メ コ ン の 流 れ と と も に    10
バンコクからウドンタニーへ向かう
タイ 8   1月25日 (水)
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1.フアランポーン駅で荷物を預ける

ホテルを10時過ぎにチェックアウトする。大通りからピアまで歩き、今日は渡しに乗った。チャオプラヤー川を横断し対岸のサートーンへ。
波止場からはチャルンクルン通りまで、高架下を歩いて行く。真っ赤なソンテウが満員の乗客を乗せてホテル近くの大通りからピアへ向かう路地出て行った。ロビンソンの前で1番バスを待つ。この通りはバスがひっきりなしにやって来るし、番号の種類も多い。そして、あちこちで降ろしたり乗せたりするから、どこで待っていればいいのかよく分からない。地元民は器用にさっと乗ってしまう。
オレンジ色だが窓開きのバスに乗った。3.5バーツだ。チャルンクルン通り(ニューロード)を走り、やはりフアランポーン駅へは寄らず一本手前の道から中華街の方へ入った。慌てて中華門を過ぎた辺りで降りる。すぐ近くにワット・トライミットが見えた。ここから駅までリュックを引いて歩く。

駅の隅の方にある手荷物預かり所でリュックを持って行く。書類にサインして片券を貰った。「この紙と引き換えだから」と念を押される。1日70バーツ。これは大きさによって違っているようだが、目分量で決めている。営業時間は4:00~23:00だ。
ここではやはりフードコートへ行かなければ。私にとっては、バンコクで一番のお気に入りスポットだ。何たってクイティアオがうまい。わざわざここまで食べにやって来る人も多いようだが、私もその一人かも知れない。そして先ずは、いつもの店でセンレックを、そしておかずを選んでぶっかけ飯、それに水を買う。このセンレックは味が濃く、特に何も加えなくても大丈夫だが、砂糖と酢、唐辛子粉を少しだけ入れた。ご飯も野菜と豚肉の中華系にしたので、辛くなく美味しい。その後豆とフルーツのかき氷も食べた。
このフードコートの混み具合もちょうど良い感じだ。細長い場所だがテーブルもたくさん置かれているから、必ず座れる。Fundも2カ所あり便利だ。


2.MRTカードが復活、スクンビットへ

しばらく休んだ後、MRT駅へ向かう。MRTのカードには78バーツ残金があったが、そのまま改札機は通れず、案内所で復旧手続きをしてもらった。BTSはダメだったが、こちらのカードはすぐ使えるようになった。

ここから地下鉄でスクンビットまで移動する。フジスーパーの辺りを歩いてみようと思っていたのだ。
ところが地上に出ると何と雨が降っていた。それもスコールのようなものでなく、しとしと降ってすぐには止みそうにない。それに風も強い。雨の当たらない通路は途中で切れていて、プロムポンまでは進めない。仕方がない、とりあえず近くのExchangeビルの中に入った。
雨でも過ごせる場所を、と考えると、オンヌットのテスコ・ロータスが頭に浮かんだ。あそこならBTSの駅と直結だから雨に濡れずに済む。
と言う事で、今度はBTSに乗ってオンヌットへ向かう事にした。

窓から眺めると、プロムポンの北側は再開発中で巨大な鉄骨が組み立てられている。プラカノンから水路までの辺りはちょっと汚く、建物も汚れている。フィリピン系の人が多い地区だ。
以前、パンティップ・プラザの近くで、フィリピン人と中国系の女性に声をかけられた。「妹が京都の看護学校へ行くようになったので、日本語を教えて欲しい」、と言うのだ。何と、旅行ガイドブックに載っている通りの誘い文句。家へ連れて行ってギャンブルさせるって手口のアレだ。「妹をここへ連れてきたら教えてあげる」、と言ったら困っていた。そのフィリピン人がプラカノンの近くだと言ったのを思い出した。
テスコでは買いたい物もあったのでちょうど良かった。店内は広くてきれい、客数も多く繁盛している。先ずは、蚊よけスプレー、それとカレー類のペースト、それに簡易食のシリアルバー等。グリーンカレーのペーストを探すと、やたらと種類が多い。他にレッドカレーとかカントリースタイルのカレーとか、いっぱい買ってみた。蚊よけはドラッグコーナーと思っていたが、普通に日用品のゴンドラに並んでいた。トイレも明るく掃除が行き届いてピカピカだ。しばらく店内をぶらぶらしながら過ごした。

再びBTSに乗り、プロムポンで降りた。久しぶりに日本人の多い地域を歩く。大手企業の駐在員達は、この北側と南側の高級アパートやマンションに住んでいるようだ。
フジスーパーに入ってみた。チョッと狭いが、ここでは日本の食品が殆ど揃う。以前設置されていた、趣味の会のお誘いとかの掲示板はなくなっていた。鯛焼きの店や、おにぎりに惣菜の店があったり、とても日本的な雰囲気がする。

