タ イ 北 部 と ベ ト ナ ム を 巡 る  31
バンコクからホーチミンへ
ベトナム  1   4月7日(木)
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1.ホテル近くから赤バス3番でチャトゥチャックへ

この辺りはキング・タクシン橋が建設された時かBTSが敷設された時かに再開発されたようで、このホテルの前にあるビルは新しく高さも制限されているようだ。このビル群に続く住宅地の方も趣のある家並が続いている。大通りから路地を入って行くと狭く旧来の住宅地なのだが、通りに面してはかなりきれいな街並みだ。

9時30分にホテルを出た。すぐ近くのバス停から3番バスに乗るつもりなのだが、バンコクのバスはムラが多く、続いて来たかと思うとしばらく来なかったりする。ちょうど3番が切れ目になってしまっていた。
このバス停からは、[3,7,84,172,177 ]と[3,76,84,105,167]のバスが来るようになっているが、頻度や時間帯の運行本数は全く分からない。タイ語が読めないのでこの2種類に区分されているのも何だか分からない。
赤バスが6.5バーツで、白、青、ピンク、オレンジの窓開きが9バーツのようだと自分なりに結論づけた。バンコクのバスは不思議な事が多すぎる。車掌が来ない時は無料バスとして運行されている。その車掌はと言えば座席に座ったままだ。
まあ適当に乗ってどこにでも行けるのだからあまり難しく考えないでおこう。

30分も待ってやっと赤バス3番がやって来た。キング・タクシン像のロータリーからパーク・クローン市場の花の中を通り抜け、王宮横を走る。チャオプラヤー川と平行になった通りには大きな市場が2か所あり、買い物に行く客、家へ戻る客で2度混雑した。こんな時間帯なので無料にしているのだろうか。いろいろ想定してみるが共通項が見当たらない。このバスも車掌は来なかった。

踏切でバスが停まった。手動式だから、かなり長い間止めておくようで、いつまでもカンカン鳴っている。

BTSのモーチット駅前で降りた。もう少し、そんな駅名だ。他にもBTSには、ナーナー駅は呼ばれているみたいだし、エカマエ駅は駅前と間違える。ウタイターニー、歌いたいの?カラオケ店にでもいるようだ。

このBTSとMRTの駅があるチャトゥチャックは、市内バス乗り場としてかなりの発着が多い。戦勝記念塔のロータリー前と並び大きなバスターミナルになっている。空港リムジンバスもここにやって来る便利な場所だ。
チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケットは今日は開いていない。オートーコーに行くのでチョッと近道のつもりで中を横切って歩いた。市場内は暗く人の気配もない。ただ周囲の通路は植木市のようになっている。


2.チャトゥチャックで寄り道し『オートーコー』へ

ガンペーン・ペッ大通りを横切って市場エリアに入る。塀に囲まれ、入り口として数か所のゲートがありガードマンがいた。
オートーコー(OR TOR KOR MARKET)はタイ農協が運営している市場で、品質、衛生管理が行き届いたレベルの高い市場だ。男性を意味しない。
外見は地味だが店内は明るく通路も広くとってある。確かに庶民派市場と違って整然としていて陳列もきれいだし、鮮度管理も良さそうだ。それに農協らしく各売り場には番号が表示されている。
販売員の女性も街の市場とはかなり違っている、みんなお化粧していてきれいに見えるのだ。

歩いていると、売り場から「買って!」と声をかけられる。広い構内には店がいっぱい並んでいるが、農産物はこの時期のものだから、どの店もよく似た品揃えになっている。その中で私はビワのような果物が気になっていた。今までの町でも見かけたが、この市場は陳列量が凄いのだ。新鮮できれい、とっても美味しそうに見える。ただ販売単位が大きすぎてチョッと買えない。安いものなら捨てればいいが、それがかなり高いのだ。
奥の方には惣菜の店が並んでいて、ガイヤーンやビニール袋のおかず、それに半調理のパックなど売っている。勿論ソムタムは石臼を置いてすぐ調理できるよう準備してある。


惣菜がいっぱい並んだ店の向かい側には軽食や飲み物のカウンターが並んでいる。その間にステンレスのテーブルが置いてあって、辺りはイートインコーナーになっていた。
私は美味しそうなおかずがいっぱい並んでいる店で、肉じゃがのような料理と野菜を煮たものを選んだ。これはうまい。醤油にナンプラーだから、特別な香辛料が入っていなければ日本の煮物とそう変わらない味になっている。

このコーナーの奥にもう一か所、同じようなテーブルを置いた食事する場所があり、そちらの方がチョッとだけ食堂っぽい感じがした。ここだと前を人が通るが、奥の方はそんな心配がないし、料理別のカウンターがあるフードコートになっていた。

すっかり市場も食事も堪能できたので出ようとしたら、この市場の案内図板が置かれていた。そのレイアウト図には何と日本語の表記もあったのだ。ウィークエンド・マーケットに来た客がこちらにもやって来るみたいだ。あのマーケットは観光客用の商品も多いから。でも食事をするならこのオートーコーまで足を延ばした方が良いかも知れない。

チャトゥチャック・マーケットの中へ、MRT『Kamphaeng Phet 駅』乗り場側の入り口から入った。平日なので休みなのだが、パイナップルの屋台や植木鉢、根っこを縄で縛った大きな樹木など、周囲の道路では植木市のような迫力で観葉植物が売られていた。
そして芝生と池のある公園の中を横切り、チャトゥチャックのバス停へ向かった。



