メ コ ン の 流 れ と と も に    5
バンコク街歩きサヤーム
タイ 3   1月20日 (金)
前へ1 2 3 4 5 6 7 8次へ

1.『プラ・トリムラティ』は恋愛成就の神様

『民宿日出』からプラ・ラーム4とは反対側、テスコの裏の路を通って市内バスターミナルへ向かう。狭い道なのに車やバイクがひっきりなしにやってくる。それを避けながら端っこの泥路を歩く。
辺りは庶民の生活の場所で、食べ物屋台や店が所々にある。あまり清潔そうな店はないが、それでもタイの風情がいっぱいだ。
大通りを急いで渡り、左側に見えるバスターミナルへ向かう。構内にはちょっとした待合所があり、何人かがベンチに座ってバスを待っていた。その先には小さな売店と食事ができそうな店があるが、この時間は閑散としたいた。
今日はこの後、サヤーム方面へ行くつもりなので、13番バスを待つ。
バスターミナル発着便は帰りは特に便利だ。降りるバス停を気にしなくて済む。最後まで乗っていれば良いのだから。
赤バスは安いが(6.5バーツ)車内は暑い。案の定、高速道路をくぐった辺りから渋滞が始まった。

イセタンの近くでバスを降りた。セントラル・ワールド・プラザ前の広場には2つのプームがあり、その1つに『プラ・トリムラティ』、がある。恋愛成就の神様とかで、若い男女に人気だそうだ。木曜の21時とか21時半とかに神が降りてくるらしく、その時にバラの花をお供えし、お祈りすると、特に効果があるとか言われている。
この日も朝からたくさんの人が、線香と花を捧げてお祈りしていた。みんな一様に凄く真剣な面持ちだ。
この近くには、アマリンプラザの角にも有名な『エラワンプーム』、がある。こちらも願い事が叶うとしていつも大勢の人達で賑わっている。こちらは財運とか商売の御利益が高いようだ。願いが叶った人がお礼の舞踊を奉納するとかで、ラナート(木琴)の奏でる曲に合わせて踊り子達が舞をしているのをよく見かける。

イセタン側から入る。中は涼しくピカピカだ。そしてセントラルワールドプラザ、ZENと散策した。お正月前なので、特に中華をイメージしたコーナーには、正月用の華やかな装飾がされていた。ただ、広すぎるのと、あまりにも整然ときれいな店舗が並んでいるので、全くタイの雰囲気がしない。
どうも私には不似合いの気がした。そそくさとこのビルを後にし、前のBigCへと向かった。

BibCのフードコートはレイアウトが変わっていた。以前は壁面側に各料理店が並んでいたのだが、今はアイランド形式になっていて、それが3つある。ちょっとさみしくなった感じだ。テーブルは噴水池の辺りの仕切りで囲まれた場所と、入り口付近から壁面にかけて、たくさん並んでいる。私は壁面に座った。ここだと後ろに席も通路もないからスリに狙われる危険がない。

実は初めてバンコクに来た時、このBigCのフードコートで財布をスラれたのだった。街歩きでクタクタになって油断してたら、床に置いたカバンの中から財布だけを盗まれていた。フードコート内はプリペイドカードで精算するから、財布がなくなっているのに気付かずにいたのだが、ジュースコーナーに行くと、「ここは現金で」、と言われ、カバンの財布を出そうとした時、初めて無いのに気付いた。

メニューはご飯におかず2品のぶっかけ飯とセンレックナーム。2品で70バーツだ。おかずは選択ミス、辛過ぎる。口の中と唇がしびれてヒリヒリする、これは食べられない。魚だけ身をほぐして何とか少し食べた。センレックも味の調整が下手で美味しくない。再び調味料の所へ行くのも面倒だからそのまま食べた。
その後はいつも通り豆類やフルーツを選ぶかき氷、こちらは甘くてとても美味しかった。
タイスキはあちこちでよく見かける、ここではポピュラーな料理だが、今回は『シャブシ』、の店がやたらと目についた。このBigCの4階にもOISHIのシャブシがあった。MKがタイスキでOISHIがシャブシなのか。このシャブシは、しゃぶしゃぶとすしを同時に食べたいニーズから生まれたそうだ。


2.セン・セーブ運河のリバーボートでカオサンへ


BigCを出てラーチャプラロップ通りを北へ歩いた。そして運河の階段を下りて行き、プラトゥーナーム・ピアへ。ここからセン・セーブ運河の西側行きリバーボートに乗る。
座席に座ると、係員が器用にボートの縁をつたって料金を集めにきた。料金表には11バーツになっていたが何故か12バーツだと言う。爆音が響き、ボートはピアを離れ運河を疾走する。
透明度の低い泥水の運河なので、ここでは水しぶきに注意しなければいけない。それでも日本のどぶ川のような匂いがないのが不思議だ。スピードを上げる場所と徐行する場所があるのだが、ジム・トンプソンの家の近くでは徐行するそうだ。
何カ所かのピアで止まり、終点は昔の砦があった場所、パンファー橋の近くだ。
ここで降りて、すぐ向かい側にあるラーマ3世記念公園に行った。正面にラーマ3世が座っていて、こちらを見ている。その横にある白い風格ある建物が王室迎賓館だ。

