メ コ ン の 流 れ と と も に 26 | |
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1.シンカフェの前は大勢の人集りが パンと飲み物で簡単に朝食を済ませ、6時50分に宿を出た。歩いて30分位のものだが余裕を持って出発。デタム通りに入るとシンカフェの近くには人集りがあった。ファングーラオ通りとデタム通りにはツアー会社が多い。それで出発の多いこの時間帯はどこも混んでいるよう ![]() ![]() チェックインをすると、チケットがベルト状のものに換えられた。 店の前からは次々とツアーバスが出発して行く。係員がその都度、ツアー名の書かれた看板を持ち客を誘導している。 メコンデルタツアーのバスは予定人員が揃ったのか、25分に出発した。隣の席の男性は家族連れのようだ。カメラに凝っているのか自慢そうに手に持っている。 バスが動き出すとすぐに、ガイドの男性が英語で案内を始めた。私の席は南側で窓側、日差しがあって暑い。それでも昨日のバスと違って大型の観光バスだから、振動も少なく、エアコンもよく効いている。 大きな傾斜橋のラックミエウ橋を渡ると、大通りから外れボート乗り場の駐車場で止まった。 2.ボートでめぐるメコン川 しばらくトイレ休憩があった後、メコン川の畔にあるピアまで歩き、エンジン付きボートに乗り込んだ。欧米系の人は思ったほどいないようだ。殆どがアジア系で、中国や香港の人が多そうだ。日本人もいるのだろうが今は分からない。 ![]() ![]() パンフレットには有名な水上魚市場の見学、とか書いてあったが、先ず最初に行ったのは『ライスペーパーの工房』だった。 庭にライスペーパーが幾く筋も干してある。中には石造りの引き臼があり、蒸し器の釜は炎をあげて燃えていた。ガイドのおじさんが石臼を回したり、蒸し器に張ってある布の上に米汁を延ばしたりして実演をやってくれる。どうもこの店は観光用のショーが目的のようだ。おじさんが勝手にあちこちで実演をやっても何も言わない。毎日の事だからそんな風になっているのだろう。 ![]() ![]() 次は工芸品の店。多分、椰子の木で作ったと思われる茶器とかコースターやスプーンなどが売られている。他にも、ベトナムらしいみやげ物もたくさんある。 この後は食事になるらしいのだが、どこに行けばいいのかよく分からない。みんなあちこちぶらぶらしている。 ずっと奥の方にテーブルがいっぱい並んだレストラン風の建物があった。ここも吹き抜けになっている。ここが昼食場所のようで、少しずつそのテーブルに人が集まり始めた。 3.食事に象耳魚のから揚げが 各ツアー毎に、いくつかのテーブルがセットされているようで、我々のツアーも7つくらいあるようだった。 家族とかグループは集まって陣取りしている。一瞬どこに座れば良いのか迷ってしまったが、結局一番近い所に座った。 私のテーブルは、日本人親子の家族と、韓国人の母と娘の2人が一緒になった。舟やバスでは話す機会もないが、こうな ![]() ![]() 日本の方は東京から来たそうで、男の子と夫婦3人での旅だ。先ほど見かけた時、写真を撮っていたのが、漠然とした景色じゃなく被写体がちょっと違っていた。話してみると、やはりカメラマンだった。私も以前、写真関係の会社で働いていたので、フィルムの事などそれなりに分かる。しばらく写真の話題が続いた。 そして料理が運ばれてきたのだが、各テーブルには女性が一人づつ付いて料理をつぎ別けてくれる。『象耳魚』だけは最初から泳いでいるような姿でテーブルの上に置かれていた。 象耳魚は皿の上で立てたまま身を削いで、野菜と一緒にライスペーパーに巻き手渡してくれた。この魚はミトーにしかないそうで、唐揚げで食べるようだ。昨日ミトーで食べておこうと思っていたのだが、今ここで食べられて良かった。 ![]() ![]() 食事を終え庭に出て、木に生っている果物を見ていた。ちょっと振り返ると、すぐ後にさっきの男の子が座っていた。幼稚園生くらいだろうか、同じ方向を見ていたようで、「あれはみかんだ」と言う。どうみてもパパイアなんだけど、「そうかな」と言ってみた。さすがに都会の子供、人怖じしないし大人っぽい。そしてどこだかの幼稚園だとも話してくれた。 