メ コ ン の 流 れ と と も に 9 |
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1.6番バスで中華街へ フロントで、近くを通るバスのルートを聞いてみた。「84番をよく見かけるんだけど」と言うと、バスの事は詳しく分からないようで、「6番バスに乗ればパフラットへ行ける」、とだけ教えてくれた。 大通りに出て交差点を左に曲がると、少し入った所に『Tops』があった。ただこの店、普通のスーパーで ![]() ![]() バス停でしばらく待つ。まもなくやって来た6番バスは、チャオプラヤ川に沿ってチャルン・ナコーン通りを走り、大きな橋を渡ってマハチャイ通りへと進む。 この赤バスはドアを開放してあり、バス停でもきっちり停止せず、客はすぐ飛び降りそして乗って来る。この乗客達の動きのタイミング、とスピードがいかにもタイらしいのだ。車掌も椅子に座っていて、客が乗って来ると、おもむろに立ち上がり筒をガチャガチャ鳴らしながら近づく。均一料金の8バーツだ。 大体の場所は分かるが、どこで降りようかと辺りを見ていると、中華街の人混みが見えてきた。チャルン・クルン通りを左へ曲がった所のTriPhet通りで慌ててボタンを押して降りた。お正月の賑わいを見ようと思っているのだが、大通りは派手な飾り付けは有るものの特に何もなく平常だ。 2.流れのままにしか歩けない中華街の混雑 さすがにパフラット市場は混んでいた。自分の意思ではなく、人の流れに合わせて歩くだけだ。凄く混雑しているものの、買い物してる様子はあまりなく、皆ただ前へ前へと歩いて行くのみだ。 ![]() ![]() もうすっかり人混みを満喫して、と言うかうんざりして、今度はチャオプラヤー川の方へと歩いて行く。ラーマ1世像の辺りまで来ると、さすがに辺りには殆ど人はいない。 お腹も空いてきたので、すぐ先にあるパーク・クローン市場へ行く事にした。ここは花市場で有名だが、野菜や果物の大きな市場もある。ただ卸が中心なので午後になると閑散としてしまう。 ![]() ![]() その通りを今度は川の方へ向かい、広い空間にある野菜市場へ入る。先日は営業時間を過ぎていたみたいでひっそりとしていたが、今日はまだ商い中だ。 その中に食堂が何軒か集まったエリアがある。数人の客がいる店に入った。食堂と言っても、ちょっとした厨房と低い仕切りがあるだけの店だ。その仕切りガラスに貼ってあるメニューを指さすと、向こうからカラー写真の付いたメニュー表を持ってきてくれた。なるべく辛そうでないのを選び注文した。それでも、女性は「スパイシー?」と聞いた。「ノット、スパイシー」と答えると頷いた。 ![]() ![]() 朝は中華街へ行く事しか考えていなかったのだが、あの混雑に疲れて早々に退散してしまったので、これからの予定がなくなってしまった。しばらく川を眺めていたら、昨日乗ったローカル線にまた乗りたくなった。そうだ、今度はトンブリーから乗ろう。 チャオプラヤー・エクスプレスのメモリアルブリッジ・ピアへ向かった。ワンラン(シリラート)まではオレンジ旗に乗る。このオレンジは料金が均一だし便数も多く、観光用のピアには止まるからとても便利だ。と言うか昼間はこのオレンジが殆どなのだが。ターティアン~ターチャン~シリラートと進んで行く。 3.シリラートからトンブリー駅へ シリラートで下船し、怖ーい博物館(死体を展示してある)のある病院を横切り、駅へと向かう。以前、トンブリー駅はピアの近くにあったが、再開発のためにかなり内陸へ移動してしまった。それを知らずに探し回った事があった。シリラート・ピア前の商店街で、カットされたグァバの袋入りを買った。これに赤い砂糖をつけて食べるのだが、これが手に付いて、べたべたして気持ち悪い。 ![]() ![]() さて、次の便と折り返し便を調べてみようとするが、ここでの時刻表はタイ語表記しかない。私は全くこの文字が読めないのだ。下手に遠くまで乗ってしまうと帰って来られない。日本の電車並みに考えるととんでもない事になる。 白人の旅行者らしき人に聞いてみたが、カンチャナブリーへ行くそうで、その事しか知らないと言われた。外人客も何人かはいるが皆そんな人達なのだろう。