ちょっとカオサン通りを覗いてみようと思い大通りを歩く。民主記念塔の横を通りTanaoRdを右へ入る。
ここまで人通りは少なかったが、やっと見えてきた、賑やかなカオサンロードが。多国籍と言うか、欧米人が殆どだ。ぶらぶら歩きをしている人や、買いものをしている人、カフェのテーブルでビールを飲んでいる人はしばらく動きそうもない。
TVで見たホーチミンのブイビエン通りやデタム通りと全く同じ雰囲気だ。通りは両側から衣類のハンガーがせり出して通路を狭くしている。そして安宿が軒を連ねる。
ホテル予約サイトでも、価格の安い宿はやはりカオサンに集中している。ただ私はあえてカオサンは避けている。バックパッカーのような旅だけど、どうもこの雰囲気には馴染めない。
1つ北側の通りも歩いてみた。こちらは店も人通りも少ないが、やはり通りにせり出したテーブルでビールを飲みながら語りあっている人が多い。路地には1Kgいくらの洗濯屋や小さな食堂も多い。安く旅をする人が群れている街だ。


3.MBKフードランドの味は

国立美術館の横を通りチャオプラヤー川に出た。今度は王宮前広場の方に行ってバスに乗りたい。川に沿って南へ歩いて行くと、何とそこは学校の中の通路だった。この地区は学校が多く、国立劇場や国立博物館などの文化施設もある。先ほどは国立演劇舞踊学校の傍を通ったみたいだ。
そしてマハラート市場から先へ進み、テントの屋台街を通った後、並木道をしばらく歩くとバス停があった。MBK方面なので47番バスを待つ。そして乗ったこの赤バス、車内はとても暑い。が、車掌がストライキ中なのか、座ったままずっと運転手と話していて切符切りに来ない。その間、たくさんの乗客が乗り降りしているのだが。
47番バスは民主記念塔から中華街、フアランポーン駅北側を通ってナショナルスタジアムに着いた。結局、誰も料金は払わずじまいだった。
大通りを跨ぐ陸橋の階段を上って、東急側からMBKのビルに入った。目指すは6階フードランドだ。
クーポン売り場は食堂街と少し離れた場所にある。100バーツ分買った。先ずは豆類たっぷりのかき氷を食べる。汗も引き落ち着いた。テーブルは殆ど空いている。しばらくのんびりと休憩した。
しばらくして、メニューを見ながら店をぐるりと回ったが、どうも足が止まる店がない。仕方なくセンミーを食べる事にした。魚のすり身団子が何種類か入っているのだが、これがあまり美味しくない。調味料でいろいろ調整はしてみたが好みの味が出ない。やはりフアランポーン駅の味が最高だ。

MBKの中はいつも混んでる。衣類や携帯電話にみやげ物、やたらとゴミゴミしているのだが、この賑わいが楽しい。それにここには外国人も多い。このビルの中央にあるエスカレーターだが、高い空間を跨ぐようになっているから、空中に浮かんでいるようで実に恐い。つい手摺を掴んでしまう。
東急側からBTS駅の方へ出たが、2階の通路が使えないので一旦地上に降りる。ところがこの下のバス停には47番の表示がないのだ。仕方なくCWPの方へ歩いて行く。CWP前の広場にあるプラ・トリムラティをちょっと覗いてみた。やはりお祈りの人達が集まっていた。
クロン・トゥーイ方面の13番バスはBigC側からなので陸橋を渡る。バス停と言っても場所がはっきり決まっている訳でなく、その辺り一帯がそうだ。ま、路線も多いし本数も多いから仕方ないのだけれど。次々とバスはやって来る。同じ番号のが連続で何台も来たりする。それでもなぜか13番バスが来ない。しばらくの間待たされた。
そして遠くに赤バスの13番が止まるのが見えた。するとみんなが一斉にバス目がけて走った。
暗くてバスが今どこを走っているのか分からない。往復で走る道路が違っているようだ。

バスターミナルから、大通りに沿ってテスコまで歩き買い物をした。明日は移動日なので果物は買わなかった。ここのポケットティッシュはシールのふたが付いていて珍しい。食品売り場には見切り品を買う客が大勢来ていた。
『民宿日出』に帰り、シャワーを浴びてすっきりしたのだが、エアコンが効かない。ここは21時からでないと運転できないようになっているのだが、もう過ぎている。事務所へ行って尋ねると、間もなく動きだした。



                       Top    前へ   次へ
恋愛成就の神様として人気のプラ・トリムラティにはお祈りする人が後を絶たない。

BigC4階のフードコート。スリの仕事場。注意が必要だ。私はサイフを盗まれ、反省。

バンコクはかって街中を運河が走っていたようなのだが、その殆どが埋め立てられてしまった。

セン・セーブ運河のリバーボート。プラトゥーナームからパンファー橋まで乗った。

Ratchadamnoen Klang Rd. 通りの真ん中に立つ
民主記念塔。タイの民主主義を象徴する建造物。

バックパッカーの聖地と言われるカオサン・ロード。多国籍の街だ。

パヤタイ通りから見た、夜のマーブンクローン・センタービル。
≪ホテルのネット予約≫本日分
ビエンチャンLovanGuesthouse 2泊($28)