メ コ ン の 流 れ と と も に     24
ホーチミンはベンタイン市場から
ベトナム 9   2月 8日 (水)
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1.ベンタイン市場でチェーを食べる

朝はゆっくり、それでも10時頃には部屋を出た。フロントでパスポートを返してもらう。
カンホイ橋とタム橋の間にある徒歩用の橋を渡る。この橋は両側の階段が急傾斜になっていて自転車も通行できない程だ。渡ったすぐ前には、由緒正しい国立銀行が威厳を持って構えている。ハムギー通りからベンタイン市場へ向かった。

このホーチミンのランドマークは、何を始めるにも、先ずはここからと言った感じがする場所だ。
ところが、バスセンターから市場の方へ渡るのに信号がない。しかも道幅が広く、交通量も多い。この横断が一番難しいと思った。
今ではベトナムにも少しは慣れてきたので、しっかりバイクを睨んでタイミングを合わせる事ができるようになった。

ベンタイン市場は生鮮物から衣料品、みやげ物まで何でもある。先ず、正面入り口から衣料品、土産物の美術品や工芸品、コーヒー豆の店等があって、食堂街、生鮮市場へと続いている。
私の目的は食べ物屋が並んでいる場所だ。同じようなメニューの店ばかりなので選ぶのが難しい。ここと決めて、適当に座るしかないのだ。おばさんの呼び込みも激しいが。

BunBoHueを注文した。スープが濃くて美味しい。野菜の皿も付いている。ライムを絞ってかけた。スパゲッティーを白くしたようなコシのある麺だ。肉もたくさん入っている。これは50,000ドン。
次はチェーの店をさがす。楽しいほどいろんな具材が並んでいる。珍しいハスの実やココナッツ、赤や緑のゼリー、サトウキビの軸まで置いてある。メニューの中からチェー3、何とかって書いたのを注文した。これはカラフル、見た目にも美味しそうだ。ベトナムに来て初めての傑作だ。それになかなかうまい。豆類やゼリーが何種類も入っていて、ココナッツミルクがたっぷりかかっている。下の具材はあまり冷えていなく、よくかき混ぜて食べた。こちらは20,000ドン。

ベンタイン市場内を歩いていると、店員からよく日本語が飛び出す。「いらっしゃい」、「何が欲しいですか?」とかだ。扇子を売りに来たので「要らない」、と言うと「何でやねん」
、と関西弁になった。
ベトナム女性の人形が気に入ったのだが、ちょっとこれは持って帰れそうもない。荷物の中ですぐ壊れそうだ。



2.ドンコイ、グエンフェ通りを散策

ベンタイン市場を出て、レロイ通りから、グエンフェ通りに向かって歩いた。
レロイ通りにもみやげ物店がたくさんある。並んでいる物はベンタイン市場も同じなのだが、果たしてどちらが安いのだろうか。ただ混んでないこちらの方ががゆっくり見る事ができるようだ。
それにここは、ベンタイン市場からグエンフェ通り、ドンコイ通りへと、観光客が買い物を楽しむ通り道にもなっている。
グエンフェ通りから先へ歩いて行くと、ホテルの1階が貴金属の店や有名ブランドの店、高級レストランになっている。私にはあまり縁がない店達だ。おしゃれな雑貨屋さんもあって、刺繍や民芸品を見るのは楽しい。

ドンコイ通りとの間の通りで両替をする事にした。何ヵ所か調べてみたが同じだった.。1万円が2,690,000ドンだ。ただ街中の両替商は空港のようなレートを表示したものが無く分かり難い。

フランス統治時代に建てられた市民劇場その後、市民劇場の横を通りドンコイ通りを進むと、日本人街とも言われるレタイントン通りがある。ベトナム経済の成長と共に進出した、日本企業の社員や家族が多く住む地域だ。そして日本人客用の居酒屋や日本食のスーパーなど様々な店がある。現地で駐在する人達は概して豊かだから、近くには高級アパートも建設されている。

サイゴン大教会までやって来た。すぐ右側にはフランス統治時代に建てられた中央郵便局がある。
今度は統一会堂の横のグエンユー通りを歩き、ファングーラオ通りとレライ通りに囲まれた公園に出た。この辺り一帯、とても緑が多く、大都会の真ん中を歩いている感じがしない。
ロータリーの近くにコンビニがあったのでセブンナップを買った。
24時間営業のコンビニ『SHOP&GO』園のベンチに座ってしばらく休んだ。ホーチミンの町には公園が多く、ベンチもたくさん置かれている。疲れたらちょっと休憩できるから、街歩きにはとても便利だ。ファングーラオ通り近くの公園

