メ コ ン の 流 れ と と も に    6
クロントゥーイからトンブリーへ移動
タイ 4   1月21日 (土)
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1.『民宿日出』をチェックアウト

2階の受付でチェックアウトの手続きをする。キーデポジットの200バーツを返してもらって、係員としばらく話す。
ルンピニーのスアンルン・ナイトバザールが、バスから見えなかったので尋ねてみた。すると、あの地区は再開発されるので移転したそうだ。今の場所は交通が不便で、観光客は殆ど行かなくなったらしい。以前は観光の目玉的な施設だっただけにちょっと残念だ。音楽をガンガン響かせた賑やかなフードコートがあった。
他に、パタヤの事とか、チャトゥチャック・ウィークエンドマーケットの事とか、この辺りの治安についても尋ねてみた。クロン・トゥーイはバンコクでも一番のスラムがあると聞いていた。すると、「この辺りは治安は良いが、ここからチャオプラヤー川の方に行った所は危ないかも知れない」、と言った。
今日も日差しが強く雨の降るような気配は全くない。夏にはスコールで毎日靴がびしょびしょになっていたけど、今はそんな事もなさそうだ。そしてとても暑い。
次のホテルは、サートーンからチャオプラヤー川を渡った対岸にある。観光客的にはちょっと不便な場所かも知れないが、BTSシーロム線の新駅、クルントンブリー(KrungThonBuri)からもそう遠くない筈だ。チャトゥチャックのマーケットへ行くにはBTSが近いと便利だ。もう1つ、タイ国鉄メークロン線の鉄道旅にも、ウォンウェン・ヤイ駅に近く便利なのだ。

ホテルのチェックインは午後だからまだ時間があるし、荷物を持ってぶらぶらする訳にもいかないので、取りあえず近くのテスコへ行く事にした。
1階をぐるりと歩き、マックに入ってみたが、どうも食べたいメニューがない。それで3階のフードコートへ行った。FUNDでカードのクーポン150バーツ購入する。各店の写真メニューを見て回り、おかずがたくさん並んだ店で足が止まった。ぶっかけ飯で、かぼちゃの煮物と肉そぼろの2品を選択。
そしてカードを出すと、「残高が無いからFUNDでチャージするように」、と言うではないか。今買ったばかりのこのカード、まだどこでも使ってない。
急いでFUNDの窓口へ行った。「お金がチャージされていない」、と言うと、怪訝そうな顔つきで、そんな事はないだろう、と言った表情だ。しっかり抗議してチャージして貰った。レシートが出ないから何の証拠もないのだ。クーポン券だとこんなトラブルは発生しない。何か情緒もある。カードは便利だけど、微妙なところだ。
次はかき氷を。白い芋に、金時らしき豆、黄色い果物の3品を選ぶ。シロップにココナッツミルクをかけて、氷を載せれば出来上がり。朝からでもこのデザートは絶対に外せない。
しばらく休憩していた。このフードコートはお昼時少し混む程度で静かだ。これがサヤーム辺りだとこうはいかない。


2.バスの車掌は座席に座って居眠り中

サートーンの渡船乗り場まで行くので、テスコ前のバス停で116番バスを待った。。
歩道にモーターサイの詰め所があり、近くにバイクが数台置かれている。客はそこまでやって来てバイクに乗って出て行くようだ。また電話で呼び出されて出て行くバイクもある。かなり良好に回転しているように見える。少しなら歩いた方が健康に良いと思うのだが、すぐモーターサイを使ってしまうようだ。
メンバーの順番とか、何かをボードに掛けてある番号札で管理しているようで、バイクが出て行く度に札を移動していた。
バイクが一台もいなくなる時もあった。
何故そんなに詳しく観察しているかと言えば、116番バスが全く来ないのだ。12時30分頃からもう1時間もここで待っている。日陰で立っていたが、途中から2つしかないベンチに腰をおろした。
他のバスはいくらでもやって来るのだが。 その次々と来るバスを見ていると、何と車掌が座席に座って居眠りをしているバスがあった。バス停でも立ち上がらない。運転手と乗客だけ。切符に関係なく乗り降りしている。何とものどかな光景だ。
そしてようやく13時40分にバスが来た。慌てて手を挙げて止めた。乗客はそう多くない。
バスはラーマ4世通りを進み、サートーンへ曲がり一気にスピードを上げて疾走する。日本でこんな運転をしたらすぐクビになってしまいそうだ。
チャルン・クルン通りのロビンソンの近くで降りた。と言うか終点だった。
ここからは”渡し”に乗って対岸へ渡る。長い階段を上れば橋の歩道にも出られるのだが、荷物があるので船にした。

