タ イ 北 部 と ベ ト ナ ム を 巡 る  
チェンマイからチェンラーイへ
タイ  5   3月14日(月)
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1.歩いてアーケード・バスターミナルへ

チェンラーイまでは3時間位だしホテルの場所も知っているので、今日は全く急ぐ必要がない。それでも9時過ぎにはチェックアウトした。殆どの旅行者はこの距離を歩かないと思うが、私は平気で歩く。ケーオナワラート通りをピン川の手前からアーケード・バスターミナルまで3kmほどだ。この通りにもソンテオはいくらでも走ってはいるが、あまり慣れていないのでつい歩いてしまう。

真っすぐで特に何もない通りだが、マコーミック病院の近くには食堂や惣菜屋が何軒かある。通りに面して間口いっぱいにバットに入ったおかずを並べてあるから圧巻だ。すぐ横にはガイヤーンを何本も吊るしてある。惣菜はビニール袋で持ち帰るのだが、ぶっかけ飯の状態にした写真も貼ってある。これらのメニューは30~40バーツだ。どの店も数人は並んでいる。
どれも美味しそうに見えるが、素人には見分けが難しい。時々激辛にやられてしまう。
クイティアオの店もあるが、さすがにこちらは奥にテーブルが並んでいる。

しばらく歩いて、やっと赤いソンテオが路地から出てきた所に『BUS TERMINAL 2』の案内板が見えた。そして角を曲がるとグリーンバスが走ってきた。


2.グリーンバスのチケットカウンターは番号札で整理していた

バスターミナルで時刻表をチェックした。チェンラーイ方面は 10:30、11:00、11:30 になっていた。
タイ北部ではグリーンバスが信頼されているようで、このチケットカウンターにいっぱい集まってくる。切符を買うのに窓口への順番があり、整理券で管理している。銀行の待合札のようなものだ。
その整理券を取るにはパソコンの画面を操作しないといけない。1~5のボタンがあり、1が当日切符、2が当日以降の予約になっていて、タッチすると番号券が出る。カウンターは1~4まであって、電光掲示板に窓口と整理券番号が表示されるようになっている。順番が確定できるから安心だが大したシステムではない。

しばらく待って窓口に行くと、チェンラーイ行きは11時30分だと言われた。それでOKするしかない。切符もレシートのような簡単なもの。11時30分のチェンラーイ行き、何とシートは最前列1Dをくれた。
チェンラーイ方面はもっと向こうのゴールデントライアングル行きもあった。チェンコーンやメーサイ行きもあるみたいだ。
隣のオレンジのカウンターにはウドンターニー、コーンケン、ウボンラーチャターニーなどもある。会社別のカウンターはここ
以外に何か所もあるから行き先は多彩だ。何たってチェンマイはタイで第二の都市だからバスの便は多いようだ。

しばらく時間がある。ターミナル内をぶらぶらしていた。売店は何か所もあるがコンビニ程度だ。

今は必要ないが、手荷物預り所もある。『Left-Luggage-Room』と書かれた黄色とブルーのカウンターだ。6:30~21:00まで、21Bになっている。

11時30分のバスはプラットホームが20と21番になっている。乗り場に行ってみると、このベンチでもいっぱい待っていた。21番にチェンコーン行きが入って来た。チェンラーイ方面の時刻表でも行き先はいろいろで、このバスもチェンラーイは通る筈だ。
チェンラーイにはバスターミナルが2か所あって、以前は市街地より手前にある第2ターミナルで降ろされた事もあったようだが、今は全て第1ターミナルまで行ってくれるようだ。


3.グリーンバスはチェンマイから山道を進む

11時30分のバスはフロントガラスに、チェンマイ~チェンラーイ~チェンセーンと表示されていた。チェンラーイ行きではないのだ。
チェンマイを出ると山道が続く。深い山の中は坂道や急カーブの連続だ。ただこの山道を抜けてしまえば大平原になる。地図を見ても峠を何度か越えるようになっている。

途中、小さなバスターミナルでトイレ休憩となった。運転手はカップに入ったいちごのアイスを買ってきた。それを持って食べながらのハンドル操作は片手運転になる。
この休憩所から先は平坦な地形が続き、道路に沿って民家が建ち並ぶようになる。奥には広い緑の農地が広がっている。バスは真っすぐな道路を進んで行く。
運転手はと言えば車掌の女性とすっかり話し込んでいる様子だ。それでも所々で降りる人がいる。私の隣にいたお兄さんも途中どこかの町で降りていった。


