メ コ ン の 流 れ と と も に 25 | |
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1.シンカフェでメコンデルタツアーの予約をする タム橋を渡り、カルメット通りに出て、ファングーラオ通りへと歩く。 デタム通りにあるシンカフェの店内に入り、メコンデルタツアーのパンフレットを探した。『BenTre&MyTho』の1日ツアー、これだ。窓口へ行って尋ねてみると、いきなり、「コリアン、ジャパニーズ?」と聞かれた。日本人だと答えると、日本語のパンフレットを出してくれて、その人も日本語で話し始めた。 「料金は268,000ドン。チェックインが8時、バスの出発が8時30分」、と言う。明日のツアーに申し込むと、「チェックインの8時に遅れないよう」、とチケットに赤い○を入れた。何とも安い、1080円くらいだ。シン・カフェのツアーは安いイメージがあったが確かに安い。 ![]() ![]() この店には何種類ものサンプルが並べてある。その中からカラフルで美味しそうなのを選んで注文した。ココナッツミルクたっぷりで美味しい。お茶も付いてきた。ベトナムではコーヒーにでもお茶が付く。 明日はメコンデルタ・ツアーだけど、メコン川が見たくて、これからミトーの町へ出かける事にした。 市場を出て、ベンタイン・バスセンターへ行った。ミトー行きのバスはミエンタイ・バスターミナルから出ている。そこまでの市内バスはここから2番バスに乗る。 プラットホームの前に出て2番バスをしばらく待った。昨日見つけてあったのだが、なかなか来ない。やっと来たバスも、すぐレロイ通りを東の方へ走って行ってしまうのだ。これは乗り場が裏側かな、そっちで待って乗り込もうとするとダメだと言われた。一体どう言う事なんだろう。再び前で待っていると、2番がやって来て、ドアが開いたのですぐ飛び乗った。どうもここが始発ではなく、西方面と東方面行きがあるよう ![]() ![]() 30分位でミエンタイ・バスターミナルに着いた。ミエンドン程ではないがこちらもかなり大きなターミナルだ。切符売り場の窓口がずらりと並んでいる。『MyTho』をさがす。端の方にMyTho、30,000ドンのバスがあった。あと10分で出発だ。急いで切符を買って、中央の通路から外に出ようとすると、「ここから出てはダメ、あちらへ行くように」、と言われる。左の端の出口には検札の人が4人立っていた。ここで半券を切り取る。駐車場に出ると何人かが「MyThoはこちら・・・」と指さして案内していた。 窓が全部開けられたかなり古いバスだ。 バスに乗り込むと早速、車内の座席までパンを売りに来た。窓の外からは飲み物を売る人も声をかけてくる。何とも便利なバスだ。おばさん ![]() ![]() 外はパリパリで中はしっとり、ベトナムのバインミーは実に美味しい。でも菓子パンはパサパサだから、このギャップは何なんだろう。 バスの中で販売しているおばさん達が、バスから降りるタイミングは難しい。発車しても構内ぎりぎりまでバスを降りないのだ。運転手も慣れっこになってるから、それなりに便宜を図っているのかも知れない。 ミトーまでは約2時間。ガタガタ振動しながら走る。窓からは凄い風が入ってくる。 ローカルバスだから、途中で何度も止まりながら乗り降りをくり返し進んで行った。 2.ティエンジャン・バスターミナルからメコン川へ ティエンジャン・バスターミナルに着いた。さすがに小さいターミナルだ。 降りるとすぐバイクタクシーのおじさんがついてきた。要らないと断っても容易に引き下がらない。実に商 ![]() それを逃れ大通りを歩き始めると、何とすぐ横にCOOPの店があった。しかも店 ![]() 私も休憩しようとカフェの椅子に座る。すぐ注文を取りにやって来た。高校生位の男の子。ベトナム人は年齢を推測するのが難しい。女性は全般に小柄だし、男女共にかなり若く見えるからだ。 注文はアイスコーヒー。