ホテルは簡単に見つかった。1007号室。10階だった。部屋に入ると、赤いカーテンを閉じたまま窓は開け放しになっていた。窓からは、真正面にBTSの高架橋が見え、辺りの景色も広い範囲で眺められた。エアコンのSWを入れしばらく休憩した。
ホテルを出て、今度は階段を上りチャオプラヤー川の上を歩いてみた。雄大なチャオプラヤー川の流れ、これはまさに絶景だ。


3.キング・タクシン橋から見るチャオプラヤー川の夜景

クロントゥーイ市場へ行こうと思って、ニューロードまで歩き、再び116番バスに乗った。市場の中に入らなくても付近にはたくさん店があるり、チョッとした商店街もある。
この市場はクアラルンプールのチャウ・キット市場とよく似ている。広い場所にテントがいっぱい張られていて、地面はぬかるんでいる。前に一度だけ入った事があったが、一般の客はここで買い物はしたくないような雰囲気だった。この時間帯ではもう市場としての仕事は殆ど終了しているようだ。
道路側に並んだ店を見ながらこの界隈をぶらぶら歩いた。

そしてロータスの方へ歩いて行った。3階のフードコートで食事をする。クーポンが未だ半分残っていたのだ。ぶっかけ飯にかき氷を食べた。そしてBigCへ行って買い物をした。マフィンに、
ドラゴンフルーツ、ローズアップル、パパイアを買った。
テスコも同じような売り場だが、どうもBibCの方が何故か買い易い。1階には日本メーカーの自動車が展示されていて、商談する場所もある。タイではいすゞのピックアップ・トラックにとても人気があるようだ。トヨタも同じようなトラックを展示していた。

通路のワゴンには靴下が5足で100バーツとかで積んである。

通りに出て、陸橋を渡りテスコ側に行った。タイでは車両は左側通行だから、サートーン方面へはテスコ側になる。しばらくバスを待ったが、荷物が無いから楽だ。
116番バスに乗った。そして同じ場所、終点で降りる。
夜のチャオプラヤー川を見ようと思い、”渡し”近くにある階段を登り橋の上へ出た。中央付近まで歩いて行く。チャオプラヤー川の景色を独り占めだ。川辺の灯りが水面に映り何ともきれい。クルーズ船や渡し、船の往来もまだ続いている。橋の上は特に照明もなく、歩いて来る人の顔も確認できない暗さだ。あまり遅くなると少し恐いかも知れない。それでも車やBTSの電車がすぐ傍を走るから、全く暗闇の世界ではない。橋の上は涼しく、しばらくこの景色を眺めていた。
対岸の階段を降り、狭い通路を歩いてホテルへ向かう。

チャオプラヤー川、西側のこの地区に帰ると静かでホッとする。繁華街とはそんなに離れていないが、喧騒が一気に静寂に変わるのだ。
このホテルにでも泊まらなければ、キング・タクシン橋を渡るような機会はなかったかも知れない。

ホテルに帰って早速、果物を食べてみた。赤いピーマンのような果物はまだ一度も食べた事がなかった。果肉の殆どが水分のようで、果汁が滴り落ちてしまいそうだ。中の一部分には空洞があった。ほんのり甘い程度で、暑い地方では水分補給に最適な果物かも知れない。大きさはピーマン位しかないので、これを全部食べ、他の果物は冷蔵庫へ入れ冷やしたおいた。



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モータサイの詰め所。バス停のすぐ横にバイクが集まる場所がある。バンコクではこのシステムがうまくいっているようだ。客も多く殆どのバイクが出払っていなくなる時もある。
タイは車社会、ベトナムはバイクが道を埋めつくす。そしてベトナムのバイクタクシーは客が少ない。

サートーンからチャオプラヤー川を渡しで対岸へ向かう。

ホテル10階の部屋からの眺め。中央の高架橋がBTSシーロム線。左側がサパーンタクシン駅方向。

キング・タクシン橋の上から眺めたチャオプラヤー川。

キング・タクシン橋から眺めたチャオプラヤー川の夜景。20時30分頃。
《 BigCで買った果物 》
チョンプー(ローズアップル)
ピーマンのような形で、ツヤがあり、ほんのり甘い。水分が多く食べていると汁が垂れるほどだ。