メ コ ン の 流 れ と と も に 7 |
|
|
|
||||||||||||
1.チャトゥチャック・ウィークエンドマーケットヘ このホテルの朝は快適だ。窓から遠くまで見渡せるし、特に今日は天気が良い。すぐ前をBTSが走って行く。 冷蔵庫に入れてあったドラゴンフルーツとマフィンを食べた。ドラゴンフルーツは白い方のタイプ、スプーンですくって食べた ![]() ![]() ホテルを出てBTSのクラン・トンブリ駅へ向かって歩く。この通りは道幅も広くきれいに整備されている。 駅の窓口で切符を買おうとしたのだが、ここでは硬貨への両替しかやってくれない。切符はその硬貨を使って自販機で買えと言うのだ。私のICカードは期限切れなので使えず、かなり面倒だ。日本では、SUICAもICOCAも10年放っておいても使えるから便利だ。東南アジアはどの国もかなり短い。 サヤーム駅でスクンビット線に乗り換える。ここからはちょっと混んでいて座れない。久しぶりに、沿線の景色を懐かしく眺めた。 終点のモーチット駅で降りる。プラットホームの高い位置からは、ウィークエンド・マーケットのテント群がよく見える。 乗客の殆どがこのマーケットへ向かうようで、みんな大通りに沿って一斉に歩いて行った。 ![]() ![]() 場内はそれなりに混雑していて、欧米系の人達や、家族連れも意外と多い。 建物の中を縦横に走る通路はとても狭いのだが、商品別に区画割がされているから、探すには分かり易いようだ。 所々に小さな屋台が出ていて、ビニール袋に入った飲料やら、カットフルーツを売っている。 このマーケットの塀の向こう側には、平日も開いている民間のチャトゥチャック・プラザがあり、バンコク最大の北バスターミナルも近い。 2.バンスー駅は2つあった 今日はアユッタヤーへ行く予定をしている。しばらくこの賑わいを楽しんだ後、国鉄バンスー駅へと向かう事にした。 ![]() ![]() 方向は分かっているつもりだ。MRTも1駅だしガンペーン・ペット通りをまっすぐ歩けばすぐだと思っていた。 ところが、タイの道はそう簡単にはいかなかったのだ。 少し先には水路があり、道は途中から迷路になった。アパートの中に迷い込んだり、鉄道の線路をくぐってから特に複雑になった。何度も道を聞いたり、汗だくで探しながら歩いた。 そして何とかバンスー駅にたどり着く事ができた。ごみごみした市街地から、ぱっと開けた荒地のような場所だった。駅前にはバスが停まっているし、MRTの駅もあるのだが、人通りは殆どない。 長いプラットホームが2つあり、自由に出入りできる状態だ。ベンチには何人かがいて列車を待っていた。切符はどこで買うのだろうか。聞い ![]() ![]() そして、その駅員は、北線はもっと向こう側(フアランポーン側)に駅があると言うのだ。どれ程離れているのだろう。せっかく苦労して見つけた駅なのに。 言われた方向に歩いて行くと、そう遠くない場所だった。レールに沿って小さな建物が見えたのだ。 近づくとやはり駅のようだ。何故、北線と南線の駅舎を別ける必要があるのだろう。列車の本数から考える ![]() 北線のバンスー駅でチケットを買うと、12時5分発でアユッタヤーが13時6分になっていた。そして20分程で列車がやってきた。不思議とほぼ定刻だ。 この後の沿線風景は、水田と、所々に高床式住居が建っていて、あとは荒地だ。アユッタヤーの駅と、付近の景色は覚えていたが、どうも降りるタイミングが不安だ。タイ国鉄は、乗客の乗り降りが済むとすぐ発車してしまうのだ。降りるのが遅かったら次まで行ってしまう。それで、近くのおじさんに、「アユッタヤー駅へ着いたら教えて欲しい」、と頼んだら、その人もそこで降りると言う。やれやれ、これで安心だ。 3.アユッタヤーの洪水被害は深刻だった アユッタヤー駅前の通りを”渡し場”へと歩く。辺りの建物も洪水被害にあっているようだ。所々が壊れていて、以前の街並みの雰囲気ではない。店も営業しているのかどうか分からない。