タ イ 北 部 と ベ ト ナ ム を 巡 る 26 |
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1.ロッブリーの市場を散策する 10時頃になって、ぶらっとホテルを出た。街一番の繁華街をチョッと歩くと、道路の真ん中にどっかり立ちはだかっている遺跡が見えた。近づいてみると車道は左右に分断されロータリーのようになっていた。 ロッブリーの食品市場はこの近くにある。大きなビルの隙間にゲートになった看板があり、ここが入り口になっている。入ってみると、衣料品がハンガーにかかった店が並んでいる。商品は田舎特有のおシャレっぽくないものばかりだ。 ![]() ![]() 大きな車輪が付いた屋台に吊るしてある物。このアクセサリーのような白っぽい玉状の物はと言えば、ソーセージだ。屋台の定番商品でもあるかのようによく見かける。箱型のロースターは上からガスの輻射熱で焼く。すき間なく並んでいるから熱効率も良いし一度にたくさん焼ける。ただ肉素材がこの気温で冷蔵せずにそのまま吊るしてあるのが不思議だ。それも考えようで、よく熟成して更に美味しくなるのかも知れないし。 ![]() ![]() スイカにチョンプーに小さいサイズのバナナが並んでいる。季節感があるような無いような店頭の様子だ。 チョンプーはいつでもどこででも見かける、別名ローズアップルだ。赤いピーマンのような形状でシャキッとした歯ざわり、ほんのり甘く水分たっぷりの果物。マンゴーやグァバはあるが、マンゴスチンとかランブータンは見かけない。 2.ぐるっと市街地の遺跡を巡ってみた 市場の中を通り抜けると寺院の塀に沿った通路にも店が並んでいて、その前のあちこちで、思い思いに何やら並べて商売をしていた。寺院の中に入ってみると、法要でもあるのか一族が集まってきている。境内は広く托鉢姿の像が立っていた。 ![]() ![]() Prang Khaek まで戻って、ぐるり回ってみた。 ![]() ![]() 3.サルたちが一生懸命観光客へおもてなし 踏切まで歩き、寺院への階段に行列ができている『サーン・プラ・カーン』に入ってみた。下にはお供え物を売る店があり、皆が買っていたのは、紐でつないだ花と小さな棒の先にお札のようなのを付けてあるものだ。 ![]() この『Phra Kan Shrine』の境内には、サルの遊び場がある。木の枝に縄梯子が取り付けてあり、その ![]() 日本だと地獄谷温泉によく似たものがある。そこではニホンザルが露天の温泉に入っているのが人気だが、こちらでは暑いので木の上からプールめがけてバシャッと飛び込んでいる。水に入れば気持ち良いだろうし、それが彼らの日常的な遊びなのだろうけど、私にはどうも観光客に対する”おもてなし”のように思えてしまう。「暑い中、ロッブリーの町へようこそ」と言ってるようだ。 そんな愛らしいサルたちは、観光客の肩に上がったり、膝の上に座ったりで人懐っこい仕草でもお接待に余念がない。すっかり気を許した観光客は、頭の上に乗ったサルに眼鏡を盗られ、慌ててサルたちの住かまで追っかけて行くハプニングもあった。 商店街の通路を占拠するサルの集団は怖くてチョッと近づけないが、この公園ではそのような威圧感は殆ど無い。 欧米系の人たちはそんなサルたちと戯れるのが好きだ。少々いたずらされても気にもせず、カメラのシャッターを切っていた。 4.ソンテオに乗って新市街へ行ってみる 地図では、踏切の横にソンテオの新市街行き乗り場があるようになっているが、どうもよく分からない。待合所のような小さな建物は工事をやっているし、ソンテオは旧市街方面に向いて走って来る。しかも降りる人はいるが乗る人がいない。そのバス停 ![]() ![]() 『サーン・プラ・カーン』を通り過ぎたバス停でしばらく待った。歩き方の本には、新市街へは青と黄色と書いてあったがその色が来ないのだ。お兄さんに新市街までのソンテオの色を聞いてみたが、その時ちょうど彼の載る緑のソンテオが来た。分からないまま屋根のある石のベンチで座っていると、いっぱい通っていたソンテオがしばらく来なくなった。こちらではよくある現象だ。バンコクのバスとて同じ番号が何台も続いて来たと思うと全く来なくなったりする。 しばらく待ったが、次のバス停まで歩いてみる事にした。陸橋を過ぎてしばらく行くと『FORT KING NARAI THE GREAT』と書かれた門のある大きな広場があった。タイではどんな施設も大きな門と立派な銘板がかかっている。