タ イ 北 部 と ベ ト ナ ム を 巡 る  24
ナコンサワンの街歩き
タイ  22   3月31日(木)
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1.街歩きはパホンヨーティン通り(国道1号)を西へ

特に予定のない日。取りあえず国道1号線を西へ歩いてみる事にした。自分が分かる範囲内、どこまで行ってもソンテオのルート内であれば楽に戻れる筈だ。
ホテルから路地を抜け国道1号に出て歩いて行く。小高い山はまるで冬枯れの様相だ。気温は37℃にもなるが雨が降らないとこんなになってしまう。幹線国道は大型トラックや商用車が殆どで歩くような所ではなさそうだ。

山側にテーマパークのような派手なゲートがあった。地図では『Nakhon Sawan Provincial Sport Stadium』、ナコンサワン・フットボールクラブと書いてある。
しばらく行くと下り勾配になっていて、左側には警察関係の施設、右側にテスコ・ロータスが見えてきた。もうこれは入るしかないと思ったのだが、この国道1号線(パホンヨーティン通り)は中央分離帯が高いコンクリートの壁になっている。これはどう考えても飛び越せないだろう。すぐ横にテスコが見えているのに行かれない。車はと言えば、かなり先のUターン場所で曲がっている。車はいいが徒歩ではあそこまで行って横切るのは遠すぎる。車優先の社会を作ってしまうとこんな弊害が起こる。タイの国道はこのUターンの場所が数キロごとに設置されている。日本ではあまり見かけない標識だ。

しばらく行くと水路に出た。道路に沿って水路が通っていて、その向こう側が農地になっている。枯草を燃やしている所に耕運機があり、親子が農作業をしていた。ぐるっと畑の周りがバナナの木で囲われている。棕櫚の木もまばらに生えているが、その奥は雑草が茂っているようだ。
やっとUターンの場所まで来たが、こことて人が渡れるようにはなっていない。タイミングを計って急いで走るのだ。テスコが見えてからぐるりと回って、1kmも歩いただろうか、やっと入り口まできた。高床になったバス停のすぐ横には赤いパラソルが立っていてバイクタクシーの詰所になっている。赤色のソンテオが何度もクラクションを鳴らしながら通り過ぎて行く。乗る客を探しながら走っているのだ。これがインドネシアとかスリランカのバスとなると少し違う。後方のドアを開けっ放しにして大声で叫びながら走る。客がいれば速度を落として、走りながら手で引っ張り上げる。



2.テスコ・ロータスで休憩する

大して歩いてはいないが暑さで疲れた。テスコの中は随分涼しい。規模は小さいがショッピングセンターになっていて専門店が何店も入っていた。
奥の方にあるフードコートへ行った。真新しい店内。白いテーブルとおしゃれなイスがいっぱい並んでいる。床もピカピカでアメリカの店などと比べても何ら差がない。渥美先生のペガサスセミナーでテストに出ましたね。クリンネスとクリンリネスの違い。アメリカのチェーンストアの概念で。
ただ市街地や市場の食堂とのギャップの大きさを感じてしまう。タイでは、食べながら要らないものを次々に足元へ捨てていくのをよく見かけるが、こんなきれいな床じゃ捨てられない。客層が違うにしても、ここで学習して街のゴミが減ればいいと思う。

11時30分ちょうど、お昼時で客が集まりかけているところだ。スティーム鶏ご飯を注文した。スープは付いていたがご飯がやたらと少ない。チリソースをかけて食べた。12時を過ぎるとさすがに混んできた。あまり美味しそうなメニューは無かったが涼しいので客が集まるのだろう。服装も普段着ではなくチョットだけおしゃれに見えた。買い物客以外の人もここに来ているようだ。リファンドで50B戻してもらった。テスコのフードコートはビッグCより少し劣るようだ。


国道に出て赤いソンテオに乗った。乗客は少なく、お昼休みの気だるさがある。ソンテオの車内には、停車してもらうの知らせる引っ張り紐が付いているのだが、そこに可愛い小さなぬいぐるみが吊り下げられている。
さて、どこに行くのだろうか。市街地の方へは向いているが行き先は知らない。この町は市街地を国道が囲み、逆三角形のようになっているのだが、その底辺の真ん中辺りで降りた。と言うかこの場所でしばらく休憩が入るようで、道端で停まったまま動かなくなったのだ。運転手のおじさんはどっかへ行ってしまった。
商店を覗きながら117号線へ曲がり、バスターミナルの方へ歩いてみた。この通りにも大きな赤い『もち』の看板があちこちにかかっているのを見かけた。
バスターミナルに着いたが、ここにいても暑いだけなので黄色に乗った。何かに乗っていれば風に吹かれて涼しい。ベトナム・ホーチミン市だと1番のチョロン線が快適で、涼むために乗ったりする。
ソンテオはとっとこ市場の方へ向かって走り出した。