チェンラーイの第2ターミナルで停まり何人かが降りた。さすがにトゥクトゥクが横並びで何台も停まっている。待合所のベンチは閑散としていた。ここから出るバスもあるようだが、主要路線は第1まで行くので、地元の人と乗り継ぎの人しか降りないと思う。
このターミナルを過ぎると町らしくなってきた。バスは広い国道から市街地の道路を通るようになった。



4.チェンラーイのバスターミナルは改築中

しばらくして、鉄筋がむき出しになっている広い工事現場の横に着いた。何とこの市街地にある第1ターミナルは今工事中だったのだ。同じ場所に建てるようで、バス乗り場は隅の方へ追いやられていた。チケットカウンターも仮住まいだ。
そんな訳で、どの会社の窓口がどこに設置されているのかよく分からない。ただ、グリーンバスだけは目立つ場所にあった。

すぐ隣はナイトバザールの会場になっているので、昼間はテントの販売台や平台などが無造作に置かれている。
お腹が空いたので、ホテルに入る前に、時計塔の横にある食堂へ行く事にした。この辺りは食べ物の店が集っている地域で、惣菜の店が食堂を兼ねている。私は、チェンラーイの食事はここに限ると思っているのだ。
変わった名物料理は何度も食べられない。家庭料理のような惣菜屋さんがあれば滞在が楽だ。


チェンマイからここまでやって来ると、途端に田舎町になる。有名な寺院やナイトバザールもあるが、周辺地域へ行くためにバスを乗り換える町。そんな印象だ。だから市街地もそう賑わっていない。セントラルとかビッグCなどがチョッと離れた場所にショッピングセンターを作っているせいかも知れないが。

B2ホテルは、前回泊まった宿の近くで、いつもこのホテルの前を通っていた。そこには時々野良犬がいて嫌な思いをした。それで今度はこのB2にしようと考えていたのだ。チェックインするとデポジットを200B要求された。
部屋はそれなりにきれいで明るい。



5.チェンラーイのナイトバザールでは昆虫たちがお皿の上に

しばらく部屋で休んだ後、ナイトバザールに出かける。外に出るともうすっかり暗くなっていた。この町は信号はそう多くはないが、バスターミナルまでに1か所ある。この辺りでは通行人は殆ど見かけない。
バスターミナルに隣接した会場は明るく電球に照らされていた。ナイトマーケットの商品はどこもよく似たものだが、チェンラーイは少数民族が作った民芸品が特に多い。刺繍した布袋やタペストリーなど、カラフルな模様に特徴があるが、売っているモーン族のおばさんも民族衣装で雰囲気作りをしている。


テニスコート程の広場にテーブルをいっぱい並べ、周りを食べ物の屋台に囲まれたフードコートのような場所がある。私も滞在中はよく来るが、満席になるような事もなく、何でも食べられる便利な場所だ。
ここで一番人気は鍋だ。予めセットされた具材を買うと器具を貸してくれるので、テーブルで調理しながら食べる。テーブルを囲んで家族とか友人との鍋パーティーのようだ。独りでは全く楽しくないので私はこのメニューを試した事がない。

各店の販売台を見ながら歩いて行くと、昆虫たちがお皿に盛られていた。何種類あるのだろうか、イナゴまでならまだ食べれそうだが、タガメとかセミほどの大きさになるととても無理だ。
ここは揚げ物も多く、セットされたものをパックにし並べてある。

今日はここで食べずにあの食堂へ再び行く事にした。「また来たの?」と言われそうだが、実は同じような店が2軒並んでいるので、隣へ行けば大丈夫なのだ。味とかメニューも多少違っている筈だから、自分に合った店を選べばいいのだが、私は未だそこまでは通っていない。今晩のメニューはこれだ。

食事を終えて帰路につくと、この大通りに立っている大きな時計塔が、明るく照らされ黄金に光っていた。




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ピン川に架かるナコーン・ピン橋を渡ってケーオ・ナワラート通りを歩く。



この店はバットに入った16種類のおかずと右側のケースには吊り下げられたガイヤーンがある。



グリーンバスのチケットカウンター。ここでは整理券を取り順番を待つ。左の電光掲示板にその番号が表示される。


チェンマイを出るとすぐ深い山道に入って行く。勾配もありカーブもきつい。



チェンラーイのバスターミナルはこんな状態になっている。チケット窓口は仮設の場所に。




チェンラーイ中心部 (Google map)
地図を縮小するとメーサローン、チェンセーンも表示。




バスターミナル横の大通り。たくさんの店舗が並んだ繁華街だ。



チェンラーイのナイトバザール。Phaholyothin Rdからはこの門の向こう側に屋台が並ぶのが見える。