メ コ ン の 流 れ と と も に 23 | |
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1.バイクタクシーでファンティエット・バスターミナルへ 昨夜は雨が降ったようで、少し路面が濡れているように見える。ただ傘をさして歩いている人はいない。 朝食に2階のレストランへ下りて行く。昨日と同じメニュー、そして、「コーヒーはホットで」、と言った。出てきたのはグラスに氷がたっぷりのものだった。それにスターラーは付いているがストローがない。 フロントでチャキリスに、「流れている曲は、『Le Qyuen』だろう」、と言うと、「どうして知っているのか?」と不思議そうに聞いた。チェックアウトをしてパスポートを返してもらった。セブンナップは20だった。 ホ ![]() ![]() さすがに商売、大きなリュックもバイクの前に載せ、片手で器用に持ちながら走っている。 ほんの5分程走っただろうか、おじさんが間違えて、バスターミナルの向かい側の駐車場に入った。ここはどう見ても違う。何たってバスが一台もいないじゃないか。「ここ、違ってるよ」、と言ったら、おじさんはまた動き出した。バスターミナル位は知っていて欲しいものだ。 ビントゥアン・バスターミナルの入り口から少し入った場所で降ろされた。数台のバスとワゴン車みたいなのが何台か止まっていた。観光客なんて誰一人いるようではない。全くの地元民のバスターミナルだ。 早速誰かが近づいて来たかと思うと、このバスに乗れとばかりに、切符売場へ連れて行こうとする。 建物の中は窓口が何カ所かあって、どのバスに乗れば良いのかよく分からない。選ぶポイントは車体の大きさだ。しばらく様子をうかがっていると、殆どの人が使う窓口が分かった。近くに緑色の大きなバスの写真もついていた。これにしようと決める。 サイゴンまでの便を聞いてみると、9時発だった。あと10分、ちょうどいい。料金は115,000ドン、約500円ほどだ。係員に、ホーチミンのどの辺りに着くのかと聞くと、ミエンドン・ターミナルだと言った。 ![]() ![]() やられた、こんな小さなバスだったのか。ハイエースのような車だった。これで5時間はきつそうだ。車内はスペースいっぱいに座席があるから、荷物はその下に突っ込んでいる。出発前に水とおしぼりの袋が渡された。 走り出すと振動が凄い、路面も悪そうで国道1号線とは思えない。オープンツアーバスが走っている意味が良く分かる。値段差がいくらあるにせよ長距離は楽な方がいい。 途中、道端でドラゴンフルーツを山積みして売っていた。数百メートル位ずつ離れて何カ所も露店が出ている。 あれはサボテンの果実だから、雨量の少ないこの辺りには最適な農作物なのだろう。ドラゴンフルーツと言えばマレーシアだとばかり思っていたが、ベトナムも生産量が多いみたいだ。 ![]() 1時間走ったが辺りの景色はあまり変わらず、未だ雨 ![]() 出発から1時間半くらいの所で、休憩所の店に入った。まだ食事をするような時間ではない。トイレを済ますと何もする事がなくなった。なのにバスは一向に出る気配がしないのだ。 辺りをぶらぶらしていると、道路脇にバイン・ミーの屋台があった。ゴミが散乱している土の上に置かれた少々年代物の屋台だ。 国道は所々で有料道路となる。これも分かり難い。何も変わらず2車線のままなのに料金所が作られたいる。バイクはタダのようですぐ脇を走って行くようだ。 道路沿いにはバイクの店がやたらと多い。全てHONDAだ。バイクの事をホンダと呼ぶから、ヤマハもスズキも全部HONDAの看板がかかっている。ベトナムはまだしばらくバイクの時代が続きそうだ。国道を走っているのもバス、トラック、バイク、それに自転車だ。 2.ホーチミンのミエンドン・バスターミナルへ到着 ミエンドンに着き、小さなバスを降りた途端、バイクタクシーとトゥクトゥクのおじさんが周りを取り囲んだ。彼らは必死に客を取ろうとする。