タ イ 北 部 と ベ ト ナ ム を 巡 る 35 |
|
|
|
|||||
1.朝はゆっくり、そして『Cơm tấm 』の店へ フロントで明日のダラット行きのバスを聞いてみた。ピックアップをここからだと、ターミナルへはタクシーになるらしい。バンメトートのバスターミナルはだいぶ遠いと言う事なのでお願いした。 9時45分にピックアップ、料金はドライバーに直接払う事。そして10時30分バスターミナルを出発。ダラットまでは140,000₫と ![]() ![]() 『ラドファーホテル』ここが市街地では安いようだった。地図で見ると、ダラットの市場から歩いてすぐの場所になっている。キングサイズのツインルームとか、一体何なのだろう。取りあえず予約を確定した。 遠くへは出られないので、少数民族の博物館へ行って、後は市場でも見ようかと思った。ぶらぶらと街歩きをするようだ。 ホテルを出たのが11時過ぎだった。博物館は、多分お昼は休んでいるだろうから、食事をしてから行く事にした。 ![]() ![]() もうこの店のおばさんは、すっかり私を覚えてくれたみたいだ。おかずたっぷり山盛りにしてくれるようになった。 実は、初めてこの店に来た時に「ごちそうさま!」と合掌してお金を払った。すると店の人も慌てて合掌したのだ。それ以来、私も店の人も手を合わせて「ごちそうさま」と「ありがとう」になった。そんな事で印象的だったのかも知れない。顔を合わせると、馴染みの客のような表情をしてくれるようになっていた。 今日はお任せメニューのようになった。何もかもがいっぱい入ってチャンプルー状態だ。それでも美味しさは変わらない。 食事をしていると11時30分にサイレンが鳴った。この時間からお昼休みなのだろうか。ベトナムでは1日の流れが日本とはチョッと違っている。銀行などでもお昼は何時間かしっかり休んでいるのだ。その時間帯にこのような店は客が増えるみたいだ。 2.人の気配がしない少数民族博物館 戦車を置いた記念塔から、AH17Le Duan通りを少し南に歩くと公園のように緑が多くなる。辺りは深い森になっている。その中に民族博物館があった。近郊の村で暮らす少数民族の道具や楽器、民族衣装などを展示してあるらしいのだ。 ![]() ぐるり回ってみたが、長い期間放置してあるようにしか見えない。 隣の施設に学生らしき人が数人入って行ったので、事情を聴いてみようと急いで近づくと、野犬のようにガラの悪そうな犬が吠え立ててきた。私は野犬は嫌いだ。こんな敬虔な仏教徒の国で、石を持って追っかける訳にはいかない。 私はもう博物館どころじゃなくなった。そんなのどうでも良い。あわててその場を退散した。 3.辺り一面に広がる混沌とした路上の市場 記念塔まで戻り、今度はNơ Trang Long 通りを西へ、市場の方へと歩く。すぐ通りを跨ぐ大きな2棟の市場(Chợ Buôn Ma Thuột )が見えてきた。左右にA棟、B棟になっているようだ。中央にDAK LAKと書いてある。この町ではかなり存在感がある ![]() ![]() ここを通り過ぎると路上市場があるのだが、この時間パラソルの屋台は少ない。商品はと言うと、果物と花が殆どだった。あちこちで市場らしくゴミが散乱し、きれいな通りではない。バイクの客が少しいる程度で、活気のない昼下がりの光景だ。ノンラーを被ったおばさんに、マスクですっぽり顔を覆ったバイクの女性。おばさんとてバイクが近づいたくらいでは立ち上がらない。 ![]() ![]() よくできた盆栽が何点か置かれているが、木の枝に金網に入れた石を置いてあるのが珍しい。こんな技法もあるのだ。 坂になった通路に仏具の店があった。私が入ろうとしたら僧侶が2人出てきた。中には仏像から線香まであらゆる仏具が揃っていた。そしてここには客いたのだ。 4.先進的なショッピングセンターがある地区 お寺の通りPhan Bội Châu を記念塔方へ戻ろうと歩いていると、チョッとおしゃれな一角にショッピングセンターがあった。 『VINCOM PLAZA』だ。ホーチミンにはLe Thanh Ton通りにでっかい『VINCOM CENTER』があるが、その同系列の運営なのだろう。ホーチミンにあるセンターは特別な所得層の人たちや旅行者が利用するような場所だった。飲食店に並んでいるのは全 ![]() ![]() このような店には警備員がたくさんいてしっかり見張っている。先ず入り口でチェックし、誰でも入れないようにしているようだ。こんな雰囲気に慣れていない私はどうも落ち着かない。ベトナムの人たちはどうなのだろうか。居心地は悪いと思うけど。若しかして犯罪の常習者でもいるのだろうか。ベトナムではスーパーマーケットでも中に見張りがいっぱいいて、レジを済ませると、警備員が近づいてきてレシートをチェックする。何とも考えられないシステムだ。 大通りを下りホーチミン像がある公園に行ってみた。3人の子供を抱きかかえるようにした黄金の像があった。ベトナム建国の父は誰からも尊敬されているようだ。 5.通りの一角、子供たちは塾で熱心に勉強していた ホテルの方へ向かってHùng Vương 通りを歩いて、『Pho Nguyen』と言う店に入った。ベトナムではフォーは朝ごはんとして食べると聞くが、こんな時間に食べても良いのだろうか。 適当に注文したら、このような緑の野菜がいっぱい入ったのが出てきた。更にテーブルのカゴには香草が山のように盛り上げてある。客は私だけなので静かに麺をすすった。 ![]() ![]() Bà Triệu通りからNguyen Cong Tru通りを歩いてホテルへ帰る。暗い通りに店の明かりがぽつぽつ点いている。道端の店はまだ所々で開いているようだ。それでも全体的に暗く、明るい街灯がどこまでも続いている通りではない。 その中で、明々と電灯が点い建物があった。玄関が開いていたのでチョッと覗いてみると、塾らしき場所で、子供がいっぱい熱心に講義を聞いていた。ベトナム人は熱心でよく働くと日本では言われているが、勉強もよくやっているようだ。 ベトナムの平均年齢は30才程と大変若い。これらの子供たちが、将来のベトナムを大きく発展させる推進力になるのだろう。 私の泊まっている『Eden Hotel』まで戻って来ると、緑色のネオンできれいに飾られていた。 バンメトートは印象の深い町だった。公安では大変お世話になった。明日はダラットへ向けて出発だ。 Topへ 前へ ◀ ▶ 次へ |
|