そのままBTSに沿ってアソークまでずっと歩いた。この高架下の道は、一度だけ、チッドロムからオンヌットまで歩いた事があった。
アソークに着きMRTの乗り場へ行くと、入り口で、先ず手荷物検査がある。空港にあるようなゲートをくぐると、今度は係員がライトを当てる。警報が鳴った人は内容のチェックだ。こんな装置が無かった頃は、荷物を開けて中を全部見せていた。
プラットホームには、白人女性のバックパッカーがいた。身の丈もあるような大きなリュックを担いでいる。顔は小さいが腰は樽のようにがっしりしている。何とも逞しい。


3.ノンカーイ行き北東線列車、車内はまるで冷蔵庫だ

フアランポーン駅では時間がたっぷりあった。あちこち店を見て回ったり、ベンチに座って休んだりするがとても暇だ。そしてコンビニでパンや飲み物を買った後、荷物を引き取りに行く事にした。
プラットホームに出ると、11番線にはディーゼルカーが止まっていた。この列車が出発した後、ノンカーイ行きが入線する筈だ。しばらく待った。発車は1夜のフアランポーン駅8時35分なのに、この時刻になっても何ら気配がない。そして18時40分になってやっと入線してきた。
この列車、EXPRESS 77 はノンカーイ行きで、ウド夜のフアランポーン駅ンタニー着が4時11分になっている。

2等車は冷房が効き過ぎていてかなり寒い。私は半袖シャツと短パンだ。慌ててセーターを取り出した。数日前、チェックした時は2等車は窓が開いていて、冷房が入ってないと思っていた。
座席は簡単なリクライニングになっていて座ると後ろへ倒れる。ビニール張りのシートだが座り心地は悪くない。


プラットホームの鐘が鳴ってから、しばらくしてノンカーイ行きが出発した。19時ちょうど。18時35分より25分遅れての発車となった。車内では何の放送もなく静かに動きだした。2等車輛の乗客は10人ばかりで空席だらけだ。

アユッタヤー駅20時頃になり女性乗務員がビニール袋に入ったブランケットを配ってきた。寒さに耐えてExpress77、2等座席いたからとてもありがたい。すぐ短パンの足にしっかりと巻き付けた。暖かい、これで何とか過ごせそうだ。
そして20時10分に検札がやって来た。アユッタヤーには20時30分に到着した。その後も次々と停車を繰り返しながら進んで行く。
21時5分サラブリ駅。駅の手前には大きな市場があって、こんな時間でも明々と照らされ賑わっているのが見えた。
通路を車内販売が数十分毎に通って行く。最初は弁当だったが、何度も商品を入れ替えての販売だ。殆どが寝静まった車内でもやって来る。そしてちょっと目覚めた客が買い物をしたりするようだ。
殆どの客は2つの座席を一人で使い楽な姿勢をとっている。冷房温度の事を除けばこの2等車かなり快適だ。
私は、買ってあったパンとシリアルバーを食べた。駅のコンビニで買った水は750mlだ。昨日のは600mlだし、いろんなサイズがある。標準となるサイズはいくらなのだろう。価格はどこも同じ10バーツだ。
椅子の座り心地は良いのだが、なかなか眠れない。

レールの隙間か枕木なのか、所々でかなり上下に揺れる。メークロン線のように沈む感じではないが、ガタンガタンと鳴るのだ。チェンマイへの列車の時もこの程度は揺れたから、こんなものなのだろう。
鉄道でノスタルジックを味わうにはタイ国鉄はとても良いと思う。夜行列車も多く運行していて、真夜中でも駅員がライトを振って合図をする。機関車に引かれて走る昔ながらの客車。1等から3等まで、全く日本の昔のままの姿がここにはある。

0時30分に着いたナコン・ラーチャシーマではしばらく停車し、何人もの物売りが大声をあげながら車内に入って来た。西へ向かって走っていた列車は、この分岐駅から北へと大きく方向を変える。


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サトーンのピアからの道とチャルンクルン通りとの交差点。1番バスもそれ以外のバスも、この辺りで適当に止まるから、どこで待っていればよいか迷ってしまう。
赤いソンテウはどこ行きなのか。ピアの近くにはソンテウがたくさん客待ちをしている。

MRTをスクンビットで降りたが、雨で通りを歩く事ができず、BTSアソーク駅からオンヌットへ。

でち

BTSプロムポン駅近くの高架下では渋滞が始まっていた。
 Express 77 (北東線ノンカーイ行)
  
  フアランポーン        18:30 発
(変更)
  アユッタヤー         19:54
  ナコン・ラーチャシーマー  22:58
  コンケーン           02:12
  ウドンタニー          04:11 着

フアランポーン駅11番線ホーム。ノンカーイ行きは18時35分の発車予定。合図は鐘を鳴らすだけ。