タ イ 北 部 と ベ ト ナ ム を 巡 る 40 |
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1.涼しい風と窓の向こうには椰子林が 朝はエアコンを止めて窓を開け爽やかな風に吹かれます。窓の向こうには椰子林ときれいな海が広がっているのです。ムイネーにいるのだと実感する瞬間だ。 お昼過ぎても未だ部屋にいた。こんな場所ではあくせく動く事はしない。部屋は涼しく気温は上がらないようだ。それに何たって良い風が吹いてくる。カーテンは舞い、窓の外ではためいている。遠く海岸の方には、パラグライダーがムイネーの風をもらって軽やかに飛んでいるのが見える。この高台にあるホテルはリゾート気分でいっぱいだ。 ![]() ![]() バス停の標柱をよく見ると、このバスは5時から21時と書かれていた。やはりベトナムの朝はそんなに早いのだ。 ムイネーはリゾート地だから旅行代理店がひしめき合っている。赤い砂漠に白い砂漠のツアーは定番だ。どこへ行こうが、バスのチケットなんかどこででも手に入る。 ムイネーのリゾートホテルは椰子林の中にひっそりと佇んでいる。同じリゾート地でもニャチャンの方は海岸に大きなホテルのビルが建っている。砂浜の広さや町の大きさなど、ニャチャンに敵いそうもないが、ムイネーはいつまでもこの良い雰囲気のままでいて欲しいものだ。 2.ムイネー海岸通りには Hàm Tiến市場がある 魚介類のレストランが並ぶ通りに『BO KE BON BON』こんな看板をよく見かけるが、私は「坊ちゃんバカ」と訳している。そんな通りは夕方になってくると店の人の気合が入ってくる。どんな車でも手当たり次第に止めにかかるのだ。 ![]() ![]() インドネシアには『BAKSO』こんな看板があった。私も何度か食べたが、いつも馬の糞と訳しながら食べていた。バクソとかバッソとか言うらしいのだが、茶色い団子のようなものだった。 道ばたの食堂に入った。木のイス木のテーブルが並ぶ奥に方に座ったが、どこも開け放たれているので涼しい。通りの向こうは椰子林になっていて椰子殻がうず高く積まれている。 テーブルには氷の入ったお茶のジャーが置かれている。ベトナムのおもてなしは水ではなくお茶になる。 ![]() ![]() ベトナムやタイなど外食が定着している国では、おばさんが大活躍している。道ばたにテーブルを置き、自分が考案した料理を台の上に並べて売り出せば、バイクが停まり買ってくれる。看板やもっともらしい注釈があれば更に良い。そしてプラスチックの赤いイスでも置いてあれば完璧だ。 逆に日本はそのような文化がないから、道ばたで売れるのはたこ焼き位なものだろう。 3.椰子林の海岸に出てみると 海岸通りから海辺に出る通路は殆どないが、狭い砂の道を見つけた。荒れ地の横は金網で囲われている。 椰子林の中を通り海岸へ出た。この辺りはリゾート地であっても漁民が漁をする場所で、漁具とお椀の舟が置かれている。この舟はいつからプラスチックになってしまったのだろう。竹製はあまり見かけなくなった。竹かごのように編んでいって最後に目 ![]() ![]() 以前この海岸にも白人女性がいたが今ではそんな雰囲気が全くしなくなっている。波打ち際にはゴミがいっぱい漂着してかなり汚れてしまっている。それでもこれだけの椰子林は魅力的で南国気分を味わえる。 ムイネーの砂漠では子供たちがゴミ拾いをしているのをTVで見た事がある。学校での指導があったとは思うが、このような意識付けは大切だ。 海岸をぶらぶら歩いてみた。椰子の葉とビニールシートで囲った小さな日除け小屋があった。前面にかかっているシートは料理のメニュー写真になっている。お椀の舟の横で何か海の家のような事でもやっているのだろうか。 その前の水際では、観光客らしい男女のカップルが海水の浸かっていた。 4.ムイネー海岸の黄昏 海岸通りに出てホテルの方に歩いた。リゾートホテルがまばらなこの辺りでもロシア語の看板をよく見かける。そんな中だが『JAPANESE』の看板もある。そして道端でよく見かけるカフェもある。 ブルーのテーブルに赤いイスの店。砂の上にいくつか並べてある。欧米系の人たちはよくカフェで通行人の方を向いて座っているが、さすがにこんな道端にはいない。 それにベトナムでは普通に使われているが、我々にもなじみのない風呂イスのような低くて小さいものなのだ。その砂の上にブロックを敷いて小さな屋根を取り付けた方に客がいた。イスは両側に置いてあるが、やはり道路の方に向いた席にしか座っていない。 ![]() ![]() 夕方6時にもなると辺りが薄暗くなってきた。通りから少し入った海岸に出てみると、黄昏時のムイネー海岸には、椰子林に波の音だけが響いていた。 『U-mart』は9AM-12PMのコンビニ風の店だ。飲み物を買った。レジらしきものは無く販売した商品すべてノートに1品づつ記録していた。これじゃ客が多いと間に合わない。ここでの商品アイテムは少なく、売れているのは飲料だ。 私も飲み物を買ってホテルに帰った。 Topへ 前へ ◀ ▶ 次へ |
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