時刻表をよく見ると、コミューターが『Salaya』までは何便か出ていて、そこからの帰り便もあった。サラヤにしよう。 トンブリー発13時55分発、サラヤには14時24分着があり、このチケットを買った。まあ、3等だから単に時刻の入った乗車券なのだが。これが随分安い。4バーツだから10円程だ。30分乗って10円とは何とも安い。前の売店で水を買った。 短い距離だが乗り越してしまうと大変なので、プラットホームにいた駅員に、サラヤは何番目の停車駅か尋ねた。6番目の駅らしい。 しばらくして列車が入線してきた。 4.Salayaまで短い列車の旅 これは機関車が牽引する列車で3等車。昨日のディーゼルカーは2等車だった。そんなに変わるようでもないが、料金にははっきり違いがあ ![]() 車内は昔ながらの座席と、右の写真のような簡単なベンチ風の車 ![]() プラットホームとは反対側の、線路上から物売りが声をかけてくる。見ると、四角い箱に豆類のような物を並べていた。しばらくして女子高生らしき3人連れが乗り込んで来たかと思うと、その物売りと親しそうに話を始めた。次は飲み物売りがやって来た。車内にも入れそうに思うのだが、何故かこの駅では線路を歩いてやって来る。 列車は出発するとすぐ単線になり、住宅の中をすり抜けて走る。しばらくすると、だんだんと家がまばらになり辺りは草むらになった。途中、南本線との合流駅であるタリンチャンでは、駅舎や線路などの改修工事中だった。 ![]() ![]() 反対側には線路を渡って大通りがある。そしてソンテウが何台も客を待っていた。 その大通りに沿って歩いて行くと、近くに大きな市場があった。広い吹き抜けの中は青果物の市場になっていて、平らな台の上には果物がぎっしり並んでいる。その奥には肉、魚の市場もあった。左側の方にかなり広いフードコートを見つけた。若者とおじさんが大声を出しながら、TVのムエタイを夢中で見ていた。日本じゃ大相撲ってところか。 私は果物店でカットされたスイカを買ってきて、ここに座って食べた。20バーツだったが、いっぱい入っている。喉の渇きもすっきり、美味しかった。 ![]() ![]() 駅へ戻ると、トンブリー行きは15時40分だと言われ、そのチケットを買った。ところが、上りが全く来ない。時刻はとっくに過ぎてしまった。 1等車や寝台車の連結された下りの特急は次々とやって来る。さすがにタイ国鉄の幹線。連結車輛は多いし、ハジャイ等の国境付近まで行っている列車が多い。 そして1時間20分待って、やっとトンブリー行きがやって来た。ただこの列車が15時40分発の遅れた列車かどうかは分からない。と言うのは、以前、切符を買った時、2~3時間も前の出発時刻が入った切符を渡された事があった。指定席でないから別に問題はないが、どの列車に乗ってるのかは不明だ。 ![]() ![]() ピアの前の大通りは物凄く賑わっている。ここは小さな市場になっていていつもこんな感じだ。食べ物の屋台が、道路まではみ出しそうに椅子を並べている。そこに大勢の人達が集まり、道路はソンテウやトゥクトゥクやタクシーでいっぱいになっている。 ここからオレンジ旗に乗るのだが、見るとオレンジが丁度入って来たところだ。何人かが切符なしでチェーンをくぐって入った。私もそのまま入って乗り込んだ。実はこのピアは珍しく、切符を買って乗船口へ行くようになっている。しかも上りと下りが別の桟橋になっているから、間違えると厄介なのだ。 ![]() ![]() サートーンで下船し、階段を登ってキング・タクシン橋の上に出る。今日も夜景がとてもきれいだ。渡しに乗っても、チャオプラヤー川の夜景はきれいだが、この高い位置からは格別だ。しばらく涼しい夜風に吹かれて立ち止まっていた。 路地を歩き大通りへ向かう。こんな時間でもこの薄暗い場所には小さな物売りが出ていた。 朝見つけておいた『Tops』へ寄ってみる。果物や野菜も少しはあるが、飲料や菓子が多く、コンビニ的な店造りになっていた。 この店でパンと飲み物、それにリンゴを買ってホテルへ帰った。 Topへ 前へ ◀ ▶ 次へ |
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