メ コ ン の 流 れ と と も に    4
バンコクでの生活
タイ 2   1月19日 (木)
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1.センレックはフアランポーン駅に限る

先ず今日やらなければいけないのは、ラオスへ行く25日の切符を買っておく事。バンコクからウドンタニーへは夜行列車なので、早めに予約しておきたかった。この切符が手に入らないとチョッと予定が狂ってしまう。
宿から近くのバスターミナルまで歩いて行こうと思ったが、やたら暑いのでテスコの前からバスに乗る事にした。赤バス109番はフアランポーン行きになっている。
ラーマ4世通りに入ったバスは、猛スピードで走っていたが、高速道路の下を潜った辺りから急にスピードが落ち、ついに渋滞の中に入ってしまった。車内には排気ガスが充満し息苦しくなった。この時にはエアコンバスとの料金差を実感した。

フアランポーン駅をかなり通り過ぎ、運河の横で止まった。歩道のない道路を横切り、列車が止まっている線路に沿って駅へ向かう。
見慣れた光景だ、大勢の人が列車を待っていた。予約窓口と、ボードに表示された列車番号を確認し、先にフードコートへ入った。
ファンドで120バーツ分のクーポンを買う。

フードコートに並んだ麺屋のセンレックはとてもうまい。それを食べにだけやって来る人も多いとか聞いた。私も常連とまではいかないが、ついここに足が向いてしまう。
あれこれ加えて味を調整しなくても美味しいのだ。少し濃いめのスープが何ともうまい。
奥にある飲み物の店もなかなか良い。水は勿論ここで買うが、甘い練乳入りのコーヒーやフルーツの入ったかき氷も美味しい。
センレックを注文し、調理するのを見ていた。固まりの麺を引きちぎって鍋で温め、すり身団子に塩漬けのレバーや野菜を加え、スープをかける。
そのままでも十分美味しいのだが、少しだけ砂糖、唐辛子の入った酢、唐辛子粉を加えた。麺はもちもち、スープはこってり、うまい。
麺を食べ終えて、次はかき氷。具は3品と言われ、タロ芋にパイナップル、マンゴーを選び、蜜は2種類の中からココナッツミルクをかけてもらった。


一般のチケットカウンターの右側に、≪1-60Day、Booking≫カウンターがある。『1月25日、列車No.77、18時35分発、ウドンタニーまで、2等の座席』、で申し込むと取れた。キーボードが窓口から出され、自分で名前を入力した。係員は出力されたチケットを見せて詳しく説明してくれた。予定していた列車に乗れる事になった。479バーツだ。
構内の両替所で1万円をバーツに換えた。今日のレートでは4057バーツになった。


2.お正月前の中華街は盛り上がっていた

駅前に出ると工事中だ。いつも何か工事をやっているようだ。橋を渡りワット・トライミットの方へ歩く。中華街の入り口からお正月の飾りで賑やかだ。真っ赤な横断幕や提灯が延々と取り付けられている。
チャルンクルン通りからヤワラート通りを歩き、サンペーン市場の方へと向かう。
市場の商店街に入ると身動きできない程の混雑だ。チョッと方向は変えられない。何かを買っているようでもないのだが、とにかく通行客が多い。小さな店が延々と1kmも続く。まるで縁日の賑わいのようだ。それでも時には、こんな通りを歩くのも楽しい。
この市場は元々卸売りなので、まとめて買えば安くなる。

歩き疲れた。マハチャイ通りに出た後、チャオプラヤー川の方へ行った。
しばらく人の少ない通りを歩いて行くと川に出た。大きな2本の橋の近くには『メモリアルブリッジ』、のボート乗り場がある。その向は、『パーク・クローン』市場になっていて、バナナやスイカを大量に盛り上げて置いてある。近くで何台ものトラックが箱に入った果物の荷積みをやっていた。

しばらく市場近辺を散策した。ここも卸売り市場だから、もう取引は終えているようで場内は閑散としていた。
近くのセブンイレブンで『明治のいちご乳飲料』、と水を買った。
乗船場へ向かって歩いていると、水門の辺りで大人と子供が網を持ってあちこち素早く走り回っていた。
魚でも追っかけているようで、聞いてみると、ザリガニらしきものがいるらしいのだ。こんな事にはやたら盛り上がるようで、すぐ人だかりができてしまう。