ここの奥さんが言っていたが、ベトナムではフェイスブックが使えないそうだ。私もホテル予約サイトの地図が拡大できなくなっていた。それで詳しい位置が掴めなかった。これが社会主義の国なのだろうか。 食事の後もゆっくり過ごして、次は舟での移動になった。 エンジン付きのボートに乗って狭い水路を進んで行く。周りは背の低いシュロのような植物がうっそうと茂っている。 4.蜂蜜工房からココナツキャンディ工場へ 着いた所は蜂蜜の店。舟から工房までの道にはパパイアがいっぱい青い実を付けていた。 ここは蜂蜜を採取し加工しているようで、PETボトルに入った製品を販売していた。それに蛇とサソリを酒に漬けた物まであった。 長テーブルが並んでいたので適当に座った。ピーナツをココナツミルクや砂糖で固めた物、ココナツをス ![]() ![]() これで誰かが蜂蜜のボトルを買えば、次へ行くと思っていたのに、何か、歌やら民族楽器の演奏が始まるそうだ。 そして何曲か聞く事になった。客がチップを放り込んで終了となった。 そこからは想像もしていなかった、馬車での移動だ。何とも良い企画、これは初めてだった。 でこぼこの田舎道を馬車に揺られながらジャングル・クルーズの乗り場まで移動する。 船着き場には手漕ぎのボートがいっぱい待っていた。一艘に2、3組づつ乗るみたいだ。私はシングルと言ったら、ちょっと待って、と言われた。それでも次のボートの一番前の席に座る事ができた。 何度もTVで見て、あんな観光客用のクルージングなんて面白くないだろう、と思っていたのだが、これが結構楽しいのだ。川の水も、水路一帯に背高く茂る水椰子の木も、爽やかな風も、何もかもがとても近くに感じられる。体全体がこの自然の世界に溶け込んでしまっているようだ。辺りは静寂そのもの。女性が漕ぐ櫂の音と静かな水音しかしない。 これらの手漕ぎボートは殆ど女性が活躍しているようだ。そして、しばらく水椰子の茂るジャングルの中を進んだ後、エンジン付きボートが待っている場所へと運んでくれる。 ![]() ![]() 店の入り口でキャンディーの試食を配っていた。ピーナツが入って香ばしくて美味しい。 キャンディー工場には、ココナツを粉砕する機械、それを絞る機械、煮詰める釜、などが並んでいて、今も作業中だ。椰子の木は捨てるところが無いと言われるが、ここの釜も殻を燃やしている。 煮詰まったココナツは型に流し込んで成型し、その後裁断され、ずらり並んだ女性が1個ずつ手作業で包装する。 奥には売店があり、そのキャンディーを売っている。ココナツミルクだけのものに、ピーナツが入ったものもある。この店は人気なようで、全員が買い物をしていた。私も一袋だけ買った。おみやげにするのでもないから、すぐ袋を開けて食べた。素朴な味だが美味しい。全ての工程が手作りだ。手作業で包装しているのも良い。 ここから再びボートに乗って、今度はバスの所まで戻る。 5.『Le Quyen』 のCDを買った なかなか楽しいツアーだった。帰りのバスでは話し声があまり聞こえない。途中、激しいスコールの中を走りながら、2時間でデタム通りのシンカフェに着いた。 ![]() ![]() 外にもテーブルは出ているが、店内に入った。エアコンが良く効いていて涼しい。 勿論、ブン・ボー・フエを注文する。 スパゲッティーのような麺の上に豚肉や野菜がたっぷり載っている。もやしや香草の入った皿が付いてきた。スープはベトナムらしくない辛さだ。麺はコシもありもちもちした食感だ。もやしも加えて食べた。 ベンタイン市場の前はいつも通り賑わっていた。レロイ通りを歩いているとCDの店があった。間口は狭いがCDがいっぱい並んでいた。 ![]() ![]() そして店員さんに『LeQuyen』と書いたメモを見せると、これだと案内された。3タイトルあった。どれが売れてるか聞いたら、この 『NEU NHU NGAY DO』だった。 やっと『LeQuyen』 の 『NEU NHU NGAY DO』 を買う事ができた。 あのファンティエットのホテルで流れていた曲だ。DVDを勧められたが、日本で使えないから、やっぱりCDが無難だろう。 サイゴン川まで行き、しばらく夜景を眺めていた。 Topへ 前へ ◀ ▶ 次へ |
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