メ コ ン の 流 れ と と も に    13
ビエンチャンからパクセーへ
ラオス 3   1月28日 (土)
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1.タラート・サオ3階のフードコートでゆっくり

朝、PCでパクセーのホテル、Mely2Hotel(US$10)を予約した。予定がほぼ決まったので明日の予約を入れた。そのホテルで2泊しようと思っていたのだが1泊分しか取れなかった。パクセー2泊、サワンナケート1泊位のつもりだった。あまり早くベトナムに入ると、『ビザなし15日以内』、に抵触する。
ビエンチャンからパクセーまでのバスは、未だ決まっていないが、少し早くバスターミナルへ行って買えば大丈夫だろうと思っている。夜行バスのつもりなので、朝にパクセーへ着く予定だ。
ターミナルまでのバスも大体分かっている。いざとなればトゥクトゥクに乗ればいいそんな訳で、今日も夕方までたっぷり時間がある。

ゲストハウスで荷物をまとめていると、腕時計が見当たらない。あちこち探したがどこにもない。ベッドを動かしてみたら、壁との隙間に落ちていた。洗濯物が湿っぽく、少しドライヤーをかけてみる。
10時40分にチェックアウトした。
サームセンタイ通りを東へ歩いたのだが、なかなかタラート・サオが見えてこない。かなり歩いて気がついた。途中からクービエン通りへ曲がらないといけなかったのを、ぼーと歩いてたのだ。ワット・シームアンの所まで来てしまっていた。

日差しが強い中、タラート・サオまで引き返した。今日は荷物を持っているから何かと動きづらい。
クービエン通り側の入り口から入り、すぐ3階のフードコートへ行った。ここはCapitalFoodCourtと言う名前らしい。確かにCapitalだ。

入口のカード売り場で50,000キープ分買った。何故か2枚に分割されてしまっているのを渡された。
このご飯屋はメニュー表があり、英語表記までされている。おかずがたくさん並んでいる中で3品選んでご飯にかけてもらう。豆腐・豚肉・ブロッコリー・椎茸とかの辛くなさそうな中華風メニューにした。デザートコーナーでココナツジュースを注文すると、ココナツの果肉がいっぱい入ったものが出てきた。私はこんなものにも感激してしまうが、他のジュースも果物を直接使っているようだ。周りに自然がいっぱいのこの地方だと、輸入した原料より天然の果物を使った方が安いのかも知れない。ご飯もとても美味しかった。

ばらく日記を書いたり、ガイドブックを読んだりしていたが、窓側の席は日差しで徐々に暑くなってきた。テーブルを移動し内側の通路へ行った。そして今度はカットフルーツを注文した。これはフルーツを選んで、それに氷やミルクを加えたりするメニューだが、そのままフルーツだけを貰った。
インド人のおばさんが近づいて、「日本人ですか?」と声をかけてきた。そう言えばここには白人の姿がない。全てが地元民としか見えない人達だ。

このフードコートでは何を食べても安い。辺りは食べ物屋さんに囲まれているから、何かが欲しくなってもすぐ手に入る。それに冷房も十分効いているから、外に出たくなくなってしまう。結局、11時50分に入って、14時15分までここにいた。

フードコートを出て辺りの店を見ながらセンター内を歩いてみた。衣類の店が圧倒的に多いが、アクセサリーの店も案外多いのだ。それにDVDの店。日本で馴染みのキャラクターも並んでいる。ここにも2階との間にエスカレーターがある。


2.よく分からないタウンバスの乗り場

時間的にはちょっと早いのだが、南ターミナルで切符も買わないといけないから、と思ってタラート・サオのバスターミナルへ向かった。
一昨日教えてもらった乗り場で29番バスを待った。しばらく待ったが、全くやって来る気配がない。ウドンタニー行きのバスが入ってきて、乗客を乗せて出て行った。どうしたんだろう、土・日には29番バスは運休なのか。すでにもう1時間半も経った。

乗り場をもう一度確認をしようと、プラットホームをぐるりと歩いて回る。すると29番バスが停まっているのが見えた。私は教えてもらった待合所の向かい側にいたのだが、そのもう一つ向こう、事務所などがある方に停まっていた。しかも、掲示されている時刻表には29の数字が書いてあったのだ。
そしてそのバスには、すでに乗客がたくさん乗っていて発車を待っている状態だ。入口に乗務員らしき人がいたので、デジカメに写してあった南バスターミナルのラオ語を見せた。するとOKのようで、乗るように言われた。
急いで乗り込んだ。今が16時20分だ。時刻表では16時は30分、40分、50分となっていたから30分発なのか。客は次々と乗ってくるが、一向に動かない。結局40分になってやっと出発した。車掌のおじさんがやって来た。3,000キープだった。その時に、南バスターミナルで降りたいと言っておいた。
しばらく乗り降りがあった後、大きく左折し、広場に入って止まった。車掌のおじさんが、ここで降りるよう合図してくれた。バスやソンテウやトラックがいっぱいいる大きなバスターミナルだ。