3.ソンテオで再びの市場へ

勝手の分かる市場の近くで降りた。
ぶらっと通りを歩いていると大きな寺院に出た。『Wat Photharam』、地図で確認するとそんな名前の寺院だった。境内は広場になっていて、その中央に白亜の布薩堂らしき建物があり、奥の方には本堂ほか伽藍になっている。白亜の建物は幾重にも重なる三角屋根で、先端にはチョー・ファーと呼ばれる金色の飾りが付いている。屋根は全体に茶色っぽいが、三角部分の四方には黄金に光る僧侶の像が置かれている。広場には車が数台停まっているだけで人影はなくひっそりとしていた。

通りに出ると今度は自然に足が川の方へ向いている。また土手まで行って堤防に座りチャオプラヤー川の源流を眺めていた。
川の合流する三角地帯にチャオプラヤー川源流のモニュメントが置かれているようなのだが、ここからだとあの白い橋を渡って歩いて行くしかない。あの中州で写真を撮っている人が見えるが近くにバイクが停まっているようだ。
最先端の場所でおじさんが釣りをしていた。ここから渡船で行った向かい側の村には大きな寺院が2か所見える。

川に沿った長屋風の市場には魚や肉、ビニール袋の液体がいっぱい並んでいた。そろそろ客がやって来る時間なのか。この時期はあまり果物が豊富とは言えない。バナナ、黄色と緑のマンゴー、ザボン、スイカ、みかん、ドラゴンフルーツ、などだが、この内地元の産品はどれ程あるのだろうか。やたらと輸入物が目立つのだ。

市場の辺りをぶらぶらした後は、再び 7-Eleven前で黄色のソンテオに乗ってボーコーソーへ戻った。
新しくソンテオについて分かったのが、同じ色でもラインの入ったのがある事だ。どこかで分岐しているのではないだろうか。赤に白線、青に白線等だが、これを極めようとすると更に何日も滞在する必要がある。



4.国道1号線、歩道上の露店で食事

歩いてホテルまで帰った。ホテルの前の路地にもソンテオは走っているのだが、ルートがよく分からない。どのホテルでも、市内バスや鉄道、それにソンテオ等の情報は殆ど持っていない。どこかへ行こうとするとすぐタクシーを勧めてくる。簡単なのだろうがリベートでも入っているかも知れない。

薄暗くなってきたところで、夕食を食べに行く。国道に沿って歩いて行くと、マックの向こう側に屋台の集まる場所があった。ここは食べ物屋台が集まっていて奥にはコンビニもあり溜り場になっている。イカを焼いている屋台から美味しそうな匂いがする。やはり日本人にとってもこの匂いが香ばしくてそそられる。指さしで注文すると、おじさんはすぐ網にかけて焼いてくれた。この一角にもイスを置いた店はあったが、私はそれを持って歩道上の店へ行く。国道1号線の歩道には、テーブルとイスを置いて夜だけ営業している露店食堂がある。センレック・ムーと水を注文すると、氷の入ったコップをくれた。昼間は車の通行が多い国道だが、この時間になるとさすがに静かになる。こんな場所でイカの串を持ってセンレックをすする、チョッと物悲しい気もするが、それでも行き交う車を見ながら、それなりに涼しくて面白い体験だ。
このような簡易食堂でも国道にバイクや車を停め、かなりの客がやって来るのが面白い。
センレックは普通の味だった。50B払った。

ガソリンスタンドに併設されているセブンイレブンで、豆乳飲料とパンを買った。私の定番はタロイモ餡のパンだが、今回のはパンダン・カスタードクリーム入りのパンだ。パンダンリーフは緑のハーブで菓子やケーキによく使われるようだ。

このホテルのシャワールームに付いているシャンプーとボディーソープが全く分からなかった。タイ語で書かれていて、ボタンを押せばどちらも同じような液体が出てくる。泡立ちまで同じなのだ。私は自分のものを使っていたので、敢えてこんな分かり難いものは使わなかったが、タイ語だけで表示してあるのはどうかと思う。



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パホンヨーティン通り(国道1号線、AH13)を西へ歩いてみた。



バス停の中にテーブルとイスを並べた簡易食堂。バイクの客が数人いる。



親子が農作業をしていた農地。バナナと背の高い棕櫚で囲まれている。



典型的なタイのバス停。強い日差しと雨から守ってくれる。高床式が何ともタイっぽい。



ここは中継所となるバス停なのか、いったん停まって時間調整中。



小高い山の頂上にストゥーパが見える。ここナコンサワンでは2か所こんな山がある。



国道沿いにある屋台街では、海産物を串焼きにするこんな店が美味しそう。



国道1号線の歩道上にテーブルを並べた、夜間だけ営業する簡易食堂がある。