ベトナムの信号機は面白い。いろんな国の信号機を集めてきたようで、種類が多い。
しかも横断歩道でも、ついている側とついていない側があるのだ。

場所も決まっていないし、あったり無かったりするから、土地に詳しい人でないと分かり難い。

時間が十分あるので、チョロン地区へ行く事にした。
チャンフンダオ通りへ出て、1番バスを待つ。青色のバスはすぐやって来た。この路線はワンマンになっている。乗ったら運転手横の運賃箱に4,000ドンを入れる。すると運転手が、その上から出てきた券を取れと言った。



3.ホーチミン市の中華街、チョロン地区へ

チャンフンダオ通りの並木道を真っ直ぐに走ったバスは、チョロン地区に入ると、あちこち曲がりながら進む。
そして斜めの路地に入ったかと思うと、広い駐車場の端で止まった。チョロン・バスターミナルは大通りから少し外れた場所にあった。
映画『ラマン』の舞台となったチョロン。ホーチミン市に存在する中華街だ。

中心部とはかなり雰囲気が違う。赤い物が目に付き、中華街独特の賑わいがある。ただ、現地の人でもちょっと恐い場所だとも言われているようだ。TVではシクロの料金でのもめ事を見た。最初に交渉した何倍もの額を請求されたみたいだった。


歩いて大通りに出ると、黄金の龍が出迎えてくれる。ビンタイ市場をチラッと見て、店頭が赤色で埋めつくされた店へと歩いて行く。用途は全く分からないが、この派手な飾り物は見るだけでも楽しい。
近くのキムビエン市場に入ってみた。玩具に雑貨に、何屋さんか分からないような店ばかりが並んでいる。周りはバイクに乗った大勢の人達に囲まれている。
チョロン地区の商店街は、ビンタイ市場と同じように、卸売の店が多いようだ。文具商街もある。私はノートをさがしていたのだが、やっとここで手に入った。ちょっと厚手の『CAMPAP』ノートだった。F5、60gsm、200pagesと書かれたノートは20(千)ドンだった。それにしてもCAMPAPとは。

チョロン地区はお寺が多い事でも知られている。チョッとお寺巡りをしてみる事にした。
先ずはバスが通った、グエンチャイ通りのティエンハウ廟(天后宮)を目指したのだが、道に迷って分からなくなった。近くの人に教えてもらったのは、温陵會館だった。りっぱなお寺の建物だから、ここだと信じればそれでいいのだけど、地図で確認するとチョッと違うみたいだった。

それでも天后宮はすぐ近くにあった。渦巻の線香がいっぱい吊り下げられて、辺りは本尊に祀られた線香で煙っていた。赤い衣装、首には黄色い布、頭には宝石で飾られた金色の冠、こんな黄金の像が3体祀られていた。
その後、媽祖天后廟と学校のすぐ横にある二府廟へも行った。
ちょうど下校時間になって、境内なのか運動場なのか分からなくなってしまっていた。

ハイトゥオンランオン通りを歩きながら見つけたバス停で1番バスを待った。
チャンフンダオ通りは大変な事になっていた。バイクで道路がぎっしり埋まっているのだ。見慣れた人には何の驚きも無いが、私はびっくりした。こんな状態でバスは前へ進めるのか心配した。でもさすがに運転手、バイクに当てないでうまく合間をぬって走る。


ベンタイン・バスセンターに戻ると、大勢の人で大混雑しているのに、足元に座り込んでおばさん達が何やら食べ物を売っている。何なのかは食べてみないと説明できない。
ここから宿まで帰る途中にあるこの緑色の食堂、いつも結構繁盛している。『TOAN THANG』が店名なのか。道路側から調理場を覗いてみた。美味しそうな匂いがする。手さばきも良さそうだ。

壁にメニューが書いてあった。MiXaoDon,HuTiuXao,ComChien、DuongChan、ComXao,ThapCam。
この店に入った。そして近くの人が食べていたのと同じ物を作ってもらった。エビとイカと野菜が載った揚げ焼きそばだ。これはうまい。
中華麺を炒めるから、これがMiXaoDonなのだろうか。
食事の後はぶらりとサイゴン川まで歩き、しばらく港の夜景を眺めていた。



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ホーチミンを代表する観光スポット、ベンタイン市場。

ベンタイン市場にはみやげ用の美術・工芸品も多い。

農家の女性が稲穂を持っている人形は可愛かった。

赤レンガ造りのサイゴン大教会。2つの尖塔が目を引く。

ベトナムの信号機は様々なタイプがある。まだまだこんなものだけじゃない。

チョロン地区にある、中華街の仏具や祭祀用品の店。派手な祀り物がよく目立つ。

チョロン地区にある趣のあるお寺、二府廟。屋根の曲線が独特だ。

チョロン地区、ハイトゥオンランオン通り。