うかロットゥーでの市街地への送迎をしてくれる。1人40Bなので、タクシーだと200B程かかるのと比べると格安だ。
ルートはそれなりに決まっているのだろうが、行き先は頼めるようで、バスターミナルや有名ホテルへは行ってくれるみたいだ。
は窓口でターペー門、と言ってみると、「すぐ便が無いから」と言ったが、運転手と話してたようで「行くからこれに乗って」と出発寸前のロットゥーに案内してくれた。


バスは大きく右回りで幹線道路を疾走する。途中、バスターミナルや数か所で停まって乗客を降ろしていく。まるでタクシー並みのサービスだ。私はどのようなルートを走って行くのか分からないので、とりあえずターペー門と言っておいたのだが、ロットゥーは途中ピン川横の市場を通った。ここで降ろしてもらおうか決心できずにいると、すぐ通り過ぎてしまいターペー通りを走った。あっという間に「はいターペー門」と言われてしまった。まあ時間も早いし特に予定も無いから、ぶらぶらターペー門から歩く事にした。何たって昨夜は一睡もしていない。

どこに行くかと言って当てはないし、荷物を引いてはそんなに歩きたくもない。それでも自然に足が向かう先は、ターペー通りからチャン・クラン通り、ナイトバザールの方だ。
真昼の通りはひっそりしていた。こんな時間では歩いている人もあまり見かけない。夜は混み合うフードコートには誰もいない。初めてここに来た時は昼間もやっていて、氷のデザートを食べたのだが。
この辺りの店はあまり営業していないのでピン川近くの市場へ行く事にした。暑い中とぼとぼ歩いてワローロット市場の方へ向かう。

乾季でピン川の水量は少ない。対岸への橋は取り外されていたがコンクリートの新しいのが架かっていた。でもなぜか柵があって通行できなくしてある。

女の子3人が道端で何かを食べながらゴミを川に投げ捨てている。その下ではおじさんが釣りをしているのだが気にする様子もない。何とものどかだ。この歩道には街路樹の前に大きなゴミ用ビニール袋が置いてあるが、小さい頃からの習慣は恐ろしい。


広場のテントの店で飲み物を買った。15Bと安い。氷に浸かっているのを取ったが、あまり冷えていない。そんなのを持ってチョッと辺りをぶらついてみた。
そして今度はトンラムヤイ市場の地下にあるフードコートへ行ってみる。客はまばらでここは涼しい。辛くないのを聞いて、おかずを選びぶっかけご飯にする。久しぶりのタイご飯は美味しい。


私は自由におかずを選べる、ぶっかけ飯(カーウラートゲーン)が好きだ。おかずとご飯を一緒にスプーンで食べれるのも良い。日本で言えば丼のようなメニューだと思う。ただお皿に盛るか丼に入れるかの違いで、ご飯の上に何かが載っているところは同じだ。


3.ワローロット市場辺りを散策

ピン川のすぐ傍からトンラムヤイ市場、ワローロット市場が並んでいる。この買い物客用の足として、多くのソンテオがピン川近くに待機している。
ワローロット市場の1階食品売り場にはドライフルーツが多い。背丈以上に山積みされて迫力ある売り場も魅力がある。その中にトムヤム用の香辛料の詰め合わせセットがあった。バイマックルにプリッキーニ、レモングラス、とかが入っていて美味しいトムヤム・スープができそうなのだが、こんな農産物って検疫は大丈夫なのだろうか。


ピン川沿いの道路には花屋が並ぶ花市場になっているが、陸橋の辺りからは果物屋になる。この時期は乾季(暑季の初め)なので熱帯の果物は殆どなく、イチゴの他にはスイカやパイナップル、アボカド、マンゴー、ココナッツ、バナナ等が並ぶ程度だ。そんな事でここにもドライフルーツを置いてあったりする。

歩道に植えられた街路樹の幹には木片で棚が付けられ、お供え物や花、線香が祀ってあったりする。ベトナムでも歩道のブロックの隙間に線香が立ててあって踏みそうになる事がある。敬虔な仏教の国だと認識する瞬間だ。