突当りの渡しの乗り場に出ると、水位は高くないがゴミが引っかかっていたり、所々壊れているような ![]() ”渡し”は斜め右方向へと進む。旧市街地側に着き、商店街を歩く。全体がチョッと汚れた感じで、道路の隅には細かい砂がいっぱい積っている。以前マッ ![]() 仕方なく、少し戻って客が数人いる食堂に入った。店内の客はみんな麺を食べていた。私もセンレックを注文した。 大通りから北側の路地を歩いてみた。洪水の痕がしっかり残っている。真ん中辺りまで白くなっている塀、寺院の土塀も、辺り一帯の建物もこの高さで泥水の痕がついていた。 ![]() ![]() あれからまだ2カ月しか経っていない。私も日本を出発するまで、タイ国鉄の北東線が動いているのか、とても気になっていた。 大通りに出てしばらく歩き、道路を挟んで左右に大きな仏塔のある場所までやって来た。右側のワット・ラーチャブラナの方へ入ってみた。お正月、と言うより水害の影響なのか、料金は要らないと言われた。観光客は殆どいない。白人のバックパッカー達が何人か、グループ ![]() ![]() 正面に建つ大きな仏塔には階段があり、途中まで登る事ができる。さすがに辺り一面見渡せるようになった。ここからは真っ暗だが下の部屋に下りる階段があった。誰かがその中から出てきたので、私も階段を下りてみた。懐中電灯など持っていないので、中は真っ暗、何も見えない。足で探りながら進んで行き、カメラのフラッシュを光らせた。小さな部屋になっているようで、一面壁画が描かれていた。若しかしてこれがタイ最古の壁画なのか。宗教の空気を感じた。 こんな神聖な場所にいつまでもいられない。すぐ階段を上って外に出た。 ![]() こちらは少し観光客が多いようで、入り口の売店も開いているし、トゥクトゥクが客を運 ![]() 広い境内に入ると、観光客はあまり目立たなくなってしまった。 ビルマ軍に攻められて、首を取られてしまった仏像や木の根が巻き付いた仏像の頭など、あちこちで写真を撮ってみた。 それにしても暑い。この地方に若し日本の秋のような季節があるのなら、是非その時期に来たいものだ。 しばらく木陰の石に座っていたが、いつまでもはいられない。皆一様に滞在時間は短そうだ。 ワットを出て、大通りの交差点を東へ向かって歩く。商店街の辺りまで歩いても、ほんの1km程度なのだが、この距離かなり ![]() ![]() 今回の旅では旧正月をどの国で迎えるかも注意点だった。交通機関が混雑するからなのだが、タイは4月に『ソンクラーン』があるし、中華街を除けば大丈夫だろうと考えた。 活気のない商店街を出て”渡し”に乗った。このパーサック川の周囲にも洪水の爪痕がいっぱい残っている。アユッタヤーの人々に笑顔が戻るのはいつになるのだろう。早く”マイペンライ”が復活して欲しいものだ。 4.フアランポーンでぶっかけ飯 アユッタヤー駅に戻り列車に乗った。Ordinary(各停)は15バーツ(約40円)、約2時間弱でフアランポーン駅に着いた。 夕方のバンコク中央駅は列車を待つ人で混雑していた。プラットホームで、急行列車の2等座席車を覗いてみた。寝台車はエアコンが効いているが座席車の窓は開いていた。 ![]() ![]() タイのフードコートでは、クーポンは120~150バーツにしている。私が行く程度の店では1品30~50バーツ程度。ぶっかけ飯、クイティアオ、かき氷、水、これだけ食べても150バーツまでだ。クーポンはたくさん買っても当日限りなので、あまり意味がない。 食事の後、駅から少し離れたバス停まで歩いた。1番バスは駅まで入って来ない。少し南のKooLanRd.の橋を渡って急に現れる。この場所は薄暗いがアーケードがあり待つには不便はない。その1番バス、チャルン・クルン通りが途中から一方通行になるためなのか、やたらと大回りしながら走る。ホントにサートーンまで行けるのか心配した。 サートーンから、今日は渡しに乗って帰った。 Topへ 前へ ◀ ▶ 次へ |
|