あの独特のドリップが乗っかったのを持ってきた。ちょっと話しかけてみると、不慣れだと感じたようで、少し待った後で、ドリップを外して氷の入ったグラスに注ぎ、どうぞと言った。ベトナム独特のポットに入ったお茶も置いてくれてある。ハス茶なのか緑茶の風味ではない。 こんなサービスをどこででもやっているものだから、タクシーやバイクタクシーのおじさん ![]() ![]() 道端のカフェはガラの悪そうなおじさん達の溜まり場になってしまう。 そろそろ街歩き、と思って立ちあがると、何と、又もやバイクタクシーのあのおじさんが現れた。凄い執念だ。この努力には私も負けた。市場の方までいくらか聞くと、10と言う。随分と安い、それだとOKと言うと、何とその人は、バイクに乗ったかなり年配のおじさんを連れて来た。仲介だけみたいだ。 ヘルメットをかぶり出発した。どんどん進み繁華街へ入った。しばらく走り、メコン川の支流が見える場所までやってきた。バイクを降りてすぐ川岸へ行ってみた。チャオプラヤー川と同じように茶色に濁っている。それでも浄化は進んでいるようで、汚れた川の匂いなどは全くない。単に泥が混じっているだけのようだ。 近くに『VONC NHO』と書かれた市場があったが、もう営業は終わっていて閑散としていた。 ![]() ![]() この辺りの地図はなく、磁石だけを頼りにあちこち歩いてみた。バイクも人通りも少なく、田舎の静けさがある。しばらく滞在して生活するには良いかも知れない。 随分歩いて、やっとApBac通りに出る事ができた。この通りがバスターミナルに通じる道だ。 ターミナルに着いて切符を買った。待合所の外にはキオスクのような売店がある。水を買った。トイレはずっと向こうの隅にあった。ここは2,000ドンだった。ちょっと小さめで窓の開いたボロバスに乗り込むと、殆ど席は埋まっていた。後ろの方の席に座った。バスは発車して、次々と停留所に止まりながら進む。すぐ満席になった。その後は、ラオスからの山道を走ったあのバスと同じ、風呂イスのような補助イスが渡された。きれいに化粧した女性も普通にこのイスに座っている。 バスがミエンタイ・バスターミナルへ着き、2番バスを探した。バスはすぐ発車したが、しばらくしてチャンフンダオ通りに差しかかると全く動かなくなった。運転席の横から見える道路は、バイクですっかり埋め尽くされている。バイクでこんな状態だと、これが車に変わったらどうなってしまうのだろう。 3.またもやパスポートのチェックが ベンタイン市場の中で何か食べようと思って入ったが、もう片付けが始まっていた。仕方なく、すぐ横にあるフォー2000に入った。店内は清潔で従業員もそれなりの接客をする。肉料理を注文したのだが、何ともまずい。如何にもマニュアルで作った風な料理だ。 ![]() ![]() 外に出ると歩道には果物を売る露店がずらっと並んでいた。カットフルーツはかなり美味しそうに見える。 どれを買おうか迷ったが、赤い果肉の果物を買ってみた。これは食べた事がなさそうだ。 宿に帰り早速食べてみた。外側は緑で中がスイカみたいに赤い。果肉にはグアバみたいな小さな固い種がいっぱい入っていて食べ難い。味も非常にまずい。今まで味わった事がない。これじゃ砂糖をかけても塩をかけても美味しくないだろう。 ![]() ![]() シャワーの準備しているとノックされた。出ると宿のおじさん。何か、パスポートをもう一度警察に提出しないといけないとか。そしてそれらしき書類も付いていた。ちょっとチェックしてサインした。どうしたんだろうこの国は。ずっと宿毎にパスポートのチェックが入る。ここの宿は2度目だ。アフリカの民主化デモの影響なのか、共産圏はこんなものなのか。でも中国ではこんな事はなかった。絶えず行動をチェックされているようだ。 Topへ 前へ ◀ ▶ 次へ |
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