この後はホテル探し。ピン川に沿ってアメリカ領事館の向こうの通りを入りラーチャウォン通りへ出る。予約サイトの地図ではこの辺りの筈だ。ぐるっと歩いてみたが見つからない。あちこちで聞いてみた。それなりに教えてくれるが探しているホテルではない。
若いサラリーマン風の人がちゃんと知っているようで詳しく教えてくれた。確かに言われた通りの場所にあった。
アメリカ領事館の方まで行かず、ナコーンピン橋の通りを左に行ってすぐ左側だったのだ。1時間位はかかったがいつもの範囲内だ。


ホテルは『New Mitrapap Hotel』で少し古いが悪くはなかった。市場で買ったバナナを持ってチェックイン。しばらくエアコンで涼む。
ドアをノックして女の子が持ってきたものはタオル2枚だった。蚊が1匹いるのを見つけ蚊取りのスイッチを入れた。電池式の蚊取り器はいつも持っているがあまり使う機会が無い。いままで蚊がいたのはバンドゥン、カントー、ルアンパバーンだが、こちら東南アジアは蚊より蟻の方が不気味だ。甘い食べ物や袋などを置いておくと3階位でも十分列を作ってやって来るのだ。真っ黒になっているし、寄り道もせず真っすぐに進んでくる。


4.夜はチャン・クラン通りのナイトバザールへ

夜になってナイトバザールへ歩いて行く。特に何を買うわけでもないが、夕食はどうもあのフードコートへ行ってしまう。

老祖巷(Lao Zhou Alley)の大きな看板を見ながら歩く。ターペー通りを過ぎると遠くに屋台街の明かりが見えてくる。もうこの辺りから衣類や装飾品を売るような店が増えてくる。商店街では店と道路端に並んでいる屋台との通路幅は狭い。そこに観光客が大勢通るものだから混雑する。買いたいものは無いが、やっぱりこの雰囲気は楽しい。

昼間誰もいなかったフードコートにやって来た。席はほゞ埋まっている。それでも以前よりは賑わいがチョッと少なくなった気もする。周辺にいろんな店が増えて分散してしまったのかも知れない。マレーシアからの客も多いのかハラルフード専門店もあった。

Pad Thai(タイ風焼きそば)を注文しておいて、デザートの店に行ってゼリーのようなものを買った。タイでは甘く煮た豆類や芋類、フルーツに氷とココナツミルクをかけるデザートが多いが、今日のこれは失敗だ。手に持てない位に暑いのだ。それでもパッタイは美味しかった。
ナイトバザールも珍しい頃はあちこちくまなく歩いたものだが、チョッと飽きてきたかも知れない。
それにエリアも広がったような気がする。いずれにせよこのナイトバザールを支えているのは観光客だ。今は白人客だが、その内中国からの人が圧倒的に多くなりそうな気がする。







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KLIA2出発の早朝便は02:35Jeddah,05:30Guangzhou,05:55Guilin,
06:00Sibu,06:05Singaporeと続く。



チェンマイ空港からは何ルートかのバスサービスが開始された。ロットゥーで1人40B.だ。



チェンマイ市街。ドイステープ、モーン族の村は縮小して表示 (Google map)


チェンマイはターペー門がランドマークだ。ここを起点にするのが一般的。



ターペー門から城壁内をワット・プラシンの方へ一直線に延びるRachadamnoen Rd。



ピン川を対岸へ渡る歩道橋は復活しているが、なぜか通行止めにしてある。



市場近くのピン川沿いはソンテオの溜り場だ。日陰で涼む人も多い。



ナイトバザールはいつも活況だ。欲しい物は少ないがこのざわついた雰囲気が良い。



ナイトバザールのエリアは広域に及ぶ。ここはアヌサーン市場付近の広場。



ナイトバザール周辺でサンダル、Tシャツ、ネックレス等を売っている店。