3.ドンムアン空港でたっぷりの時間を持て余す

このバス停は途切れなくどんどんバスが入ってくる。その中で黄色29番を見つけて乗った。このエアコンバスはドンムアン空港の前を通る路線だ。直接空港へ行くなら、『A1』バスの方が便利だが、私のように少し冒険心がある人は路線バスが面白い。

ドンムアン空港は道路に沿って貨物から旅客まで長いターミナルビルが続いている。国際線は一番遠い方にあり、タイ国鉄ドンムアン駅との陸橋がある場所が近い。私は景色を見ながら、スマホのGPSもチェックしていたのだが、空港が見えた場所で何人かが降りる用意をしたので、つられて空港より1つ手前で降りてしまった。
この大通りには歩道が無い。鉄道のレールの向こう側は新線の高架工事中だった。その下が工事車両が通るような砂利道だ。仕方なく鞄を引きながら歩くのだが、車が通る度に砂埃がいっぱい舞い上がる。バス停1つ違いでもこんな事になってしまう。

駅の陸橋を通ってターミナルビルに入った。この時がまだ13時40分だ。私のホーチミン行きのチケットは19時40分になっている。LCCのエアアジアは3時間前からチェックインが始まり1時間前に締め切られる。殆どの人がウェブチェックインを済ませているのでカウンターではバゲッジドロップだけやれば良い。それにしても今日はチョッと余裕があり過ぎだ。
しばらく待合所で座っていたが、外の食堂街へ行ってみる事にした。この空港はスワンナプーム空港とは違ってこれと言った店が無い。
再び陸橋を渡り、ドンムアン駅と正面のアマリホテルへの通路を渡る。駅舎の反対側へ下りて行くと、粗末な造りの食堂街がある。一度そこで食事をした事があるのだが、行ってみるとかなり廃れてしまっていた。どうも入る気にはなれない。
そこで少し向こうの7-Eleven へ行った。暇つぶしに食べる物を買うのだ。飲み物もいっぱい買って戻ってくると、ターミナルビルの北側に通じる陸橋があって、何とそのすぐ近くにファミリーマートがあった。しかも陸橋を渡らなくても空港から歩いてすぐの場所にある。


待合所のイスを転々と移動した。ブログの更新をして、ベトナムの本を読んで、タブレットで旅の記事を読む。予備バッテリーで充電もした。
それでやっと17時頃になって、バゲッジドロップを済ませ、イミグレーションを通った。
エアアジアは1階の待合所からバスでの出発となるのだが、19時40分なのに20時頃になってしまった。これが到着地で電車やバスに乗るようだとこの程度でもハラハラする。以前K.L.に中国国際航空で行った時は2時間以上遅れ、電車はなくなっていた。



4.夜のホーチミン着、すぐ歩いてホテルへ

イミグレーションではベトナムを出国するエアアジアの予約票を見せた。普段は言われないと出さないが、前の人が要求されていたのだ。出国の航空券を持っていると入国できる。「ベトナムは初めてか」「行き先はどこか」と聞かれた。入国ビザを心配しているのだろうか。昨年のスタンプを指さしたらOK してくれた。
マレーシアとベトナムは入国カードを書かなくても良いから手続きは簡単だ。ただ、ホテルではパスポートを預けなければならないし、地区の公安が足取りをチェックしているように思う。


バンコクからの便は30分遅れて着いた。タンソンニャット空港から大通り、路地と歩いた。何年か前には迷ったが、今回のホテルはすぐ見つかった。若い男の子が部屋まで荷物を運んでくれた。部屋の説明を聞いた後、すぐコンビニへ出かけた。ほんの数軒先にあるミニストップ、イオンだ。バインミーティットにパンに飲み物のボトルを買った。ベトナムにはあの豆乳パックがないのが困る。若い男の子がおにぎりを買っていた。韓国でも思ったが、日本人以外がおにぎりを食べるのには違和感がある。
さて部屋に戻ると、今度はあさってのホテルを予約しなければならない。明日はバンメトートまでの夜行バスに乗るとして、あさってからのホテルが必要なのだ。
バスがバンメトートのどの辺りに着くかは分からないが、とにかく町の中心地に近い場所で探してみた。そして『Eden Hotel』に決めた。確定キーを押して予約が完了した。




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ホテル11階のベランダからチャオプラヤー川の方向を眺める。



途中、何か所か市場や商店街があり、そこではバスが一時的に混雑した。



チャトゥチャックで29番バスを降り、高架に沿ってオートーコーへ向かう。



調理しながら販売している惣菜コーナー。唐揚げにガイヤーンが並ぶ。




農産物の店が大半で果物が山積みされている。その中でビワのような果物が気になった。



スーパーマーケットのフードコート等と違って価格は高いが美味しそうな惣菜が並んでいる。



平日のチャトゥチャック・マーケットは通路に面した場所のみ営業している。植木や観葉植物が売られている。



この通路は、空港から国鉄の線路を跨いで途中のドンムアン駅や、向かい側のホテルへ通じている。



ドンムアン空港は主に国内線やLCCが発着している。エアアジアは1階に下りてバスでの出発となる。