メ コ ン の 流 れ と と も に 20 |
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1.ダナンの味、ミー・クアンの店へ 今日はファンティエットへの移動日だ。部屋で、昨日買ったブドウの入ったパンを食べたら、パサパサしていてまずかった。フランスパンは凄く美味しいのに菓子パン類はどれを食べてもまずい。 ホテルを10時30分にチェックアウトする。 ![]() シンカフェのチェックイン時刻15時45分まで街をぶらぶらしよう。お昼にはベトナム中部地方の郷土料理、ミー・クアンを食べる予定にしている。 グエンヴァンリン通りを東へ歩き、ファンチャウチン通りを北へと進む。ハン川やチャンフー通りと同じ南北の通りだ。バイクも人もそう多くない。のんびりとした喧騒の谷間のような時間だ。 レロイ通りに出ると、フンブオン通りとの交差点に劇場があった。正面には派手な顔ばかりの看板が出ている。多分ここはダナンを代表するイベント会場なのだろう。日陰に入り有名人の顔を見ながら休憩した。 ![]() レズアン通りを横切ると、近くに学校があるのか学生が多くなった。 ミー・クアンはすぐ分かった。店の前に止めてあるバイクの数が教えてく ![]() 店の床は洪水対策なのか、道路面より何段も高く上げられている。幅の狭いテーブルと低い椅子がたくさん並んだ店内は広い。 一番奥に女主人が座った料金所があり、その左側が調理場になってい ![]() メニューは3種類だけのようだ。”Tom thit” 25,000ドン、”Ga” 30,000ドン、”Dac biet” 35,000ドン。 私はGaを注文した。それしか分からなかったからだ。 すぐ、麺の入ったどんぶりと野菜の皿が出てきた。麺は米を蒸して作った太めのもので、うどんのように白い。その上に鶏肉と煎餅のようなものにライムが載っている。油のような黄色っぽい汁が底に少しだけ入っている。 野菜を加え、ライムを絞って底の方からしっかり混ぜた。あまり特徴のない薄めの味。ヌックマムと唐辛子の酢を加えて食べてみた。ちょっと油っぽいカオラウに似た味だ。麺は少しだけコシがある。製法からすると西安で食べた涼皮(リャンピー)とか米皮(ミーピー)に近い食感だと思う。 2.チェー・ダウ・サインは芋の味 ミー・クアンを出ると、レズアン通りとの交差点近くにチェー・スアンチャンがあった。チェーはこの店とあともう一軒行くつもりだ。 遠くから見ると一つのテーブルに何人かの客がいるだけだった。大通りを渡り、店に入る。テーブルとやたらと低いイス。まるで幼稚園児にでもなった気分だ。ステンレス板を表面に貼ったテーブルの上には、湯のみとピッチャーが置かれている。 ![]() ![]() 低いイスに座り、開け放たれた前の大通りを眺めながらしばらく休憩した。風がとても心地よい。 次に向かったのが、ソンハン橋の方にあるチェー・クンディン・フエ。店はあったが、今日は閉まっていた。 ソンハン橋を少しだけ歩いてみた。この橋は両側に歩道のある2車線の傾斜橋だ。まだ車の少ないこの町では、通行しているのは殆ど自転車とバイクだ。欄干には延々と等間隔でカラフルな無地の旗が立っている。 北側のダナン港の方には、船の向こうに大きな吊り橋、高い主塔とアンカレイジが見える。 南側はハン川に沿って遊歩道がずっと遠くまで延び、そのはるか向こうには建設中の大きな橋とクレーンが見えた。この国の経済発展を表しているようだ。 3.ハン川沿いのバクダン通りを歩く ハン川に沿ったバクダン通りを歩いた。橋のたもとには中央郵便局、川沿いには遊歩道がある。その遊歩道には所々に花で飾られたオブジェが置かれている。 ![]() ![]() 遊歩道に置かれているベンチの中で、日陰になっている場所をさがして座った。天気は良いし、ハン川の景色はきれいだ。爽やかな風も吹いてくる。時間もたっぷり。しばらくここで休み、日記を書いた。 ビッグCで買った大きいメロンパンを食べ、ヨーグルトを飲んだ。辺りを散策する人もまばらだ。 ベトナムでは至る所で目にしたが、どこかしこに線香が立っている。うっかり踏みつけそうになった事もある。ちょっとしたブロックの隙間とか電柱や筒に立ててあったりもする。ここでもこの遊歩道の端に線香が立っていた。 しばらく座っていたら寒くなってきたので、セーターを取り出して着た。 4.オープンツーリストバスでニャチャンへ 集合時刻の20分前にシンカフェに行った。狭い待合所には地元の女性3人とペア1組が座っていた。 チェックインをした後、しばらく待ったが一向に来る気配がない。トイレを済ませておきたいと思って、尋ねてみると奥にあった。16時30分を過ぎても到着しなかった。ホイアンでは自社間の接続だから心配無いのだろうが、聞いてみるとあと5分で着くと言った。 案内があって外に出ると、通りのずっと向こうに青いバスが止まっていた。 ![]() ![]() 座席が独立しているので隣とは距離があるのだが、上の席からは下の人がしっかり見えてしまうのだ。 私はNo.23上の席だ。 バスは海に沿って南下して行く。昨日は見えなかったのだが、この高い位置から見ると、ホイアンまでの道はずっと海岸に近い場所を走っていた。しばらく砂浜と椰子の木が見えた。 この辺りではリゾート開発がされているようで所々で長い看板が立っている。 ホイアンに着き、バスを乗り換えた。今度は普通の座席バス。PETの水が配られてきた。しばらく時間が ![]() ![]() ホイアンを出てしばらく走り、22時30分休憩所となる《SAO MAI》と言う店に入った。ここでちょっと腹ごしらえだ。 ブン・ボー・フォーを食べた。味はうすく油がこってりで美味しくない。野菜の皿も付いてこなかった。これで50,000ドンはちょっと高い。 辺りを歩いているとツアーバスが2台入ってきた。 バスに乗り込もうとすると、「こんにちは!」、と誰かが声をかけてくれた。日本人はどんな特徴があるのか知らないが分かるみたいだ。でも、こんな深夜だと「こんばんは」の方が正しいと思うのだが。やはり外国人なのだろう。 幹線道路はコンクリートの分離壁がある片側2車線で、バスもそれなりのスピードを出して走る。ただ路面はそんなに良くないから上下にかなり揺れる。夜はバイクも自転車も少ないから速く走れるようだ。 ベトナムでは玄関のドアを閉めないから、暗闇の中にぽつぽつと明りが見え、幻想的な世界が広がっていた。 Topへ 前へ ◀ ▶ 次へ |
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