バスを降りて辺りをぐるっと歩いてみた。広い、ぎっしりバスが並んでいる。しかもそのバスの殆どが、屋根に荷物をたくさん積んでいる。この迫力には圧倒される。日本では絶対に見る事が無いからだ。
待合所近くのミニスーパーで水を買った。600mlで4,000キープだ。街より1,000だけ高い。

切符売り場の上の時刻表を見てみた。やはりこのターミナルも、いろんな会社のバスが出ているようで、どれに乗ればいいかよく分からない。とりあえず、正面の売り場でパクセーまでのVIPバスを聞いてみた。20時30分発があると言う。料金が170,000キープだ。ベッドは嫌だから座席で、と言ったつもりだったのだが、切符にはBedNo.とか書いてある。
外のバス乗り場で、フランスパンを売っている屋台があった。子供と思うのだが、女の子二人がサンドイッチを作っている。客が次々と買っていて忙しそうだ。私も順番待ちに加わり彼女らの動作を見ていた。具材はいろんな物が並んでいるが、何故かキュウリにだけ蠅が何匹か付いていた。現地の人は全く気にしていないようだ。私の番になり、キュウリは入れないように言ったら、不思議そうな顔で見た。多分、人気の食材なのだろう。
それにしても時間を持て余す。待合所のベンチに座って、何を喋っているのか分からないTV放送を見ていた。そしておもむろにサンドイッチを取り出して食べ始めた。美味しいのだが、やはりパンは朝の焼きたての方が良いようだ。
広場の隅の方にも食堂らしき店が何軒かはあり、客もたくさんいるようだった。



3.スリーピング・バスは、何と、ダブルベッドだった


切符にはバックナンバー6088と書かれている。乗る時も、トイレ休憩などの時も、目安になるから安心だ。薄暗くなり、乗り場の方には夜行バスがずらりと並んだ。そして、かなり早い時間から乗せてくれるようだ。このバスも20時30分発だが1時間以上前に乗車開始となる。
どのバスも少しづつ客が乗り始めた。私も荷物をトランクに積み込んでもらった。乗るとすぐスリッパになるようで、ビニール袋と一緒に渡してくれた。平らなベッドが通路の左右に二段になって並んでいる。随分とゆったりしているではないか。19番を探して横になってみた。寝心地もかなり良い。これだとパクセーまで快適に過ごせそうだ。

ところが、ベッドの頭の上に番号が2つ書いてあるのだ。17と19になっている。若しかして・・・。嫌な予感がしてきた。
しばらくすると、農家のおじさんらしき人がこのベッドに入って来たのだ。やはり二人用だった。恋人とか家族なら、返ってその方が良いかも知れない。私は一瞬、困惑した。

ちょっと話しかけてみたが全く言葉が通じないし、話す気もなさそうだ。仕方がない、しばらく辛抱するしかないようだ。ただ、この人は家族連れのようで、離ればなれになった家族の方を心配そうに眺めたり、何度も行き来したりしていた。30分位前に白人がたくさん乗って来たが、体が大きいこの人達はどうやって寝ているのだろうか、心配になった。
出発間際になり、クッキーと豆乳、それに水の入ったビニール袋が配られてきた。


ラオスの路面はあまり良くない。横になっていると上下にかなり揺れるから、なかなか寝付けない。
ビエンチャンを出発してそんなに時間が経っていないのに、最初の休憩所となる幹線道路沿いのバスターミナルへ入った。バスが止まると大勢の乗客が出て行った。トイレはバスの中にも付いてはいるが、やはり外のトイレがいい。皆が集まっている所には食べ物屋台があり、小さな売店で買い物をしている人もいた。
ベッドに戻り水だけ飲んですぐ横になった。
このターミナルを出た後も、何カ所かのターミナルへ入ったようだが、殆ど外へ出る人はいなかった。それなりに眠ったのだろう。

私も隣が多少気になりながらも、うつらうつら眠れたようだ。



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ビエンチャンに咲く花。国立博物館の塀には鮮やかな色彩の花が咲いていた。

タラート・サオ3階にあるフードコート。郷土料理の店からデザートの店までたくさん揃っている。

タラートサオにあるCD,DVDの店。クレヨンしんちゃんやドラえもん、など日本のキャラクターも多い。

 [マウスで拡大] 29番バス時刻表。ラオ語の部分は分からないが、ほぼ10分毎に出ているようだ。

広い敷地の周りには、大小のバスやソンテウがたくさん停まっている、ビエンチャン・バスターミナル。


大型のVIPバス。夜行便は殆どがスリーピングバスのようだ。

ビエンチャン・バスターミナルの切符売り場と待合所。左側の奥が乗り場になっている。夕陽が眩しい。
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