皇室関係か国の機関なのかと思ったら普通の学校だったりするのだ。 ![]() ![]() すかさず地図を見せて、『King Narai 』のモニュメントがあるロータリーまで行きたい、と言ったら「私たちも同じ方向だから教えてあげる」と言ってくれた。何だ赤のソンテオで大丈夫だったのだ。 ソンテオは風を切って走っている。そしてどんどん旧市街から離れていく。この距離じゃチョッと歩けそうもない。 車内では地図を見せながら話した。連れだって一緒にいる友達は、2人でも3人でも必ずリーダー格がいてその人とだけ話す事になってしまうようだ。料金は10バーツらしい。 ![]() ![]() さて降りたすぐ前には、また大きなロータリーがあって中央にナーラーイ王の像が立っていた。近づいてみると入り口の両側には王を守護するかのように大きな象が2頭置かれている。そんなのが見えるのだが、あのロータリーへ渡る横断歩道が無い。ぐるっと回ってみたが無理っぽい。しかもすぐ横は警察署になっている。 しばらく様子を見ていたが、このロータリーは国道1号線が北へと曲がる交通の要となっている場所だった。いくら待っても車が途切れる事がないのだ。もうこれは一瞬の隙をついて一気に渡るしかない。 ナーラーイ王像の場所は祭壇のようになっていた。金色の小さい象が2頭と花が祀られていて、前の大きな香炉には線香がいっぱい祀ってある。そもそもナーラーイ王とは、17世紀アユッタヤー王朝時代に文化・外交に優れた功績を残した、とある。 命がけで渡ってきたので、しばらくロータリの中でいた。すると何人かが花を持って王の前にやって来たのだ。やはり尊敬されている王だった。 5.新市街のバスターミナル付近は繁華街、市場もあった ロータリーから出て、今度は新市街の中心にあるバスターミナルの場所まで行ってみようとバス停を探した。ロータリ付近の様子はどちらも同じに見え目印が無い。バス停にやって来た白いソンテオに乗った。この方向が旧市街の方だと確信していた。車内ではおばさんが料金を徴収しているようで、「どちらへ」と聞かれた。「ボーコーソーまで」と言ったら、「これはそっち方 ![]() ![]() ロータリの方へ歩いて戻っていると7-Eleven があった。チョッと歩いても暑い。ここで飲み物を買ってしばらく休憩した。 それにしてもこのサークル方式、日本でもこのラウンドアバウトを採用しようとする動きがあるが、どうも旅行者には間違いやすい。と言うか思い込みは危険と言う事だ。 ナーラーイ王のロータリーから、今度は赤いソンテオに乗った。 こっちのロータリーの周りは商店街になっていた。大きな市場もある。このバスタ-ミナルからは長距離バスが出ている。辺り ![]() ![]() バスターミナルの入り口にやたらと繁盛している食堂があった。何を食べているのか店内を見渡してみると、それぞれ違っているのだが、麺が多いようだった。客が多い店だけあって従業員の動きも良い。すぐ注文を聞きに来てくれたので指さしで言った。出てきたのはセンヤイのような幅広でコシのある麺だった。さすがに客が多いだけあって美味しい。 通りに面した店に、フジフィルムのやたらと大きい看板があったので入ってみたが、店内にはたくさん額縁に入った写真が展示されているだけだった。多分プリントの受付をやっているのだろう。 バスターミナルには切符の窓口がたくさんある。ナコンサワン、ナコンラーチャシーマとか書かれている窓口、どちらも1日7便だ。プラットホームには大型バスがいっぱい並んでいて、ソンテオも停まっていた。運転手のおじさんに旧市街へ行くのはどれ ![]() ![]() 帰りは大通りでソンテオを待った。ここから駅までは8バーツだったので、どうも距離制のようだ。 ロッブリーの駅前まで帰ってくると写真撮影が行われている最中だった。東南アジアではごく当たり前、中国でもよく見かけた光景だ。蘇州では風光明媚な観光地には貸衣裳屋がいっぱいあって、きれいに着飾った男女が写真を撮ってもらっていた。 祇園とか観光客が貸衣装で歩いているのとは意味が違う。こちらは結婚記念か何かで男女の密着シーンだ。 駅でチョッとバンコク行の時刻表を見てみた。11時前にあるようだった。 線路に沿った屋台の店もだいぶ準備ができていた。近くの7-Eleven に寄って買い物をしてホテルに帰った。 Topへ 前へ ◀ ▶ 次へ |
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