私はバスなのでうまく避けてターミナル・ビルの方へと歩いて行く。 ミエンドン・バスターミナルはとても広く、チケット売り場がづらりと並んでいる。しかも会社別になっているから、どのバスを選んだらいいか難しそうだ。待合所には売店も多く、別棟の待合所もあった。 ![]() ![]() 26番バスははこのターミナルとベンタイン・ターミナルの間を往復している。 車掌がやってきて、4,000ドンと荷物代として4,000ドンだと言う。それにしても安い。荷物がなければ16円だ。 外は曇ってはいるものの凄く暑いかった。このバスは冷房が効いていて涼しい。バイクの人は顔一面にかかるようなマスクをして走っている。日焼けと排気ガスの対策なのだろうか。 ベンタイン市場の屋根が見えてきて、すぐ前にあるベンタイン・バスセンターに着いた。先ずは荷物を置きたいので、ホテルへチェックインする事にした。 予 ![]() ![]() バスターミナルからは、先ず、カルメット通りを南へ歩く。カルメット橋を渡った所で川沿いの道に出て、広いグエンチュオント通りに入り、ホテルをさがす。やっぱり間違っている、ホテルなどどこにもない。近くの事務所で聞いてみると、この裏側だと教えてくれた。そしてバイクで送って行くと言うのだ。さすがにこれは断った。何キロでも歩くのは平気なのに、すぐ裏の場所へ送ってもらうなんて。 このホテルも同じだった。昨年、西安のホテルをさがした時、全く名前が変わっていたのだ。 ここもガイドブックでは、24/24Hotel、となっているが、今はTranChauHotelだ。それでも24/24とも書いてあるかな。 フロントで名前を言うと、すぐキーを渡してくれた。ファンティエットとは大違いだ。ただパスポートを預かると言う。両替に必要だと言ったら、明日の朝返すから、と言われた。 古い建物だけど落ち着いた感じがする。ただエレベーターがないのだ。荷物を持って階段を上って行く。途中の階で白人を見かけた。 部屋はエアコンもよく効いてまずまずだ。TVには『PENSONIC』のブランドが付いている。。 3.ホテルの近くで食事、でも嫌なやつが 昼食を食べていないのに、もう3時を過ぎていた。ホテルを出て地図に載っていた市場の方へ歩いてみた。食堂は夕食時になると道路際までイスをはみ出して営業しているが、この時間では見つけ難い。 ![]() ![]() 大通りを歩いていると、バイクタクシーの男が声をかけてきた。「食事をするから乗らない」、と言ったら、案内すると言いながら、すぐ前にある食堂へ連れて行った。嫌な感じが的中した。男は前に座りメニューをあれこれと見せる。「勝手にするから帰れ」と言うと、「1ドルくれ」と言うのだ。「何故?」と聞くと「ここまで案内した」と言う。親切もビジネスとなる国だ。何ともうっとうしい、1ドル与えて帰した。生活の為だから仕方ないのだろうけど。こんな習慣って欧米人が作ってしまったのではないだろうか。 メニューはたくさんあった。鶏の骨付き肉と野菜の盛り合わせを注文する。 料理が運ばれ、赤いパサパサのご飯と一緒に食べた。 ![]() ![]() 付近には大きな船がいっぱい係留されていて、ディナークルーズの客を待っているようだ。 再び、ホテルのある4区に戻り、近くのちょとした繁華街を歩いていると、ベーカリーがあった。ミンチャウ・ベーカリー、地味なパンばかりが並んでいる。ブドウの入ったロールケーキを買ってみた。そして帰る途中の薬局で水を買った。これは5,000ドンだ。なぜ薬局かと言えば、ここにはコンビニもないしスーパーマーケットもない。衣料品の店とか雑貨店が多い。ボトルを見かけた所で買うしかないのだ。 ホテルに帰って、LANのパスワードを聞いた。部屋でネットに繋いでみると大丈夫だった。 シャワーを浴び、今日は終了だ。あの小型バスで疲れた。 Topへ 前へ ◀ ▶ 次へ |
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