3.行き先を決めずに乗る、チャオプラヤー・エクスプレス・ボート

『メモリアル・ブリッジ』からオレンジ旗のボートに乗った。涼しい川風を受けながら疾走するボートは何とも快適だ。時折り水しぶきも飛んでくる。すぐ目の前にワット・アルンが見えた。そして次の『ター・ティアン』で降りた。ここには寝釈迦仏で有名なワット・ポーがある。
王宮前の露店が並ぶ通りを歩いて『ター・チャン』の方へ向かう。平日と言う事もあり通行する人はそう多くない。露店でパイナップルを買った。小さな種類のパイン一個分をを奇妙な形にカットしてある。中心部分も細い棒状に切ってある。強烈に甘い。歯に浸み込むような甘さだ。
王宮に近い『ター・チャン』の前には、テントが張られ、ぎっしり食べ物屋台が並んでいる。テントの中は薄暗く感じるほどだ。近くにある芝生の広場に座って袋のパイナップルを食べた。
その後、『ター・チャン』からあてもなくオレンジボートに乗った。私はバンコクに滞在しているとよくこんな乗り方をする。オレンジ・ボートは運賃が定額なのでどこで降りてもいいのだ。
しばらく乗っていてNo.18の『Payap』、で降りた。No.9からNo.18まで乗った事になる。ここで降りてはみたものの、この周辺には何も無かった。
ボート乗り場のベンチに座って、日記を書いた。野犬が何匹も辺りをたむろしている。どの犬も暑さで動きが緩慢だから恐くはないのだが、毛が抜けていたり、あまり健康そうではないのだ。向こうに行ってくれないかと思うのだが、寝そべってしまう。

日差しは強烈なのだが、水辺は案外涼しく、何時間でも座っていられそうだ。今朝の天気予報は雨になっていた。朝こそ曇ってはいたものの、昼頃から太陽が出て暑くなった。傘は持ってきたが、帽子は持っていない。

その後、オレンジ・ボートでター・サートーンまで戻った。そしてBTSのサパーン・タクシン駅へ行った。カードをチェックしてもらおうと思っていたのだが、窓口へカードを出した途端、国歌が流れ始めた。一瞬、辺り全員の行動が止まった。全員その場で棒立ちだ。
国歌が終わると、何事も無かったかのように再び動き始める。幾度となくこの事態には遭遇するが、外国人には奇異に映る。
結局カードは何らかの手続きが必要なようだった。ここではできないとの事だ。

このBTSのサパーン・タクシン駅は来年(2013年)に廃止されるみたいだ。一般の観光客にはスラサック駅からボート乗り場まで歩くのは、ちょっときついかも知れない。それでもこの単線の駅と言うのも高架鉄道としての障害になっている筈だ。

シーロム通りを歩いて、タニヤまで行ってみる事にした。ニューロード沿いにあるマックやケンタッキーの前を通り、StateTowerから右に折れてシーロム通りへ出た。この通りは明りが少なくチョッと寂しい感じだ。それでもホテルが多いから白人がたくさん歩いている。
インド寺院を通り過ぎて、BTSの高架下に出るとさすがに人が多くなった。
日本語の目立つタニヤの通りを歩いてみた。私はどうもパッポンとかタニヤは苦手だ。コンビニで飲み物を買った。それにしてもかなり歩いて疲れてしまった。
BTSサラデーン駅の下にあるバス停へ行き、115番バスを待った。
バスをBigCの前で降り、店に入った。石鹸とシャンプーが要るのだ。夜の買い物客は多く、見切り品に群がっていた。私はカットフルーツやパンなど食料品も買った。

『日出』の入り口に着き、秘密のボタンを押して中に入った。



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フアランポーン駅。出札窓口がたくさん並んでいる。予約窓口は右側奥にある。

駅構内にはたくさんの飲食店、コンビニや屋台がある。ここは美味しそうなフルーツを売る店だ。

チャルンクルン通りから少し入った場所にあるワット・トライミット。

中華街の中山街の通り。旧正月の前で、どこも混みあっている。

王宮近くの歩道に並ぶ露店。もう少し活気があったようなのだが、洪水被害の影響か。

MahathatRd.から王宮方向を見た。

サートーン付近のチャオプラヤー川の流れ。